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平成の虚無僧一路の日記

世阿弥の名言「秘すれば花」 

2015年12月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「秘すれば花」の解説として、よく言われるのは、「あからさまにすべてを
見せるより、一部だけを見せて、他は隠しておいた方がよい」ということで
しょうか。たとえば、着物姿で歩く女性の裾から足首がチラと見えただけで、
男性はドキマギするが、昨今の若い女性はショートパンツで堂々と 
太ももまでさらけ出しているが、これではかえって男性は刺激されない。
また、ベラベラ、えらそうなことをしゃべりまくる人は、かえって信用されないが、
会話の中で、ここぞというときに一言、キラリと光る言葉を発する人は、
一目置かれる。
極めつけは、「馬鹿でも黙っていれば、利口そうに見える」という例え。
口を開いたら、「馬脚を現す」ということも。
だが、世阿弥の「風姿花伝」に書かれている「秘すれば花」は、もっと
別の意味があるようだ。
勝負に勝つには秘策を持つこと。しかし、一度その手を使えば、もう
秘策ではなくなる。舞台芸人も、常に観客を喜ばす演出をしなければならない。
しかし、同じ手は使えない。そしてエスカレートしていけば、観客は「次は?」
と期待する。期待が大きくなると、そこそこの秘策では驚かれなくなる。
秘策とは、無いように見せて出すところに、意外性、驚き、感動が沸くもの。
秘策があることをも隠して、出すところに、感動という花が咲くというのだ。
武道でもそうだ。秘策、秘術、秘技を持っていると相手に悟られると、警戒
される。何もないふりをして、ふいに出す。意表を衝くからこそ成功する。
 
そういう目で、年末の「紅白歌合戦」も見ると、面白い。スタッフは あの手
この手、演出を考える。去年と同じものは使えない。小林幸子の衣装など
年々懲りすぎて、もう、驚かれなくなっている。飽きられてもきている。
そういう観客の空気をどう読んで、どのような演出をするか。そして、
それぞれ各出演者の秘策は本番まで隠される。リハーサルも報道関係者は
締め出しとか。まさに、「秘すればこそ花を開く」のだ。
 

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