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たゆたえど、沈まず

哀しい老後 

2014年10月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

新聞仲間に50代後半の男性Yさんいる。Yさんは勤続12年で今月いっぱいで辞める。
認知症の86歳になる母親の介護のためだそうだ。目が離せなくなったらしい。
先日、お母さんは駅前まで歩いて途中で3回転んで起き上がれなくなり救急車で運ばれて一週間ほど入院したと聞いた。その時に透析を受けたらしい。
彼の話によると83歳までは元気そのものだったそうだ。
心臓が悪くて、一週間の予定で検査入院をした際に、造影剤の副作用で体調が悪くなり3週間も入院する羽目になりその3週間後に退院してきたときにガクッと衰えてしまったらしい。
そこから先は下り坂一方で今日までに至る。
心臓が悪いので血液をサラサラにする薬を飲んでいる。そのために怪我をすると血が固まらないので出血が止まらない、転んで怪我をすると放っておけなくなった。
利尿剤も飲んでいるので夜中に3回トイレに行く。夜中は血圧が下がってフラフラで廊下で転ぶと亀と一緒で起き上がれない。仰向けに転ぶとそのまんまだそうだ。賃貸のマンションなので手すりをつける工事ができないから夜中に付き添わないとトイレに行けない。
心臓の持病のおかげで救急車の常連だそうで入院するたびに弱って退院する。
今では1日に20錠ぐらい薬を飲むそうだ。
詳しい家庭の事情は分からないが、そんな調子で目が離せなくなり早朝の新聞配達すらできなくなったということだ。
私はこの話はおかしいと思った。彼の話では症状の全部が薬の副作用である。 
それと入院するたびに弱って出てくるという。医者にかかればかかるほど弱っていく。
薬をやめたら、医者に頼るのをやめてみたらと思う。
血液サラサラにする薬をやめれば血が止まらなくなって救急車で病院に行くこともなくなる。
利尿剤をやめれば夜中に3回起きることもなくなる。血圧降下剤をやめれば廊下をフラフラ転ぶこともなくなる。
私は薬をやめれば解決するよと喉元まで言葉が出そうになったがためらって言うのを止めた。
彼は物事の本質を見つめようとしないで医者に全てを丸投げをしている。医者もお母さんもYさんも誰も何の努力もしていない
彼のお母さんは死ぬまでこの状態が続くだろう。もっと薬が増えるかもしれないし症状がもっと悪くなり苦しむことになるかもしれない。
ここまできてしまうと打つ手がないかも知れない。目の前に起きていることの本質は何かを問い、調べ、別の方策を講じてやってみる。そんなことを一度もやらずにきたに違いない。自分の手で解決しようとYさんは一度も思ったことがないのかもしれない。
人生の出来事も病気も同じである。挑む態度、立ち向かう姿勢は同じなのだ。
私にも経験がある。薬漬けの母を引き取ったのは母が73歳の時だ。
よれよれだった2年後、母は元気に蘇った。ある朝母は目を覚ました時に世の中がキラキラ輝いて見えるといった。朝食を一口食べてこんなに美味しいものは初めて食べたと言った。薬からの離脱、健康を取り戻した瞬間であった。
以後、88歳で老衰で亡くなるまで人生を楽しんだ。
母は言った「晩年にこんな人生を送れることになるとは想像もできなかった、人生80になっても決して諦めちゃいかんね」
Yさんは今後どんな人生を送ることになるんだろう。案じながら見送るより仕方がない。

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