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平成の虚無僧一路の日記

11/ 3 虚無僧8日目 

2010年11月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



11/ 3 は、「文化の日」で祝日。名古屋駅のJR高島屋が
「期間限定10% offショップ」とあって、ものすごい人。

今日の出会い

 10代の おしゃれな女の子が、笑顔で寄ってきて、
「がんばってください」と100円玉を数個入れてくれた。
珍しいことだ。「名古屋の方ですか?」と聞いてみた。
「長野県です」と言う。
「長野県の方は 信心深いですね」と返すと、
「小さい時から、祖母に教わっていました。『こういう
方(托鉢僧) には、布施をしてさしあげなさい』と」。
そして別れ際に「どうぞ、寒いですから、お風邪なぞ
召しませんように、お気をつけください」と。

とても今の10代の子が言うセリフではない。 親、祖母の
しつけが行き届いた、良家の子女だ。

「はい、ありがとうございます」と言ってから「え!?、
それって私が言うセリフです。お気をつけて」と、お互い
笑って別れた。

彼女の心の中に“仏”を見、心温められた。
ところがところが、世の中「明と暗」。

気を良くして、深夜 11時まで立っていると、目つきの
悪い若者が、寄ってきて、ピタッと 体を押し付けてきた。
酔っているようだ。ケータイを天蓋の中に突っ込み、
私の顔を写そうとする。偈箱(げばこ)の中を覗こうと
する。(斜めに蓋を付けてあるので、中は見えない)

次に、ライターを出し、煙草に火を付け、煙を吹きかけて
くる。「天蓋に火を付ける気か?」。それでも平常心で
尺八を吹いていたら、「なぐってやろか」間をおいて、
「殺してやろか」と脅しをかけてきた。

「どうぞ」と言って、尺八を吹き続けていると、なぐる
ポーズはしたものの、そのまましばらく止まっている。
「やめとこ」。
今度は財布を出して、中を見せる。1万円札を取り出して
「やろか」と。

(「エ!?ウッソォ」)一瞬 うれしい気持ちにはなるが、
ホイホイその手には乗れない。「お心のままに」。

相手は酔っ払っているから、しばらくためらい、財布の
中をごそごそやって、結局 100円玉を入れてくれた。
そして「がんばれよ」と私の肩を叩く。その顔は淋しげ
だった。私も彼の肩に手を当てて「がんばりましょう」と
励ますカタチになって別れた。

つづく

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

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