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血だらけ暴力だらけの役所広司「渇き」 

2014年07月12日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し







中島哲也監督の「嫌われ松子の一生」は、日本映画のなかでぼくのベスト
10に入る好きな作品。だからその監督の最新作「渇き」も、期待して観に
行った。

原作は、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の『果てし
なき渇き』。ストーリーは突然、失踪した高校生の娘を元刑事の父親が
探すというシンプルな話しだ。

前作の松たか子の「告白」は、中島監督の作品としては、正統派すぎて
上品でもの足りなさを感じていた。今回の作品は、まるで園子温が撮った
かのような血と暴力とポップス的なセンスがはいっている。
ひさびさに刺激的で面白かった。でも、ちょっとくどすぎた感じだ。以下、ぼ
くの不満がどこにあるかを述べていきたい。

父親を演じた役所広司はよく叫び、暴力をふるい暴力を受けながら、そし
て血だらけになりながら、画面に出まくる。それも、顔の画面ドアップが
多い。ぼくは観ながら『そこはカメラをもう少し引いて、全身を見せてよ!』
と、思わず心のなかで映画にツッコミをしていた。

そして、役所広司はフラフラになりながらも、休む事をしない。
血が飛び散ったスーツも、シャツも着替えもせずにそのまま。後ろから、
スコップでゴツンと、ぶん殴られても、半殺しのリンチを受けても、ちょっ
と間があいただけで、何事もなかったかのように、復活している。
まさしく、「不死身の役所ゾンビ、ここにあり・・・・」という印象だ。

そんなシーンが続く中で、ファミリーレストランで、オバカそうな
ぐれた高校生の数名に聞き込みをする場面がある。両親で、娘の失踪の
件に関して話を聞いているにに、高校生が突然、関係のない話に飛んで
しまうところや、別の高校生が何の遠慮もせずちゃっかり仲間に加わり、
自分もおごってもらおうとする。さすがのキレキレのゾンビ・役所広司も
押され気味であきれた表情。

人間、いつもいつもキレて叫んで暴力的でばかりはいられないはず。
このシーンのような主人公の比較的『静』の場面を、叫びまくりのシーン
と入れ替えてもらったら、良かったのにと思った。

この映画、『静』の場面が少ないだけではなく、『性』の場面も少ない。
強姦シーンの場面はあるのだが、これは痛々しいだけ。

魔性の女として出演している娘役の小松菜奈のエッチなシーンもほのめ
かすだけで、正面から映そうとしない。あまちゃんで「ユイちゃん」演じた
橋本愛も、内容からしたら、絡みのシーンを映してもおかしくないのに、そ
れはなし。橋本愛は、人形のような出演をそろそろ壊してもいいような気
がするのだが。

暴力だらけのシーンが続出なので、いっそのR15なんてとっぱらって、
R18まで引き上げてほしかった。エロ的なシーンを画面に投入したら、さ
らに話題性があったし、ぼくの”個人的趣味?”も満たされたのに実に残念
だ。

6月24日に『渇き。』の女子高生限定試写会が行われたという。その時の
デビ夫人の感想が面白かった。

この映画についてデビ夫人は、「私は何も知らなくて見たんですけど、ちん
ぷんかんぷんで、まったく分からなくて、セリフは何言っているのか分から
ない、何しているのかも分からない。この映画の目的とか、何を訴えようと
しているのか、もう何にも分からない、まったく不思議な映画でした(笑)」
とアピール。宣伝スタッフも頭を抱えていたとの事。

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