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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

3−7 私たちのホリデー、タスマニア旅行(その2) 

2010年12月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

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この項は(その1)からの続きです。<br />
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<b>囚人が建造した2つの石橋</b><br />
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 私たちが訪れたところはどこも素晴らしかったのですが、紙面が足りませんので、主なところだけ簡単にご紹介しましょう。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/781161/img_781161_33688687_0?1291636372" alt="イメージ 1" class="popup_img_370_277 clearFix alignLeft"> ホバートから北東へ車で30分ほど走るとリッチモンドに入ります。やはりジョージア風の建物が残るこじんまりした農業の町です。メイン・ストリートを行くと橋を渡りますが、この橋が1823年、囚人の手によって建造されたオーストラリア最古の石の橋なのです。車を降りて川の土手を下りて行くと、その橋はアーチ型の脚がどっしりと橋を支え、斜め向こう岸にはまるで絵画のために配置されたように教会が立っているのです。昼下がりの逆光が美しい陰影を作ってそれぞれの姿を際立たせ、黄色く色づいた木々の葉を透かしています。もちろん、私は夢中でカメラのシャッターを切っていました。<br />
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 石の橋と言えば旅の最終日、クレイドル・マウンティンからホバートに帰る途中立ち寄ったロスにも歴史的な橋があります。やはり流刑の囚人が1836年に建造しましたが、こちらは石に細かな彫刻が施され全体に端正な美しさを見せています。余談で、真偽の程は分かりませんが、このロスの並木の美しい通りに『魔女の宅急便』のモデルになったと言われるパン屋さんがあったので、帰った次の日家で食べる朝食のパンを買い、アンティークな服装をした店員さんと一緒に写真を撮ってミーハーをして来ました。<br />
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 東海岸のフレシネ国立公園は奇怪な岩山とワイングラス・ベイなど入り組んだ海岸線が美しいところで、なだらかな山登りの後の眺望や海際の絶壁の上にある遊歩道などを楽しむことが出来ます。ビシェノーかスワンシーを基点に是非おすすめしたいスポットです。<br />
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<b>姿を見せたクレイドル・マウンティン</b><br />
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 旅の最終目的地はクレイドル・マウンティン。北海岸から少し入ったロンセストンから車で2時間半ほど西になりますが、世界遺産に登録された山岳地帯に広がるクレイドル山・セントクレア湖国立公園にあります。宿はオーストラリアでもエコ・リゾートとして良く知られたクレイドル・マウンティン・ロッジに2泊です。<br />
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 2泊と言っても終日この公園で過ごせるのは中の1日だけ。それまでの旅程は天気に恵まれていましたが、ロッジに着いた頃から雲行きが怪しくなって、ついに次の日は朝から雨となってしまいました。ロッジでは本格的なトレッキングから野生動物のビデオ鑑賞まで様々な企画やツアーがあって、私たちは午後からのクレイドル山と湖周辺を歩くグループに参加したかったのですが、この雨では山も見ることができません。仕方なく、雨間にロッジ周辺に巡らされたウォーキング・コースを長短2コースも回ったのです。<br />
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<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/781161/img_781161_33688687_1?1291636372" alt="イメージ 2" class="popup_img_370_277 clearFix alignRight"> でも嬉しかったのは、野生のウォンバットやワラビーに出会えたことです。広いロッジの敷地内には餌置き場が作ってあって、夕方になるとこうした動物たちがやって来るのです。夫婦?のウォンバットは私がカメラを持って2団?剖瓩鼎い討眛┐欧此△△離爛奪リした愛らしい姿で草を食んでいました。タスマニアン・デビルだったら、少し怖かったかも知れません。<br />
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 そして旅の最終日。この日はホバートまで400祖??辰凸襪諒悗妊屮螢好戰鵑悄▲屮螢好戰鵑らさらに自分の車で1時間走って家に帰らなくてはなりません。その朝起きてみると雨は上がり朝霧がかかって日の光も明るさを増していました。「もしかして、晴れるかも知れない……」と、朝食もそこそこに10舛曚瀕イ譴織レイドル山が見えるダヴ湖へ車を走らせました。<br />
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<div class="alignCenter"><img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/9a/60/shigemi_akamatsu/folder/781161/img_781161_33688687_2?1291636372" alt="イメージ 3" class="popup_img_560_420"></div> <br />
 湖の畔の駐車場に着くと空はすっかり晴れ上がり、眼前に私たちを待っていてくれたかのようにくっきりとした姿のクレイドル山が屹立していたのです。岩の山肌が少し斜めに侵食されたその独特の姿が水面に映り、辺りの紅葉とあいまって絵葉書のような美しさです。岩肌の荒々しい厳しさとクレイドル(ゆりかご)の名前の通りの優しさを織り交ぜた光景とでも表現できるでしょう。湖畔のボート小屋(?)もあるべきところに理想的な姿かたちで建っていて、写真には願ってもないようなアクセントになっているのです。<br />
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 そこにいることが出来る時間が限られていて、去り難い気持ちを抑えて帰路に着きましたが、クレイドル山の姿は私たちの心象とカメラに強く焼き付いています。後になって、やはりクレイドル山を訪れたことのある友人から聞いた話では、このように晴れた景色のクレイドル山を見ることが出来るチャンスは、一か月にたった一度しかないそうで、私たちは本当にラッキーでした。<br />
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<b>もっとゆっくりしたいホリデー</b>  <br />
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 こうしてタスマニアへの8日間の旅行はつつがなく終わったのですが、帰って来て友だちに旅のことを話すと「へーっ、8日間なんて短いね。どうして1か月程行って来ないの?」と言われてしまいました。オーストラリアの人たちのホリデーの旅行が長いことは知っていましたが、私たちにそのようなアイデアは浮かんでこないし習慣もありません。また費用がかさむ上、長期間友だちにテラスの鉢植えへの水遣りを頼む訳にもいきません。<br />
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 でも、オーストラリアの人たちの旅行は本当に長く、私たちがタスマニアへ行った同じ頃、クワイヤーの仲間のギャリーと奥さんのロイスは反対の北側のダーウィン方面を2週間ほど旅して来たし、近所のジュディは1か月以上カナダ旅行をしていました。<br />
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 私がまだ会社勤めをしていた時、休暇の海外旅行は年に1回、月曜日から金曜日まで有給休暇を取り、前後の土日を入れて9日間が精一杯でした。多くの人は家のローン返済や老後の貯えのために浪費はできません。余裕が出来たころには年老いた親の面倒を看るため外出もままなりません。<br />
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 全てと言わなくても、このような状態から開放されていることがオーストラリアの人たちが長期のホリデー旅行をすることが出来る背景と言っても良いでしょう。また、家族で泊まれるキッチン付きのホリデー・アパートメントやキャラバンと呼ばれる移動住宅が普及していることも大きな要因です。さらに、「楽しみ遊ぶために働く」という基本的なスタンスが決定的に違うのではないでしょうか。<br />
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