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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

2−4 私たちが住んだバデリム 

2010年12月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

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<b>住みたくなる?バデリム</b><br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/760162/img_760162_33713704_0?1291959528" alt="イメージ 1" class="popup_img_400_300 clearFix alignLeft"> サンシャイン・コースト最大の街、マルチドールと美しい港町のムールーラバから数キロ西の内陸部に入ったバデリムは肥沃な赤い土の標高200辰梁翆呂里茲Δ淵丱妊螢犹外貘咾帽がっています。ほぼ住居専用の地域で、前述のように人気が高い地域なので人口の増加が著しく、3万人を超えました。<br />
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 各種の調査やアンケート結果には首を傾げる場合があります。特に「自慢の種」に使われる時には注意が必要ですが、私たちが住むバデリムを紹介するウェッブ・サイトにこんなことが紹介されました。その1つは英国航空が調べた結果で「世界で住むのに望ましい所は1番がパリ、2番がアスペン(米国コロラド州)、3番がバデリム」だそうです。なんだか面映いついでにもう1つ。こちらのABC放送が2006年に発表した調査結果では「オーストラリア内で移り住みたい人気ベスト・テンにバデリム」が入っています。こちらの調査は実際に住んでみて、正直当然なのだろうと思います。<br />
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 オーストラリア統計局のデータを見てみますと、この国の総人口は2006年7月で2058万人余り、99年から2003年までの4年間の人口増加は5%でした。これをバデリムのあるクィーンズランド州に限って見てみますと、同じ期間の人口増加は8.5%にも上り、オーストラリアの8つの州や準州などの中で最も高い率を記録しています。2005年末に人口は400万人を突破しました。私たちのわずかな体験でも、冬の気候がやや厳しく、物価も高いシドニーやメルボルンから、またお隣のニュージーランドをはじめ海外から移り住んでいる人たちを大勢知っています。そして、人々が住むのはブリスベンを中心にゴールド・コーストと私たちの住むサンシャイン・コーストに集中しているのです。<br />
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 私たちはこうした事情など全く知らず、このバデリムに居を構えたわけですが、私たちの選択はまずは間違っていなかったと、胸をなでおろしたものです。私が参加している男声合唱団の仲間の1人ギャリーは「シゲミが住んでいるのはバデリムの上の方か、下の方か」と聞くので、「一番上だよ」と答えると、彼は残念そうな顔付きで「そうか、僕は上の方の家は高かったので下のほうだ」と言うのです。後から知ったのですが、バデリムでも山の上の方は特別に「オン・トップ」と呼ばれ、多くの人の憧れの地になっているそうで、そのような地に住むことが出来た幸運をかみしめています。<br />
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<b>散歩も楽しい街並み</b><br />
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 確かに、日本の事情に比べれば土地の広さや気候の圧倒的な違いがありますが、1戸の敷地が1000平米ほどもあり緑もすくすくと育つとなれば、街の景観は想像以上に異なり美しくなり得ます。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/760162/img_760162_33713704_1?1291959528" alt="イメージ 2" class="popup_img_390_286 clearFix alignRight"> バデリムに入ってすぐに気が付くのは、道路の両側から大木の枝が張り出してトンネルのようになっている所が多くあることです。特に日差しの強いオーストラリアでは木陰があるだけで、嬉しく穏やかな気分になってしまいます。この木はロイヤル・ポインシアーナ(鳳凰木)で、バデリムはこの木が多いことでも知られています。11月頃から枝の上に咲く真っ赤な花が見事で、マメ科の植物らしく巨大な豆の鞘をつけます。<br />
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 道路は山の中だけあって平坦で真っ直ぐ、碁盤の目のようなところは全くなく、様々な勾配の坂とカーブが組み合わさっています。そして、幹線道路を木の幹とすると枝のような道が伸びて、枝分かれした葉っぱの部分が一軒一軒の家になっています。同じような味気ない家が並ぶ日本とは違って、各々の家のスタイルと庭造りが個性的で、こうした街ですから車を運転しても散歩をしても風景の変化があってとても楽しいのです。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/760162/img_760162_33713704_2?1291959528" alt="イメージ 3" class="popup_img_370_284 clearFix alignLeft"> 個性的といっても、それは各々がばらばらの様式や姿かたち、雰囲気になっているということではなく、緑が各々の共通項となって町並み全体が手入れの行き届いた植物園のように潤いのある美しさを見せているのです。もちろん、住宅地には雑草の生い茂った空き地や資材・廃材置き場、貸し駐車場それに個人商店などはありません。静かで騒音といえば天気の良い日にあちこちから聞こえてくるモウワー(芝刈り機)のエンジンの音ぐらいのものです。野鳥の鳴き声も時折にぎやかですが、これは嬉しい音ですね。<br />
