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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜
3−2 嬉しい日本からの来客(その2)
2010年12月08日
テーマ:テーマ無し
<div class='wiki'>
この項は(その1)からの続きです。<br />
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<b>滞在と観光のプラン</b><br />
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到着の初日は午前中にブリスベンのローンパイン・コアラ・サンクチュアリでコアラとカンガルーなどを間近に見て触り、1988年に開かれた万博の跡地のサウス・バンクで都会の公園を味わい、マウント・クーサの展望台に登ってブリスベンを見下ろしながらランチです。<br />
<br />
そして、我家に向かう途中ムールーラバのビーチを散策して、近くの魚屋さんでディナー用の買い物をして夕方までに我家に着きます。この日は疲れているのでお客様にはすぐにシャワーを浴びてもらいます。できれば食事まで仮眠してもらうように勧めますが、皆お話の方に夢中でなかなか一眠りは難しいようです。でも、テラスでのディナーになると、皆シーフードとワインとおしゃべりで楽しく盛り上がるのです。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/781161/img_781161_33699519_0?1291773310" alt="&#x0030a4;&#x0030e1;&#x0030fc;&#x0030b8; 1" class="popup_img_370_277 clearFix alignRight"> 滞在前半のサンシャイン・コーストでは海がヌーサ、山がグラス・ハウス・マウンティンズとモントヴィルが観光のハイライトです。<br />
ヌーサはサンシャイン・コーストの北の端にある静かでお洒落な海のリゾート。オーストラリアではとても有名で、日本でも最近知られるようになって来ました。条例で建物の高さが木立の高さに規制されていて威圧的な高層ビルがないのでホッとした気分になるところが魅力です。私たちの移住先に考えたことがありましたが、結局はブリスベンから少し遠いので諦めたところだけに思い入れもあるところです。ここではビーチを散策し、ブティックなどが並ぶヘイスティング・ストリートでショッピングしたあと、ビーチに面したレストランでランチです。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/781161/img_781161_33699519_1?1291773310" alt="&#x0030a4;&#x0030e1;&#x0030fc;&#x0030b8; 2" class="popup_img_274_370 clearFix alignLeft"> グラス・ハウス・マウンティンズはサンシャイン・コーストの南の端に点在する奇怪な形をした岩の山々。高さは300蛋宛紊能続舛竜佞気箟帽子のような形をしていてそれぞれアボリジニの名前が付けられています。<br />
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パイナップルやマカダミア・ナッツ畑の向こうやジャカランダの花の間から見える山々の姿は写真の格好の題材です。特に上り下りしながら真直ぐに伸びた道路の正面に大きな岩山が堂々と屹立しているスポットは私たちにお気に入りで、必ずお客様をそこに案内して映画に出てくるような場面の写真を撮ってあげることにしています。<br />
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ここは観光地といってもみやげ物屋さんもなにもありません。唯一と言ってもよいカフェは日本人のミサオさんとオーストラリア人の夫妻がやっていて、そこでお茶をします。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/781161/img_781161_33699519_2?1291773310" alt="&#x0030a4;&#x0030e1;&#x0030fc;&#x0030b8; 3" class="popup_img_370_277 clearFix alignRight"> 日程に余裕がある人にはこのグラス・ハウス・マウンティンズ近くにあり、あの故スティーブ・アーウィン(クロコダイル・ハンター)のオーストラリア・ズーに案内して1日楽しみます。子ども向きでもあり大体はパスですが、結構大人も楽しめます。<br />
<br />
モントヴィルはグラス・ハウス・マウンティンズ辺りから山の稜線を走るブラック・オール・レンジの中間にある山の町です。芸術家や工芸家が多く住んでいる町で数百辰瞭始の両側に工芸品やブティックのお洒落な店が並び、観光客が行き交います。店を1軒1軒回っていたらとても時間が足らないほどです。<br />
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後半のゴールド・コーストはご存知の方も多いと思いますので簡単にご紹介しましょう。<br />
私たちほどの年代になると水着で海に入ることが億劫になっていますから、裸足でサーファーズ・パラダイスなどのビーチを歩いてみる程度。それでも砂はさらさら、キュッキュッと鳴って気持ちが良いものです。この他、アヒルのデザインの水陸両用バスでネラング川をクルージングしてウォーター・フロントの豪邸にため息をついたり、シー・ワールドで水上スキーのショウを見たりと、遊び楽しむ仕掛けはいっぱいです。免税店などでのおみやげのショッピングも大切ですね。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/781161/img_781161_33699519_3?1291773310" alt="&#x0030a4;&#x0030e1;&#x0030fc;&#x0030b8; 4" class="popup_img_370_277 clearFix alignLeft"> 私たちは普通ゴールド・コーストではホテルではなくてベッド・ルームが2つか3つあって、キッチンや食器もそろったホリデー・アパートメントを来客と一緒に利用します。時々、近くのレストランから好きな料理をテイク・アウェイ(テイク・アウト)して、部屋でディナーをしますが、時間を気にすることなくおしゃべりと食事が出来て、これもなかなか良いものです。後片付けのディッシュ・ウオッシャーももちろん完備していますからとても楽。よく利用するホリデー・アパートメントは住居用としては322・5辰叛こΠ豺發ぃ傳吋螢勝璽函?好僂如△修猟競皀瀬鵑壁屋は快適、展望デッキからの大パノラマは必見です。<br />
