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心 どまり

命だけは 

2015年09月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:事故・事件・災害

 一昨日、孫に作ってあげたお弁当は、子供達にとって定番中の定番メニューですが、私の作る『厚焼き玉子』や春・秋のお彼岸に作る蟹ちらし寿司にトッピングする『錦糸玉子』には、ファンがいてくれます。ちょっと自慢しちゃいました。

 その中でも、娘の同級生で幼馴染のYちゃんは、幼稚園の頃から自宅にいるよりも、我が家に遊びに来ている時間の方が多く、

「おやつ、何がいい?」

と聞きますと、答えは決まって

「玉子焼き!」

でした。
 
 彼女の娘のKちゃんは、孫と同級生です。
二人共、否、Kちゃんの祖父母(Yの両親)も、私が作る厚焼き玉子と蟹ちらしが大好きで、お彼岸を楽しみに待って居てくれます。

 Yちゃん一家とは、御近所と言うだけでなく、助けたり、助けられたり、付かず離れずの関係を保って、三十年が 過ぎました。

 娘の同級生のYちゃんは、二人姉妹で6才上の姉がいます。
姉のTちゃんは、今回被災したお隣の市に嫁いでいます。
其処は、梨の産地で良く我が家にも届けてくれます。

 そのTちゃんの義妹が、常総市に住んでいました。
皆さんもニュース報道で御存知かと思いますが、客やスタッフ等、100名以上の人達が閉じ込められ、不安な一夜を過ごされた、あのショッピングセンターの直ぐ近所のアパートで、生後三か月の赤ちゃんと御主人との三人暮らしでした。

 Kちゃんのお婆ちゃんの話によりますと、鬼怒川が決壊したその日は、丁度赤ちゃんの三か月検診日だったそうです。

 ご主人は、お仕事で留守でしたので、義妹さんは赤ちゃんを連れ、病院に向かいましたが、途中で丸福(医療福祉費支給制度)用紙を、忘れた事に気付きアパートに引き返そうとしたそうです。

 しかし、アパートの近く迄戻った時には、既に規制線が張られていて車では行く事が出来なかった為、アパートは目と鼻の先でしたから、車から降り歩いて行こうとしますと、警戒していた消防の人に止められましたので、

「あそこのアパートなんです!」

と振り向き、指した指の先には !?!?!
先程迄、其の場所に有ったアパートは跡形も無く、只々呆然とその場に赤ちゃんを抱っこした儘、言葉もなく座り込み動けなくなってしまったそうです。

 後少し、お出掛けが遅れていたら・・・
考えただけでも恐ろしく、命だけでも助かった事に、只々感謝するばかりです。

 命だけは助かりましたが、全て流されてしまったとの事でしたので、孫の産着や子供服が取って有った事を思い出しまして、クローゼットの中を隅々迄探しました。

 何しろ、十年以上も前の終い物ですから、クローゼットの奥に追い遣られていたのですが、何とか見つける事が出来ました。

 娘達は、お友達間で子供服の着回し、いわゆる”お下がり”をして、無駄をしない様にしています。

 私達が育つ頃は、何処の家でも子沢山で、”お下がり”と言いますとあまり 好いイメージではありませんが、現在は一人っ子も多く、居ても二人!三人兄弟と聞きますと多いとさえ感じてしまいます。
ですから、着られなくなったお洋服は綺麗ですし、捨てるのには勿体ないのです。

 数年前でした。丁度孫の小さく成り着られなくなったお洋服を整理しておりますと、遊びに来ていた孫より二つ年下の男の子が、孫のパーカーを手に取りながら

「ねえ〜 たー君ばあば!これ、たー君着ないの?」

と聞きますので

「たー君には小さくなっちゃって着られないから、○○君着てくれる?」

と、何気なく聞きますと

「これ カッコイイ!貰っていいの?」

と言いながら腕を通していました。
それを見ていた他の子達も、其々好みのお洋服を選んで持ち返りました。

 あげるのはいい のですが、ママ達に迷惑がられないかしら?と心配していたのですが・・・
早速、お礼の電話がありまして、皆さんも捨てるに捨てられない品物が沢山有ると言う事でしたので、”着回し”しましょう!と言う事になったのです。

 孫の着られなくなりましたお洋服やキャラクター商品(リュック・バッグ等)の殆どは”お下がり”に出しましたが、ブランドの産着や思い出の品々は記念に少々残しておいたのです。

 思い出のお洋服ですが、お役に立てるならと、洗い直しアイロンを掛け用意し終えた所で、Kちゃんのおばあちゃんに電話をしました。

 Kちゃんのお婆ちゃんは、電話に出るや否や

「たー君の小さい時のお洋服取って有る?
 良香ちゃんは物持ちいいから、もしかしたらと思ってね」
 
「今、用意したから持って行くわ!」

「ありがとうね!やっぱり何でも取って
 おくべきね!流石良香ちゃんだわ!」

 車にお洋服を積み込みながら、あれ!?
そう言えばこの前、彼女がお茶をしに来ていた時に、捨てる事が出来ずに何でも取って置く私に、こんな事を言っていましたのよ!

「もう!いらない物、使わない物は処分しなさいよ!
 私は、みんな捨てちゃうわ!」

ってね!

 彼女も、おねだり上手です。(オホホ!) 
それとも今回の事で考えが変わったのかしら?

 お洋服を探す序に、茨城ジモティー(ウェブ リサイクル サイト)に出品しようと取って置いた孫の体育館用シューズも、被災地に送る為に洗い直し除菌しました。

 体育館用シューズは、普段履いている靴に比べますと、使用頻度が低い上に、小・中学生の頃は成長が速い為、直ぐにサイズが合わなり、履けなくなりますので新品同様です。
捨てるのには勿体ない品物は取って置き、ある程度の数量が揃っってからジモティーに出品します。

 ジモティーは、直接受け取りに来る事が条件ですので、お顔を見ての直接取引ですから、殆どトラブルは有りません。

 又、オークションとは違いまして、出品されている品物は、無料でお譲りする商品が殆どです。
稀に、値段を表示した商品も有りますが低額です。
不要になりました品物を、再利用して頂けますのは嬉しい事です。

 その他の、ジモティー出品用にと取って置いた品物の中で、お役に立ちそうな品物は、被災地に届けようと準備しています。

 又、昨日は孫の運動会でした。疲れが重なりまして、今日は ”お疲れ、肩乗せ3(3乗)” 状態です。

 毎々拙な画像やブログに、沢山の拍手や嬉しいコメントを頂戴致しましてありがとうございます。いつも感謝致しております。
この場をお借りしまして、御礼を申し上げたく存じます。
本当にありがとうございました。
今回は、コメント欄を閉じさせて頂きます。
             <m(_ _)m>



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