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平成の虚無僧一路の日記

最後の忠臣蔵 

2010年12月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



池宮彰一郎原作の映画『最後の忠臣蔵』が、18日の封切りを前に
話題となっている。試写会で見てきたというHさんも、「最後は涙
涙で、皆 すぐには 席を立てなかった」と。

「忠臣蔵」といえば、「吉良邸討ち入り」がラストのクライマックス
だが、これは、「討ち入り」から話が始まる。討ち入り後、四十七士
全員切腹となったが、二人の生き残りがいた。

足軽の「寺坂吉右衛門」を佐藤浩市が、大石の家臣「瀬尾孫左衛門」を
役所広司が演じている。共に当代きっての俳優だ。足軽や陪臣にしては
役者が過ぎている。以前(2004年)、NHK「金曜時代劇」で放送された
時は、上川隆也と香川照之が演じた。

二人は「逃亡者」の汚名を被りながら必死に生きる。それは、密命を
帯びていたからだった。寺坂は、赤穂浪士の遺族を捜して全国を渡り
歩き、討ち入りの真実を語り伝え、なにがしかの金を渡す。瀬尾
孫左衛門は、大石内蔵助の隠し子「可音」を守り育てること。

『忠臣蔵』自体、歌舞伎で脚色されフィクシヨン化されているのだから、
とやかく言う必要はないが、これは池宮彰一郎のフィクションである。

「歴史小説は、事実に裏打ちされた時代考証が必要」と言っている池宮
彰一郎なのだから、その矛盾に、私などは「あれれ?」である。

大石内蔵助には妾がいたことは確からしい。だが、その子は4歳で夭折
しているから、「茶屋四郎次郎の倅」に嫁いだなんて嘘。しかし、よく
そんな設定を思いつくと感心もする。

池宮彰一郎の処女作は『四十七人の刺客』で、1994年映画化されている。
『最後の忠臣蔵』ともに「忠臣蔵」を新解釈で描いた。赤穂浪士は「義士」
ではなく、食い詰めた浪士が「乱暴狼藉」を働いたものとして描くなど。

そして『最後の忠臣蔵』は、「視点が現代的で新鮮である」と評価されて
いる。「主君への忠義が、そんなに大切なのか」「命は主君のためのものか」
「残された女や子供はどうなるの!?」といった女性の側からのセリフが、
現代人の、特に女性の共感を得ているようだ。

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