 外から個人のお宅をジロジロ眺めるのははばかりますが、私たちは散歩をしながら充分に楽しませてもらっています。<br />
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<b>ジンジャーのふるさと</b><br />
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 私たちが初めて我家を見に来た時、裏庭のヤシの木の下にブルーの美しい花が咲いていました。日陰の中で宝石のように輝いているのです。案内してくれた不動産屋さんの女性が自分の庭に咲いている花のように「あれはブルー・ジンジャーですよ」と教えてくれました。後で良く見てみると我家の庭には数種類のジンジャー(ショウガ)があって、花も様々な姿で目を楽しませてくれます。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/760162/img_760162_33713704_3?1291959528" alt="イメージ 4" class="popup_img_292_390 clearFix alignRight"> バデリムでは第1次大戦の後ジンジャーの栽培が始まり、温暖な気候と肥沃な土壌で質の高いジンジャーを産出しました。そして、街の中心には世界でも最大といわれたジンジャーの工場があって、高度に機械化された設備から多くの製品が送り出されたといいます。このジンジャー・ファクトリーは1980年代前半に車で25分ほど離れたヤンディーナという街に移転し、テーマパークとしても人気を集めています。有名な「バデリム・ジンジャー」のブランドはまだ残っていて、バデリムを訪れる人の中には「ジンジャー・ファクトリーはどこですか」と聞く人もいるということです。<br />
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 また余談ですが、近くのユームンディで開かれるマーケットで日本で育つのと同じ葉付の新ショウガをみつけて大喜びで買い求め、薄くスライスして甘酢につけたガリや紅生姜を作りました。紅生姜が傑作で、赤い色と香りを出すのに「ゆかり」を使ってみたところ少し色が薄いもののこれが大成功。工夫して作った日本の味に感激して数週間食べ続けたことがあります。<br />
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 このバデリムにはリタイアメント・ヴィレッジと呼ばれるところが数多くあります。日本にはこのような施設が無いので想像することが困難かも知れませんが、退職後の老夫婦が集まっている小さな団地と表現するのが分かりやすいでしょう。このリタイアメント・ヴィレッジについては別の項で詳しく紹介します。<br />
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<tt>コラム</tt><br />
<b>芝刈りはエンジンのモウワーで</b><br />
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 週末はあちこちから「ブーン」と芝刈りのエンジンの音が聞こえてきます。少しうるさいほどですが、そのかわりに芝生が美しく刈り込まれて行くのを想像すればあまり気にはなりません。<br />
 日本の芝刈り機は押すことによって車輪の回転がらせん状の刃を回して芝を刈り取りますが、こちらではエンジン付きのモウワーと呼ぶものが普通で、2枚の刃が水平に高速回転して芝を幅50僂曚匹砲覆切って進み、回転の風圧で刈り取った芝を後ろの袋に集めて行きます。短く刈り込みたい時には全体を低く、長く残したい時には高く調節します。<br />
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 芝刈りにエンジン付きのモウワーは大げさのようですが、土地の広さが違います。最近でこそ敷地が500〜600屬痢屬箸討盒垢ぁ弉箸現れていますが、普通は1000岼幣紊△辰凸鵤苅娃娃悪屐■吋─璽ーの敷地を持つ家も珍しくはありません。そして、表も裏も庭はほとんど芝生が普通ですから、手押しの芝刈り機では追いつかず疲れてしまいます。車道と家の間の芝生もその家の持分ですから、手入れをしなければなりません。<br />
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 特に夏場は芝の成長が早く、1週間に1回は芝刈りをしないと見苦しくなってしまいます。冬でも芝は緑を保っていますが、やはり成長は遅く1か月ほどの間刈らなくても大丈夫です。<br />
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 芝生と縁石の境目や石の周りなどはこのモウワーでは綺麗に刈り取れないので、どの家にもあるというものではありませんが、やはりエンジンで駆動するライン・トリマーと呼ぶ器具を使います。これは日本でも良く使われている先端に円盤の刃が付いた草刈機の円盤の部分が丈夫な2本のビニールのひもになっているもので、このビニールのひもが高速回転して芝をなで斬りにます。これを使うととても綺麗に仕上がります。<br />
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 散歩をして家々の芝生が綺麗に刈られ、花が咲いているととても気持ちが良いものです。でも中には芝が伸び雑草が元気になっている不精な家もあるもので、隣がきちんと境界まで芝を刈ってあると目立ってしまいます。<br />
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