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平成の虚無僧一路の日記

誰も知らなかった一休の真実 

2014年07月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



不思議な女性に逢った。MARUさん。

伏見の地下街。人通りのないシャッター街。そこに
一軒明かりが灯る。「夢画廊」。そこで絵の個展と
唄のパフォーマンスを行うというので行ってみた。

彼女の唄は 独特の世界観。目を閉じて歌う姿から
「森女(しんにょ)」のことを思い浮かべていて、
突如ひらめいた。今まで解けなかった「一休と森女」の謎。

一休は77歳で「森女」という盲目の女性にめぐりあい、
88歳臨終まで、溺愛する。一休の弟子たちによって
書かれた『一休和尚年譜』には、なぜか「森女」の
ことは書かれていない。妻帯を禁じられている禅宗の
僧である。大徳寺の住持となった一休が女と同棲して
いたことは隠すべきことと思ったのか。

しかし、一休は自著『狂雲集』で、「森女」への愛を
赤裸々に歌っている。

さてそこで、水上勉などは、一休を単なる「エロ坊主」
と描いている。大方の書は、「森女」は貧しい生まれの
辻女、旅芸人。一休は彼女の境涯を哀れんで、庵に
招きよせて同棲したとする。「森女」を「琵琶法師」
だの「三味線を弾くゴゼ」だのとするものまであり
ビックリである。女の琵琶法師なんて存在しない。
三味線なんて、一休の時代には無い。ゴゼは明治の
ものだ。

しかし、一休があそこまで赤裸々に男女の交わりを
語るということは、何か裏があるとしか思えない。
また「森女」は、“無学な乞食女”とは 思えぬ
気高さと気品が感じられる。

それが「一休と森女」の謎だった。それが解けたのだ。

一休の『狂雲集』に書かれている「森女」は、かつて、
薪村の酬恩庵まで、一休を訪ねてきている。「森侍者」は
「余の風采を聞いて」訪ねてきたとある。そして
「森女」は[王孫」であり、その「美誉」を聞いて、
二人である約束事を交わしたというのである。

一休はその約束事を忘れていたが、住吉の薬師堂で
再会して、そのことを思い出した。「森女」の方は
約束を覚えていて、また相思う関係となった。

一休は「森女」のことを「一代の風流美人」といい、
「森女の深恩を もし忘れるようなことがあったら、
あの世で畜生の身に落ちるだろう」と詠じている。

一休は森女に頭が上がらないほどの深い恩愛を感じている。
「三世を約束する」ほどのそ深い恩とは、単なる男女の
情交とは思えない。

そこで、もうひとつ、住吉神宮について、大変な
事実が隠されていたことがわかった。

住吉神宮は、かつて南朝の後村上天皇の行在所であり、
南朝の遺臣の拠り所だった。また、住吉神宮は当時
神仏習合で、神宮寺は大徳寺の一世「徹翁」の弟子
「卓然宗立」の創建であった。つまり、住吉は大徳寺と
深い関係があったのである。

住吉の神主は「津守」氏である。「森女」はまさに
「津守(もり)の女(娘)」であり、「王孫」と
いうのだから「後村上天皇」の子「後亀山天皇」の
孫娘ではなかったか。その系統は山伏の本山、京都の
「聖護院」や熊野の「天河神社」と深く関わっており、
双方とも「森御殿」と呼ばれているのだ。

一休と森女は、ともに、天皇の血筋であり、また
南朝方ということで結ばれていた。そして、住吉神宮は
芸能が盛んで、舞楽を伝えていた。であるから「森女」は
住吉神宮の宮司の娘で、巫女として舞楽を演ずる女性
だったのである。

「森女」はある目的をもって、薪村に一休を訪ねた。
その約束を一休は忘れていたが、住吉神宮で偶然再会
したことで、約束を思い出した。その約束とは。

一休を大徳寺の住持として入山させることだった。
一休は、大徳寺の「華叟」から印可を認められたが、
それを受け取らなかった。つまり大徳寺の住持になる
資格を得たが、それを拒否した。それで、大徳寺の
住持は兄弟子の「養叟」がなったが、この「養叟」と
一休は犬猿の仲で、はげしく対立した。

大徳寺の開祖「大燈国師」は賀茂の河原で20年
乞食の行をした。一休と養叟の師、華叟は大徳寺から
離れ、堅田で厳しい禅の修行一筋だった。しかるに
なんぞ、養叟は、大徳寺の奥に居座り、裕福な商人たちに
禅を金で売って、私腹を肥やし、安逸に暮らしている。
それが許せんと怒りをぶつけていた。

養叟亡き後も養叟の流れが大徳寺の法脈を継いでいた。
敵対する養叟一派を大徳寺から追い出すには、自分が
大徳寺の住持になるしかない。それには「卓然」の
法脈につながる住吉神宮の後押しが必要だったのである。

一休は「森女」に導かれて住吉神宮との縁ができ、
そのバックアップで大徳寺に入山し、長年の養叟一派への
恨みを晴らすことができたのである。

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