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たゆたえど、沈まず

精進料理 

2016年01月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

加圧トレーニングに来る方は色々な方がおられますが、その中の1人にお寺の住職がいます。かれは30代後半です。仲間や先生と雑談をしているのを聞くとなかなかの人物だと感じさせるものがあります。そのへんの生臭坊主とは全然違う何かを持ったお坊さんです。
日常生活の全てが修行と捉えて自分と向き合っておられってます。
彼と先生との会話の中に道元の名前が出てきました。先生は道元の大のファンだそうで道元に関する書籍を引っ張り出してきて話が盛り上がっていました。
話題が正法眼蔵から禅の話になり私も仲間に入れてもらいました。Appleの創業者ジョブスと禅の関わりから色々話が及び、この若き住職が広く深く勉強していることがよくわかります。
私が禅ブームのアメリカに行った折にアメリカ人が 禅は無であるという鈴木大拙の言葉を
Zen is nothingと言ったのを聞いて、こいつらに東洋の禅が果たして伝わるのかと思った記憶があります。その話をしたら若き住職は Zen is nothingの後ろにNothing is Zen と付け加えると感性は伝わったかもしれませんねと言いました。
凄いことをいう住職だと正直びっくりです。
なるほどね、色即是空、空即是色と同じですねと得心しました。
私は不食以来の食べ方についてどんな風にしたらいいか迷っていました。少食、1日1食はいいとして、何を軸にしてそれを実行するか、その軸になるものが見つからなかったのです。
ぼんやりと永平寺の精進料理はどうだろうと昨日はふと思ったところでした。永平寺の精進料理は以前女房が興味を持って料理本を手に入れて色々作ったことがあります。
永平寺で修行する雲水は1日800キロカロリーだと聞いていました。
それを思い出していたのです。
精進料理の話をしたところ、この若き住職は精進料理にも詳しく色々教えてくれました。名古屋のある大学の公開講座で永平寺の精進料理をやるというのです。しかも第一回がもうじき始まると!
私にはこういう偶然というか必然としか言いようのない出会いがしょっちゅうあるのです。
この住職はかって永平寺で修行をした際に二ヶ月で20キロ痩せたそうです。痩せた代わりに体が生まれ変わって坊さんになれましたと言っていました。
若い人たちと話をするのは良いですね、正月早々とてもいい勉強の時間を持つことができました。
今年の食は、こんなスタートになりそうです。

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