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母よ、 

2016年04月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は上映中の「母よ、」。

「息子の部屋」の監督、ナンニ・モレッティが、
自身の体験を基に親の死を経験する主人公を
通して家族や人生について描く人間ドラマ。

キャッチコピーは
”今、母と向き合う愛しい時間”。

映画監督のマルゲリータ(マルゲリータ・ブイ)は、
仕事も私生活もスランプに陥っている。

恋人と別れ、撮影中の映画はうまくいかず、
娘のリヴィアが反抗期真っただ中。
兄のジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)と一緒に、
入院中の母親アーダ(ジュリア・ラッツァリーニ)の
世話もしていた。

さらには、自身が監督する映画に出演する
アメリカ人俳優バリー(ジョン・タートゥーロ)と
うまくいかず、ストレスを抱えるようになってしまう。

母の見舞いに行くが、
”疲れてるの?”、
”ええ、まぁ”、
”あなたの頑張る姿が”私の励みになるわ”と
逆に励まされる始末。

そんなある日、マルゲリータは
”お母様の回復は厳しいかと”と告げられ、

”母が教師として捧げた年月はどうなるの?”、
”私がお見舞いに行ってもどうにもならない”、
”何の助けにもならない”
”他の治療法があるかもしれない”と嘆くが、

母の余命宣告を知り、
貴重な家族との時間を過ごそうとするが…。

小津安二郎監督の映画を観て、この映画を見たので、
日本人とイタリア人の親子の描き方の差に驚きでした。

小津監督の映画が静だとしたら、
モレッティ監督の本作は動でしょう。

そのためか、画面のカット割りが多くて、
マルゲリータがいつも何かに対して怒っているので、
その不安な心情が伝わって来て居心地が悪かった。
逆に、マルゲリータの不安な心理状態を巧く映像化
しているとも言えるのだが。

劇中、マルゲリータが監督として、
”役に成り切るな、役に寄り添って”と演技者に
注文をつけるが、これは、本作での自分自身へ
投げかけている言葉のように思えました。

P.S
BSジャパンで13:45〜、勝新太郎主演の
「人斬り」が放映されます。
「人斬り新兵衛」こと薩摩藩士・田中新兵衛を演じた
三島由紀夫の切腹シーンがあり、翌年、実際に
割腹自殺をしているので印象に残っています。



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