ボイボイ日記・ダバオリターンズ

スナック菓子Oishi(おいしい) 

2014年12月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



その昔、子供頃には「おやつの時間」があって、午後3時になると母親の手作りの「おやつ」を食べた思い出があります。終戦後の食糧不足の時代の「おやつ」だったので、母親が工夫を凝らして作ってくれた手作りの「かりんとう」や「芋かりんとう」(芋けんぴ)、「ドーナツ」、「べっこう飴」など、甘いお菓子が中心でした。当時は近所に駄菓子屋さんがあって、動物ビスケットやハッカ糖、確か1個5円の大きなアメ玉を買って口にほおばった思い出もあります。他にも「ポンせんべい」、「綿菓子」、「都コンブ」、「アイスキャンデー」など露天で売られていたお菓子は子供ばかりでなく、大人も楽しんでいました。「おやつ」として食べる食品は、菓子、果物など様々で、食事の間が長時間空く文化や、昼寝を取らなかった時の眠気覚ましで食べるようになったと言われています。江戸後期の戯作者、曲亭馬琴の日記には、まんじゅう、せんべい、団子などの菓子が頻繁に登場します。三代歌川豊国 の浮世絵には、魚をかたどった砂糖菓子「金花糖(きんかとう) 」を子どもに与える姿も見られたそうです。こうした習慣はイギリスの「アフタヌーン・ティー(或いはハイティー)」にも見られ、日中の栄養(特にカロリー)補給の意味合いから、甘いものや炭水化物が主体となる傾向が特長のようです。ダバオのスーパーマーケットの商品棚で、ひと際大きなペースを取っているのが「スナック菓子」売り場です。殆どのスナック菓子が大・中・小サイズの袋入りで、一袋10円程度で買える商品も沢山あることから、子供たちにも大人気です。「スナック菓子」の形状は大きく2種類あります。先ずは「チップ」で、chipとは“小片”のことで、薄く揚げたスナック類を指します。じゃが芋を原料としたポテトチップが一般的ですが、フィリピンではトウモロコシを原料としたチップもポテトと同じくらい人気があります。原料をそのまま薄くスライスして揚げたものと、マッシュした原料を成形して揚げた成形チップがあって、日本の市場では薄切りタイプではカルビーや湖池屋のポテトチップス、成形タイプではヤマザキナビスコ社の「チップスター」、プロクター・アンド・ギャンブルの「プリングルズ」などが人気の銘柄で、ダバオのスーパーでも「プリングルス」は売れ筋商品のようです。次に「ポン菓子」です。パフ(ポン菓子、Puffed grain、Corn Pops、Cheese Puffs、Sugar Puffs)など、Puffとは「膨れる」という意味で、焼成する際に空気を入れたもので、独特の食感があります。トウモロコシを原料にしたコーンパフが一般的で、日本では「うまい棒」や明治製菓の「カール」などがあります。ポン菓子の製法は原料をそのまま切って揚げるか、原料をすりつぶすなどして成形して揚げるかのいずれかの方法で作られています。また、スナック菓子にはより食欲をそそらせるためにフレーバーが好んで付けられていて、コンソメ、塩、ソース、チーズなどの調味料や唐辛子などの香辛料、肉類、魚介類のエキスや粉を原料に混ぜてフレーバーを付けた商品もあります。ダバオのスーパーで沢山のスナック菓子が売られていることは冒頭に書きましたが、その中でもひと際目立つブランドが「Oishi」(おいしい)なのです。「おいしい」はフィリピン生まれの会社で、60年以上もの歴史のある老舗です。創業は1946年、スターチとコーヒーの販売からのスタートだったそうです。本社はメトロマニラのパサイ市にあって、現在の社長はCarlos Chan(施恭旗)で、社名の「Oishi」(おいしい)は日本語から命名して、ユニークさを際立たせたそうです。1970年には日本の技術指導を取り入れてOishi Prawn Crackers(おいしい 海老せんべい)を新発売したところ、爆発的な売り上げで「Oishi」ブランドの知名度が一気に上がったそうです。1993年には念願だった中国進出も実現し、その後ミャンマー、ベトナム、タイ、インドネシア各国に販路を拡大して行きました。その間次々と新製品を開発して市場に登場させ、スナック菓子業界のトップの座を射止めたのです。新製品のネーミングは日本語への拘りが常にあるようで「Wafu」やPeanutではなく敢えて「Pinattsu」と名付けた商品もあります。トップの写真の「海老せんべい」はオリジナルの味の他にピリ辛味のものがあって、私のお気に入りの一品です。

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