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たかが一人、されど一人
読後感「フロイスの見た戦国日本」川崎桃太著
2014年09月03日
テーマ:テーマ無し
日本は明治になるまで長く鎖国を続けていたと思い込んでいたが、1868年明治維新までの歴史の中で、外国船の来航を禁じたり、日本人の海外渡航を禁じたのは1630年代、徳川も3代将軍家光の時代になってからのことを改めて認識した。徳川によって日本が平定される前の約100年いわゆる戦国時代には、当時のヨーロッパ先進諸国から多くの南蛮船が渡来していたようである。渡来の目的は様々だろうが、中にキリスト教の宣教師が多く来日して、活発な布教活動をしながら、その記録を教団本部に書き送っている。そのため、戦火で焼失しがちな日本以上に、現在でもヨーロッパに戦国時代の日本史を読み解く資料が残されているようである。そのうちの一人、ポルトガル人宣教師のルイス・フロイスは1563年31歳で初来日して以来1597年65歳で没するまで、殆ど日本に留まり、教団の命令もあって長期間にわたる見聞を膨大な「日本史」なる資料にまとめている。この翻訳をした著者川崎氏の手になる書物が全12巻と言うからかなりの分量なのだろう。今回読んだ本で、著者はところどころにフロイスの「日本史」からの引用を交え、戦国時代の武将や庶民の暮らしぶりと精神構造について述べている。認識を新たにしたことは、16世紀後半宣教師の活動が最盛期の頃には日本国内で洗礼を受けた信徒数が30万人を超えるとされることである。関ヶ原合戦当時の人口が1200万人と推定されていることからすれば驚異的な数字ではないか。因みに現代の総人口約1億3千万人に対して、国内の信徒数はどんなに頑張っても1%(120万人)程度と言われている。要するに現在より信徒数が多い割合になっていたらしい。徳川幕府が急に態度を変え、仮借ない弾圧に転じたのもその勢いに恐れをなしたこともあるようだ。16世紀は封建主義が徹底した時代だから、領主さまが改宗すれば、部下から民百姓に至るまで一族そっくり改宗なんてことはあろうが、それにしてもびっくりである。戦国時代の領主、即ち武将のイメージは戦に強いことが何と言っても大事であり、哲学的教養なんぞとは無関係かと考えてしまう。ところが、宣教師が見た日本では多くの領主たちが、積極的に宣教師の説くところに耳を傾けて、キリスト教の教えを受け入れている。フロイスも日本武将の精神性や教養の高さにはびっくりした様子だ。それまでの日本に既に仏教は入ってはいるが、天に於いては八百万の神々と現世に於いては将軍とか領主みたい存在が絶対で、その上に唯一の神が天上に存在するなんてことは体制維持上からは大問題の筈である。その絶対主義の権化みたい織田信長が、改宗こそしなかったが、このフロイスに会って以来、彼を非常に厚遇して布教活動も奨励したところが面白い。信長には元来新規な事物への関心が非常に高かったこともあり、まだ見ぬ天竺(宣教師たちの根拠地はインドのゴアに置かれていた)の話や、ポルトガルと言えば地球の裏側、そこから日本に到達するために克服した数々の冒険談を聞き、彼らの勇気にある種の敬意を覚えたらしい。信長に厚遇されたこともあって、彼の周辺にいた武将が次から次へと入信していったらしい。代表的な人物が大友宗麟、高山右近、細川忠興たちだが、黒田官兵衛もそうだったとは知らなかった。何れにせよ多くの戦国武将の日常や合戦についてフロイスは書き残しているが、その内容はこれまでに読んだものとは大分異なるものが多い。天下を手にした織田、明智、豊臣、徳川の4人だけでも今までに知って来た事とは随分異なる。織田をを贔屓目に明智を極悪人に描くのは恩顧関係から当然にしても、豊臣の性格については酷評しているし、徳川も将来大弾圧を受けるとは思わず、比較的好意的に書いているところも面白い。
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