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映画が一番!

悲しみよこんにちは 

2015年04月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「悲しみよこんにちは」。
BSプレミアムで2015年4月10日(金)13:00〜放送。

18歳だったフランソワーズ・サガンが
3ヶ月で書き上げたという処女作の映画化。
ジーン・セバーグの新鮮な魅力があふれる
スクリーンに戦後フランスの若い世代の心理を、
17歳の少女を主人公として描いた作品。

フランス語は馬の耳に念仏の私ですが、
”Bonjour Tristesse/ボンジュール トリステス”だけは
知っています。

1年前の夏の出来事がよみがえる。
海を見下ろす南仏リビエラの別荘で、
私は母を15年前亡くした
父レイモン(デイヴィッド・ニーヴン)と、
父の愛人エルザ(ミレーヌ・ドモンジョ)と、
私・セシール(ジーナ・セバーグ)の3人で
楽しいバカンスを過ごしていた。

そこに、亡き母の友人、デザイナーの
アンヌ・ラルサン(デボラ・カー)がやって来た。
父と結婚の約束をしたアンヌは、
”あなたって人は本当にわからない、
永久にわからないわ”と言いながら、
私に恋人・フィリップ(ジョフリー・ホーン)と
会うことを禁止し、勉強しろと迫る。

”すまして、物知りぶって、大嫌い!
あんな女大嫌い!大嫌い!”と、
私のなかの小さな悪魔が動き始めた。
父に捨てられたエルザと恋人のフィリップを
引き入れ、アンヌの追い出しを謀った私だが…。

ジーン・セバーグの短い髪型の「セシル・カット」は
ボーイッシュで魅力一杯でした、
それ以上に私にはジュリエット・グレコの
歌声が耳に残ります。

♪♪忘れえぬ人を思うときの
ほろ苦、この悲しみ…♪♪と歌う
物憂げなメロディが心に残りますね。

この場面では
カラーからモノクロームに変わり、
パリの風景になり、グレコの歌に合わせて、
ナイトクラブで踊るセシル。

この後、白黒のシーンから、一転して
リビエラの紺碧の海岸に建つ白亜の別荘と
この場面転換は過去のリゾートと
現在のパリの対比と連動していて
この一連の場面の切り替えは素晴らしい。

しかし、タイトルの「悲しみよこんにちは」
インパクトがありますね。
♪♪何かが私の内に湧きあがり、
私はそれを、眼をつぶったままその名で迎える。
悲しみよこんにちは…♪♪

私もかって、辛い時があると、
いつもつぶやいていましたよ。
”悲しみよこんにちは…”と。

そうそう、もう一つの見所は
別荘の白い壁を彩っていたリトグラフは
日本人の画家・菅井汲の作品。
注意して見て下さいね。

1958年(昭和33年)制作。
監督はオットー・プレミンジャー。



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心の揺れ

yinanさん

風香さん、おはようございます!

当時、10歳ですか、若いです。
そんな時代にこんな素晴らしい映画があったのですね。

この映画は17歳の少女の青春を描いています。
アンヌの中年で恋を得た女性の美しさに嫉妬し
父を奪われたと感じたセシルの悲しみと困惑を
ひと夏の出来事で画面で表現しています。

2015/04/10 08:10:14

昭和33年の制作?

さん

私 10歳ですね。
フランス映画は哀愁物とのイメージがありますが、
これもそうなのでしょうね。

セシルカットのヘアスタイルは そこからですか。
初めて知りました。

2015/04/09 18:22:10

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