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平成の虚無僧一路の日記

吉野太夫と宮本武蔵 

2014年03月16日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



一絃琴の眞道さんの おはこ『雪舞』。歌詞も眞道さんの作。

「都 島原 雪模様、窓辺に夢の雪洞(ぼんぼり)が
眉根けわしき ますらおの・・・・・・」ここまで 歌って
これが、宮本武蔵と吉野太夫の名場面と気づく人は
残念ながら少ない。

『キムタク宮本武蔵』を観た人なら判っていただけるだろうか。

三十三間堂で吉岡伝十郎を斬った武蔵は島原に逃げ込む。
そこで吉野太夫に匿われ、諭される。


吉野太夫は、牡丹の枯木を炉にくべて、武蔵に言う。

「あなたの所作やまなざしを窺っていると、今にも斬られて
死ぬ人のように見えてならないのです」と。


省略版では「琵琶の糸はゆるく張ってあり、きつく締めると
切れてしまう」という話で終わるのですが、『キムタク武蔵』
では、吉川英治の原作に少し忠実でした。

太夫は、弾いていた琵琶の胴を割って、中を見せる。

「琵琶の中は 空胴ですが、この胴の中にわたしてある横木。
この横木こそ、琵琶の体を持ち支えている骨であり、心臓でも
あります。なれど、この横木とても、ただ頑丈に真っ直ぐに
胴を張りしめているだけでは、音になんの変化も生じません。

変化を生むために横木には、このようにわざと 抑揚の波を
削りつけてあるのでございます。さらに、横木の両端を、
ほどよく そぎ取ってあるのです。

一撥打てば、刀槍も鳴り、雲も裂けるような、あの強い調子を
生む胴の裡(うち)には、横木の弛みとしまりとが、ほどよく
加減されているのを見て・・・。今宵のあなたの身の上に寄せて
考え合わせてみますと・・・・・・。 ああ、これは危ういお人、
張りしまっているだけで、弛みがない。もし こういう琵琶
ですと、音の自由とか変化はもとよりなく、無理に弾けば、
きっと弦は切れ、胴は裂けてしまうでしょう」


一絃琴の『雪舞』は「剣聖 しばし黙然と、腕組む長き影法師。
かくて更け行く中庭に、しず心なく風花が ひひと乱れる牡丹雪」
と名調子が続きます。それに私が尺八を添える。実に名曲です。

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