Jazzと私

ロストジェネレーションからシニアの皆さんへメッセージ 

2014年12月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

シニア世代をシルバー世代、グランドジェネレーションなど様々な呼び方がされシニア向けのビジネスがマーケッティングされています。
ところがそのシニア達の心を満たす音楽が今日の平成の世の中できちんと提供されているとお思いでしょうか?
なぜNHKはじめ放送メディア、音楽業界はこれらシニア世代が味わった昭和の音楽の伝統を葬ったのでしょうか?
私たちロストジェネレーションと呼ばれる団塊ジュニア世代の人間はこの音楽文化の歴史の謎を知りたくて各メディア、放送業界に問い合わせました。

昭和の音楽は恥ずかしながら私たち戦後ベビーブーマーの親達の世代によって、若者志向のマーケットの時代が出来上がりました。それまで戦前から続いた伝統的音楽文化のメインストリームは、彼らの誰にも受け継がれること無く否定、断絶、今日に至りました。その最大の文化破壊はなんと言っても70年代の全共闘時代のいわゆる“文化革命”にあったらしいということまではなんとなくつきとめることが出来ました。

しかしなぜかその時代の“真実”を語る人がいません。

田原総一郎氏までもが「70年代安保がきちんと総括されていない」と言っています。
今日のメディアを支配している多くの有力者は70年代の学生運動や破壊事件をきっかけに正義を掲げて登場をしてきたように見えます。ところがそうした人々の登場によって、世の中のモラルは乱れ、より住みづらい社会が今日出現している様な気がしてなりません。
若者は昭和の真実をもっと知りたいし話してほしいのです。
70年当時の音楽業界はどうやら戦後の「大人の音楽」は回転が悪く儲からない!消費型の音楽風俗を煽ることで消費効果を生む音楽に変えようともくろみました。
同時に音楽文化人、評論家、メディア人はその消費経済型音楽構造に迎合する立場を取ったのではないでしょうか?
金権社会政治は露骨にマスコミへの露出を制限したのです。
だからメディアは低俗化し低年齢化に拍車がかかりました。
ことに平成時代はこの空前のバブル期とあいまって民衆は無視されています。
一体誰がこの舵取りをしたのでしょうか?


80年生まれの私たちは気がつくとそうした低俗な大人達の金権社会と文化不毛の状況にさらされていたのです。何を信じ何に向かって進めばよいか見当のつかないまま育ちました。
与えられたのは人格の無いゲームの世界だけであり、むしろ返ってそれが救いでした。
幸いにもこのゲームとコンピューターという機械がかろうじて私たちの正義をさぐる手がかりだったのです。
しかし実はこのゲームもすべて誰かにコントロールされたもの、上から押し付けられ遊ばれていることにかわりないことも次第に知らされました。

今日の日本で真実を教えてくれる大人に出会うチャンスは本当に少ないのです。そして本物の音楽文化に現実社会の中で出会うことも、ものすごく稀なことです。
しかし私はある時にジャズという音楽に触れる機会を得ました。時代に全く迎合しない音楽活動をしている人々がいることを知らされました。
芸能人とも音楽業界人とも違う立場ですばらしい音楽を発信し、またそれを支える目立たぬ人たちがいて確実に直に感動を与えている現実におどろかされ感激しました。
広告会社も能書きをいう評論家の様なメディアと癒着したうっとうしい人種も見当たりません。経済効果優先という考え方の枠の外だからです。
そして、このジャズの世界がほんの30年〜50年前の日本には当たり前の様にあったという事実に私たちは改めて救いと希望を見い出しています。

URLには抵抗があると思います。下記のURLをクリックする前に補足です。クリックするとYoutubeという動画配信サイトに移動します。
この映像は、私達世代(1980年代)が中心になって作った記録映像です。このような素晴らしい伝統音楽が日本にも残っており、今現在生きて演奏を続けていることに感動しました。このブルーコーツオーケストラは70年の歴史を持ち、時代に迎合することなく淡々と活動してきました。本音で良いものは良いという、その様な人たちが今の社会でどれほど存在しているでしょうか?


https://www.youtube.com/watch?v=_30b8ixRQ1Q


まやかしの時代にシニアの方々と私達団塊ジュニアが同時に「ノー」と言えば、業界をコントロールしているシステムに強力なアピールとなるに違いありません。
マスコミは経済人と政治家の舵取りの手先となり文化人達は太鼓持ちと化し無批判な時代が30年も続いています。
“経済の繁栄が人々との暮らしを豊かにする”という神話はとっくに崩れているにも関わらず今日のネットの時代の到来でますます一般人の気がつかない水面下で恐ろしいほど急激な速度で民衆コントロールの手口は巧妙化しています。
今、子供たちは大人達の何を信じていいのか迷っています。経済の繁栄はただ格差を拡げるだけで、一部の富裕層と支配層の都合で巧妙に社会を操っています。弱者達は全く意にそぐわないものにお金を使わせられています。



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シニアの方は自らを語ろうとしません。なぜ?

アーストラッドさん

明かりさん、コメントありがとうございます。

団塊世代がマーケットとなり、暴走する時代。
日本文化が滅ぶさまを見てきた人々の生の証言を私達は求めています。私は三島由紀夫に興味があります。
なぜ、全共闘時代の若者に失望したのか、真実が知りたいのです。あれほど充実していた戦前戦後の大人風俗がもろくも団塊のイナゴパワーによってなぜ食い尽くされたのか?大きな疑問が残ります。
シニアの皆さんがこれからの若者のために、沢山語ってください。

2014/12/19 19:31:47

アーストラッドさんへ

さん

あなたは30代でいらっしゃるのですね?
こんなにしっかりした文章が書ける方がいらっしゃり、嬉しいです。

ロスト・ジェネレイションの言葉は聞いていても、まさか団塊ジュニアのことを指すのでしたか?
そして、私たちの世代の心を満たす音楽が淘汰されてしまっていると、危惧されているのですか?

そう言われれば、カラオケで歌いたいあのメロディアスな名曲の数々は、探すのも大変ですし、無いことも度々です。

ですが、人口的にはマジョリティでも、どの時代も音楽は青春と共にある物ですから、これも仕方がないのかと諦めていましたが。

今の音楽は、30年後50年後に、若い人のオールディズ、名曲として残り続けるかどうかが心配になる私です。

2014/12/19 15:14:52

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