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たゆたえど、沈まず

インチキ治療師 

2015年02月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

毎朝朝刊の配達後に近所のファミレスでコーヒーを飲みながら日記やブログを書くのが習慣である。早朝は常連ばかり、ほとんどが高齢者で顔見知り、挨拶をしたり言葉を交わしたりする。テーブルが近ければ世間話をしたりする。
隣にお婆さんが来て座った。私に会いに来たという。
「朝から強烈な偏頭痛であんたが気を使うことを思い出して治してもらおうと思って来た」と言う。
以前、西野流呼吸術や気の世界の話をしたらしくそれを思い出したそうだ。
小刻みに顔をしかめるような頭痛がズキーンと襲ってくるらしく時々顔をしかめている。
何とかしてよというから退屈しのぎに首の後ろのツボを押して揉みながら「天中って分かる? 天中を開いて朝の宇宙の新鮮なエネルギーをそこから取り入れるイメージをして、僕が指先から気を送っているから脳みその真ん中でそのエネルギーの塊ができるのが分かる?」と言ったら「分かる分かる、気持ちが良い」と言う。
調子に乗って「そのエネルギーの塊が段々温かくなってバターのようにタラ〜っと溶けるイメージをして、それが頭の中全体から首を通って体全体にバターが染みていくイメージをして、足の裏から老廃物が地面に押し出されていくイメージをして」などとテキトーなことを言った。(笑)
お婆さんは素直に私の言うことを聞いて目をつぶっている。周りのテーブルの常連さんたちが注目して話しかけてくるのでお婆さんは実況中継である。
「あ〜段々痛みが薄くなってきた」「段々痛みが襲って来る間隔が長くなってきた」
私が時計で測っていると痛みが襲う間隔が1分を超えて来て気にならない程度の痛みになったようなのでそこで終えた。
「そうやってなんでも治せるのかね」と私に聞くお爺さん
「実はテキトーなことを初めてやったら治っちゃった、でもまんざら根拠がないわけじゃない、インチキ治療師だね」
お婆さんは楽になって大喜びで私のコーヒー代を払ってくれた。
人生楽しいね。

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