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心 どまり

よばひぼし 

2014年11月21日 ナビトモブログ記事
テーマ:季節

 平安時代の女流文学者、清少納言もかなりの天体好きだったようです。かの枕草子にも記しています。

『星はすばる、ひこぼし、ゆぶづつ
 よばひぼし すこしおかし
 尾だになからましかば     』

 ☆すばる  ⇒おうし座のプレアデス星団
 ☆ひこぼし ⇒七夕の彦星、わし座のアルタイル
 ☆ゆぶづつ ⇒夕星、宵の明星(金星)
 ☆よばひぼし⇒流れ星

(意)星と言えば、まず すばるよね!
  彦星や宵の明星もいいわね!
  流れ星も興味深いわ!
  でも、尾がなければもっといいのに・・・

と言う意味ですが、
「流れ星に尾がなければいいのに」 
と言う清少納言の胸中は、流れ星を、魂だけが抜け出して、恋しいお方の所へ逢いに行く姿に例え、
「流星(魂)が尾などを残して、派手に流れたら、人目に付いちゃうじゃない!偲んで逢いに行くのに・・・」

と言った所でしょうか?

 因みに、『よばひぼし』の『よばふ』は、『ずっと呼び掛け続ける』という意味です。

 平安時代の『夜這い』は、決して不純なものではありませんでした。最もポピュラーな、愛の形だったのです。
下界が寝静まりひっそりとした深夜、こっそりと星から星へと飛んで行く流れ星を、『星の夜這い』と見立てたのです。
平安人は、感性豊かで風流ですね!

 時代が移り変わるにつれ、人々の『流れ星』に対する見方も変わって来ます。
平安時代には、『不吉な前兆』でしたが、江戸時代になりますと、『幸福をもたらす吉兆』と捉えられるようになります。

 ナビ友さんも、流れ星にお願いをした経験がお有りでしょう!そう!『願い星』です。
「流れ星が消えない内に、願い事を三回唱えると、願いが叶う!」
と言うのは、江戸時代に生まれた俗説ですが、現代にまで伝承されています。

 しかし、江戸時代の唱え方は、現在とは少し違います。
当時の美人の条件は、『色白・髪長・髪黒』で、「美人になりたい!」と言う願いを込めてこの言葉を唱えるのが、流行していたそうです。

 時代と共に、美人の定義も変わって行くのですね! 
                  v(*^-^*)v

 極大(ピーク)は過ぎましたが、しし座・おうし座流星群がコラボしています。
大変珍しい天体現象です。今月(11月)下旬頃までは見られそうですので、寒いですが、雲に邪魔されていない夜空を見上げ、願い星にお願いしてみては如何でしょうか?

 来月には、14日頃極大(ピーク)になるふたご座流星群がやって来ます。
今月のW流星群のピーク時は、関東地方は生憎雲に覆われ見る事が出来ませんでした。
ふたご座流星群に期待大です。
楽しみに、待つ事と致しましょう!



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すばる

楽居さん

日本語なんですね。「昴」漢字もあって。難読漢字の一つです。
「日」+「卯」で、ウサギなんてかわいいですね。

ネットでぐぐったら、「統ばる(すばる)」という言葉が語源らしいですね。「統」は訓読みで「すべる」とも読むようです。

統率するとか、男らしい名前です。

「新嘗祭」に拍手ありがとうございます。

2014/11/25 21:39:18

願い星

さん


 願い星・・ロマンチックですね
いつまでも若かりし頃の思い出は持ちたいものですね(中略)

   願い星
   
    しても叶わず
   
      禿の日々

       鬘の蒸れる
 
         事の怖さよ

2014/11/24 17:59:12

流れ星

さん

平安時代は通い婚でしたものね。
ロマンティックな名をつけたものです。

流れ星、早くて三回言えた例がありません。(涙)

2014/11/21 08:36:10

見たいけど

さん

空は大好きで、昼間も夜もぼんやり見ていたいけど、
これからの季節は寒くって、長時間外はきつい。

2014/11/21 08:04:09

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