</div>
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<b>私はあれこれ大活躍</b><br />
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来客があるとなると、お察しの通り私は大活躍します。空港での乗り換えや入国手続きなど旅の基本情報や旅程をまとめて事前にお渡しできるようにするのに始まり、ホテルやレストランの予約、案内の車の運転、ガイド、通訳、カメラマンと八面六臂の大活躍です。<br />
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その上、私はクッキングも大好きですからコックの役割も引き受けて雅子と共同で料理を作ります。朝食の卵料理1つとってもスクランブル、オムレツ、それに目玉焼きなど毎朝異なるものにして、お客様がテーブルに着くであろう時間に合わせて調理し始めます。そしてテーブルにお出しして、召し上がる直前に余熱で卵に火が通るように計算するほどですから、自分で言うのもおかしいですが半端ではありません。<br />
<br />
あちこち出掛けて私が撮るスナップ写真も大好評です。皆がカメラに向かって整列している記念写真も撮ってあげますが、歩いていたり後姿であったり食事中であったりする写真や街の風景、綺麗な花、カンガルーのクローズ・アップなどもふんだんに撮るので、後から楽しく写真を見ることが出来るようです。私は現役時代テレビのドキュメンタリー番組などを作っていた時もありましたから写真の絵心が身についたのかも知れません。<br />
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こうした写真も今はデジタル・カメラになりましたから後の処理がとても楽になりました。お客様が日本に帰った後、すぐに滞在中の4〜500枚もの写真をCDに焼いて郵送してあげることにしています。<br />
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こうしたサービスは私にとって全く苦痛ではなく、むしろ楽しんでやっています。でも、少しだけ複雑な気持ちになることもあります。それは、このような私のサービス振り、特に料理作りの話が日本で伝わると「そういう日本人がいると困るんだよな〜」と印象をもらす男性が、中には、まだいることです。本音ではなく冗談であってほしいと願うばかりです。<br />
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<tt>コラム</tt><br />
<b>楽しいテーマ・パーク</b><br />
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ゴールド・コーストのシー・ワールドやムービー・ワールド、ブリスベンのローン・パイン・コアラ・サンクチュアリなどは観光ツアーのコースにも入っていて多くの方が訪れたと思いますが、サンシャイン・コーストにも動物園や水族館など古典的なところはもちろん、様々な特徴を持ったテーマ・パークがあります。<br />
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エイに刺されて死亡したスティーブ・アーウィンが経営して有名なオーストラリア・ズーは国を代表するほど大きな動物園で我家から車で20分ほどのビーワーにありますが、サンシャイン・コーストの他の多くのテーマ・パークは規模が小さくても手作り的な味わいがあって、国内の旅行者や地元の家族連れなどに人気があります。その幾つかを紹介しましょう。<br />
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私たちの住んでいるバデリムの山を下りるとすぐにスーパー・ビー・ハニー・ファクトリーとベリンガム・メイズが並んでいます。前者は名前からも分かるようにハチミツがテーマ。様々な花のハチミツの味を試してみることが出来、ハチミツから作られるクリームなどを売っています。レストランや奥の敷地には子供が遊べる遊園地があって手軽に遊ぶことが出来ます。後者のメイズというのは迷路のこと。生垣で仕切られた通路を通って中心までを往復します。四角と星型を組み合わせた迷路はグーグル・アースの宇宙からの写真でもくっきりと見ることが出来ます。<br />
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車で15分ほどのウォンバイにあるビッグ・パイナップルはほとんどの旅行案内書に紹介されている農園の施設です。パイナップル畑の周りをトロッコ列車で回り、亜熱帯の果物が実る木々を見たり、コアラを間近にみたり、パイナップルの植え付け方法を教えてくれたりします。係員の説明はチャキチャキのオージー・イングリッシュですから全部理解するのは難しいかも知れません。<br />
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もう少し北、ヤンディーナのジンジャー・ファクトリーはユニークな生姜のテーマ・パークとして人気があります。生姜はオーストラリアの大切な農産物ですが、その中でもバデリム・ジンジャーは有名で、私たちの家のすぐ近くにあった生姜加工工場が移転してこの公園となっているのです。<br />
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こうしたテーマ・パークは入場無料、列車に乗ったり特別のアトラクションに参加したりするとその費用がかかるところがほとんどで、気軽に楽しめます。<br />
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