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平成の虚無僧一路の日記

改作「一休・水飴の話」 

2014年05月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「一休とんち話」の『水飴』の話。どうも納得いかない。
そこで、こんなふうに改作してみました。

これは、一休さん13歳。まだ「周建」と呼ばれていた時のお話です。

ある夜。ゴトゴト物音に目が覚めた周建。
「あれ? 和尚さんの部屋に明かりが」と起き出して、
和尚さんの部屋の戸をそっとあけてみると。

和尚さんが、壷を抱えて、なにやら舐めている。
「和尚さん!」
「わッ!びっくりした。なんや周建か。まだ起きていたのか」
「和尚さんこそ、何です それ、おいしそうですね、私にも
舐めさせてください」
「あ、これか、これはいかんいかん、これはブスと言うてな、
大人には薬じゃが、子供には毒じゃで。子供がこれを舐めると、
たちまち顔がゆがみ、こ〜んな醜い顔になって死んでしまうのじゃ。
さ さ、早く、部屋にもどって寝なさい」


翌日、和尚さんが出かけると、周建。
「お〜い、みんな、ここに おいしそうなものがあるよ」
と戸棚から壷を出してきて、ひと舐め。
「あ、あま〜い」
「どれどれ、私にも」「私にも」
「あ、ほんと、甘い」「おいし〜い」
「もう一口」「私ももうひと舐め」

そうこうしているうちに。

「しまった、空っぽになってしもうた」
「どうする周建、お前のせいだぞォ」

「ちょっと待って」

ポクポクポクポク、なむさんだぁぁぁ、チーン

「ひらめいた」

周建、何を思ったか、床の間に飾ってあった和尚さんの
大切な壷を持ち上げて、ガシャ〜ん。落として割ってしまいました。

さあ大変。和尚さんが帰ってきました。床の間の割れた壷を見て
「だだだだだ だれじゃ〜! わしの大切な壷を割ったのは」

そこへ周建が現れて
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁん、わぁぁぁぁぁん。
ごめんなさい、ごめんなさい。壷をきれいにしようと磨いていたら
手がすべって・・・・・・。 それで、死んでおわびしようと、
あのブスを舐めたのですが・・・・・。 全部舐めたのにィ、
まだ死ぬませ〜ん。えェェェェん、えェェェェん」

「何、あの水飴、じゃなかったブスを、全部舐めたぁ?
もう許せ〜ん!」

「だってだって、和尚さん、あれは子供には毒だって。
ねぇねぇ、何で死ねないんですか、ねぇねぇどうしてですかぁ?」

「うッ、う〜ん。そうじゃ、子供には毒。ということは、
そうか、周建、おまえは、もう大人になったということじゃ。
これからはもう、子供だと思って甘やかさないからな、覚悟しろ。
おおそうじゃ。名前も器用からは“一休”と改めよう」。

「いっきゅう?。頓知は一級品の“一級”ですか?」
「違う、バカも休み休み言えじゃ。その小ざかしい頭も
一休みさせろ、という意味じゃ」

「一休ねぇ。“有濾路(うろじ)より無濾路(むろじ)に帰る一休み”
ですか。どうせ人生、ウロウロですものね。和尚さん!」

チョンチョン。

「お客様、何か?。違いましたか?。はい違います。私の創作です。

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