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西條剛央著「チームの力」 構造構成主義による"新"組織論 を読んで 

2015年06月10日 外部ブログ記事
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西條剛央著「チームの力」 構造構成主義による"新"組織論 を読んで。

哲学書なのに「実用書」であるこの本は大変役に立つ、「実際にあらゆる場所で使える」と私は思う。

前著「人を助けるすんごい仕組み」に詳しく書かれている「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の、非常に合理的な活動を、身近に見てきた私には、チームの力をこうやって最大限引き出し得たのだなと、納得できる。
1円の給料も払うことなく、あれほど多くの人々をして、同じ目的の元に、別々の様々な活動を推し進めさせることができた凄さ。それはこう言うことだったのだと理解できる。

机に向かって書かれた本でなく、大災害に際して駆けずり回った著者が、たくさんの体験の中で書き上げた、新しい組織論であることは明らかだ。

私は敗戦直後に女学校を辞め、学歴を持たないまま生きて来たので、哲学には疎いけれど、この本は理解できて、納得しながら読むことが出来た。

序章に、『進撃の巨人』の"巨人"とは何か と有る。
それは今非常に流行っている、残酷シーンの多い劇画らしいのだが、八十代の私は読んだことがない。
ところがこの本を読むうちにその劇画も読んだような気になった。
人間がなぜか人を食う巨人になってしまい、人間たちには立ち向かう力がない。それでも立ち向かった人間が、正義の巨人に変身する。

巨人は何を象徴しているのか?人間が作って巨大化したもの。それは組織。巨大な力を持つと暴走することがある。今の政府がそうだ。
それに対抗する巨人は、我々の組織。そういうことらしい。

何事によらず、チームを作るには・・・価値観を同じくする多様な個性能力を持った人を集めること・・・とある。
リーダーには「誠実さ」が絶対必要であり、他者を生かし切ることが大切。
「ふんばろう」はまさにそれであった。

私は後にふんばろうのメンバー数人と、一緒にものづくりをした。
あるおばあさんの一代記「96歳の遺言 戦争だけはやっちゃダメ」を書いて、それを電子絵本にし、私の朗読の動画まで作っていただいたのだが・・・まさに価値観を同じくし多様な個性、能力を持つ仲間たちである。私も同類なのがとても嬉しい。

ふんばろうにはこう言う面々が手弁当で馳せ参じ、「どこに避難している誰々さんには、コタツが必要だ」と言うことまで知った上で、必要なものをピンポイントで支援していた。
物だけでなく、重機の運転免許を取る支援とか、ミシンを配って手仕事を推奨するとか、極めて合理的な支援方法を取る稀有な組織だった。

その組織を作った人が書いている組織論が、使えないわけがない。
この本が、多くの人々に読まれて、素晴らしいチームがたくさん生まれることを願っている。
暴走する巨人に立ち向かいうる組織もたくさんあって欲しい。







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