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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

3−6 飲兵衛の気になる話(その1) 

2010年12月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

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<b>アルコール持参でレストランへ</b><br />
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 お酒やビール、ワインなどアルコールを飲まない、飲めない方には退屈な話題だと思いますが、無理にはおすすめしませんので少しだけお付き合い下さい。<br />
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 私は、ビールを美味しく飲むために夕方から水やコーヒーなど水分をとらないでいるほどの飲兵衛。晩酌をするのが楽しみで、献立はいつでも「居酒屋メニュー」です。夕食は、量はそれほど多くはありませんがビールやワインを飲みながら、色々な話題を雅子と話しながら1時間から1時間半かけて楽しみます。<br />
 これはそんな私が見たオーストラリアのアルコール事情です。<br />
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 旅のガイドブックには必ず紹介されていますが、こちらのレストランには「BYO」と表示してアルコール類を出さないところがあります。「Bring Your Own」の頭文字で、「アルコール類はご自身で用意して下さい」という意味です。こうしたお店で飲み、食事をする場合は近くのボトル・ショップと呼ぶ酒屋さんで自分の好きな銘柄のワインやビールを買ってから出かけるのです。酒屋さんも良くしたもので、ほとんどが無休で夜少し遅くまで開いていて、白ワインやビールはしっかり冷やして用意しているのです。<br />
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 レストランはもちろんワインやビールのグラスを用意し、客持参のアルコールを預かってタイミングよく出してくれます。こうしたサービスにはコーキッジ(Corkage)と呼ぶ料金がかかりますが数ドルで高くはありません。<br />
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 アルコール類を供するレストランは「Licensed =ライセンスド」と表示いているので事情が分かりますが、酒類を販売するにはライセンスが必要でこれを持っていないお店がBYOとなるのです。一般的にライセンスを持っているレストランのアルコール類、特にワインは高めのものが多いようです。BYOは不便のようですが、手ごろな値段のお気に入りを持ち込みできるので気楽に利用できます。<br />
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<b>「ホテル」で一杯やりましょう</b><br />
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 日本の都会ならバーやキャバレー、クラブそれに赤のれんなどが文字通り軒を連ねネオンが煌く歓楽街があって、未明まで賑わいを見せています。シドニーやブリスベンなど大都会にはバーやキャバレーはありますが、ビル全部のテナントがバーで、そのようなビルがぎっしり集まった飲み屋街的な地区はありません。もちろん我サンシャイン・コーストにもそのような地区はありません。<br />
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 「それでは寂しいではないか。仕事の後の一杯はどうするのか?」と言われても残念ながら無いものはどうしようもありません。そういう方にはほとんどの地区にあるタヴァーンやホテルをご紹介します。タヴァーンというのはイギリスのパブと同じような居酒屋ですが、スタンドでビールなどを買ってテレビのスポーツ中継を見ながら、またスロットル・マシンなどのゲームをしながら飲むところで、軽食も出来るようになっています。<br />
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 もう一つのホテルは本当のホテルではなくタヴァーンと同じ形式の居酒屋ですが、看板には「○○ホテル」と出ていますから宿泊しようと思って中に入ると大勢が酒を飲んでいて戸惑います。これはかつてイギリスからの入植者が移住して来た頃、夜遅くまで酒を供してはいけないという法律があり、ホテルなど宿泊施設は例外でした。そこで、業者は知恵を絞って2階に簡単なベッドルームを作り宿泊施設の体裁を整えて、1階で夜遅くまで酒を売りました。もちろん今はこの法律はありませんが、ホテルの名前をつけた居酒屋は残っているのです。抜け道を考え出すのは飲兵衛とこの商売の常で面白いですね。タヴァーンをホテルと呼ぶ人もいます。<br />
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 ちなみに、夜遅くまで飲んで「もう一軒、もう一軒だけ行こ!」とはしごをし、千鳥足の酔っ払いの姿は見たことがありません。また、酒類の自動販売機も法律で禁止されていて何処にもありません。ビーチ沿いの観光客が多い地区では時おり酔っ払いが徘徊したり犯罪を犯したりすることがありますが、全般に本当に健全です。<br />
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<b>飲酒運転ご法度は同じ</b><br />
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 日本でも交通法規の飲酒運転に対する罰則が厳しくなり、社会的にも厳しい目を向けるようになって来ましたが、私たちの住んでいるバデリムでもある有名な私立の学校の校長先生が、飲酒運転で摘発され辞職するという出来事があり話題になったことがあります。<br />
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 車で運転していていると時々「へーっ、こんな所で検問だ〜」と思うような場所で飲酒運転のチェックをしています。通過する車を全て止めるのではなく、ランダムに道路脇に停車させて運転者の呼気のアルコール濃度を測っています。私も検問の場所を通った時、もちろん酒は飲んでいないので、検査はどのようにするのか体験したかったのですが、通り過ぎるように指示されて拍子抜けしたことがあります。<br />
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 クィーンズランド州の交通法規では、他の州でも同じだと思いますが、飲酒運転で摘発されるのは呼気中のアルコール濃度が0・05佑筏定され、初心者と24才以下はそれがゼロです。日本の法規の場合は呼気1箸△燭蝪亜Γ隠記咾酒気帯び運転、0・25咾酒酔い運転と規定されていて比較するのに混乱しますが、血液1ミリリットル中の重さに統一して換算するとオーストラリアが0・5咫日本の酒気帯びが0・3咫⊆鮨譴い0・5咾箸覆辰董▲ーストラリアは日本の酒酔い運転と同じことが分かります。<br />
 日本は0・3咾ら違法状態になりますが、日本人の方が体が小さくアルコールの分解能力も弱いことを考えますと、妥当な線だろうと思います。<br />
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 州政府は飲酒運転とならない目安として酒類のスタンダード・ドリンク(標準量、以下SD)を設けて周知を図っています。それによりますと、計算が合いませんが1SDは4・8佑離咫璽襪覆蕋横牽汽潺螢螢奪肇襦■隠押Γ記佑離錺ぅ鵑覆蕋隠娃哀潺螢螢奪肇襪砲覆辰討い泙后そして、男性は最初の1時間は2SD以下で続く一時間毎に1SD以下、女性は1時間毎に1SD以下であればOKだろうということです。<br />
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 面白いのは酒類の瓶のラベルにSD1・4などと表記されていることです。「はは〜ん、これなら1本で1時間後なら大丈夫」と目安には、確かになります。でも、飲み出したらそんなこと計算してはいられないのが飲兵衛の常でしょう。個人差もありますから「飲むなら乗るな、飲んだら乗るな」が鉄則です。<br />
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この項は(その2)へ続きます。<br />
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