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片道5時間　

2015年09月15日
テーマ：事故・事件・災害

　今日は、快晴で秋の風が立ち、通り過ぎて行く微風がとても心地いいです。
しかし、被災地では此の陽射しで、汚水を含んだ泥土が乾き埃と化し、秋風に舞い上げられて、町中に充満しているそうです。

　此の埃には、肺炎を発症するﾚｼﾞｵﾈﾗ菌が含まれていますし、瓦礫(がれき)撤去中に舞う粉塵を吸引しますと、呼吸器系疾患を患う確率が高く成るそうです。

　実際、被災地では此の症状を訴える患者が急増しているそうですし、ﾏｽｸは必要不可欠です。行政もﾏｽｸ着用を呼び掛けています。

　どの様な被災現場でも共通して懸念されますのが、怖い感染症です。
断水で手が洗えない事による消化器系の感染症や、泥水が残る場所で作業中に負傷する事で感染する破傷風等、手洗い用の消毒薬は必須ですが、浸水した家屋を消毒する為の薬剤さえも不足しているとか、感染症が発症しない事を祈るばかりです。

　次々と届けらる救済物資の仕分けｽﾀｯﾌが足りない為、個人からの物資受付を一時的にｽﾄｯﾌﾟし、県内在住のﾎﾞﾗﾝﾃｨｱを募集するとの昨日のﾆｭｰｽに、数人のお友達間で”ﾎﾞﾗﾝﾃｨｱに行こう！”と言う声が上がりました。

　幼稚園児や小学生を見てあげている友は、孫達の帰宅時間が早い為参加出来ませんが、中学生に成りますと、遅くなりますので協力出来ると思われまます。

　瓦礫や泥土撤去等の力仕事は無理ですが、”仕分け作業”なら出来るだろうと、ばあば達は考えたのです。

　帰宅した娘にその事を話しますと、

「片道5時間も掛かるそうよ？大丈夫？5時間でも速いそうよ！
　時間帯によってはもっと掛かるみたいよ！」

「ｴｯ！5時間？そんなに掛かるの？」

　娘の話では、同僚のお父さんが救済物資を届けに行くに際し、”高速を使いR294を南下すれば2時間位で着くだろう！”と考え、朝6時に当地(自宅)を出発したそうです。

　所が、R294は常総市に入った所で、通行止めに！その先が水没し通行不能の為、迂回路の指示に従いましたが、連続の迂回路指示に可成り遠回りをさせられた挙げ句、近く迄は行けたものの大渋滞しており、結局目的地に到着したのはお昼を過ぎていたそうです。

　帰路は、R294を通らずに南廻りで帰って来たそうですが、それでも3時間弱掛かったとの事ですので、往復の所要時間は8時間越えと言う事になります。

　さて、どうしましょう！”片道5時間”と聞いては、如何なものか？と！現地に到着した時には疲れてしまい、お手伝い処では無くなりそうです。

　増して、受付や配置に時間を取られ、お手伝い出来る時間は、帰宅時間を考慮しますと、長くても3時間程でしょう！

　其処で相談した結果、品物も受け取って頂けないと言う事ですので、今回は見送りまして、1回の電話で108円の寄付が出来るドラえもん募金に協力しよう！と言う事になりました。
募金金額は各々自由です。「ありがとう！」のドラえもんの声を聞いておりますと、心が仄々として参りまして、良い事をした気分になります。

　因みに、私は今10回の”ありがとう！”を言って貰えました。
携帯電話からは掛けられませんので、友達たちも家の固定電話からﾋﾟｯ!ﾋﾟｯ!と掛けている事でしょう！
御協力頂けます方は、0990−513−006にお電話を掛けて下さい。宜しくお願い致します。

　被災地の渋滞は、少なからず物見高い人達が来ているのも原因の一つかも知れません。
邪魔をしない、邪魔にならない事も、ﾎﾞﾗﾝﾃｨｱの一環と自分達に言い聞かせた今朝のばあば達でした。

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