自転車で物語散歩

『坊ちゃん』のマドンナとは ?? 

2013年02月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

「ラフハエルのマドンナ」という語句も含めて、『坊ちゃん』には、"マドンナ"が30回ほど使われている。むろん、マドンナ嬢が30回も登場するわけではない。このマドンナ嬢を、坊ちゃんは「マドンナと云うのは何でも赤シャツの馴染の芸者の渾名か何かに違いない」とおもっている。けっして、坊ちゃんがマドンナ嬢に惚れ込んでいるわけではない。坊ちゃんが恋慕というか、情愛をよせている女性は別にいる。その女性の名は、『坊ちゃん』の本文中で、なんと90回もあらわれる。 「かえってこの清のようにちやほやしてくれるのを不審に考えた。清は時々台所で人の居ない時に「あなたは真っ直でよいご気性だ」と賞める事が時々あった」「母が死んでから清はいよいよおれを可愛がった」「うとうとしたら清の夢を見た。清が越後の笹飴を笹ぐるみ、むしゃむしゃ食っている」こんなかんじで、坊ちゃんはなにかと "清(きよ)" を連発する。 そう、そろそろお察しのように影のマドンナは坊ちゃんの家の下女であった "清" のことである。※下女というと、今では放送禁止用語になるかもしれませんが、ここでは時代背景を考え、原文のままにしました。 そして、『坊ちゃん』は次の一文で終わっているから、坊ちゃんの清への愛はそうとうに深いようだ。 「だから清の墓は小日向(こびなた)の養源寺にある」この小日向の養源寺とは、夏目家の菩提寺の"本法寺"がモデルとされている。この寺も小日向にある。 そこで、【漱石の東京地図】に"清の墓"を追加した。 さて、ここで清のモデルは誰なのか、それをちょっくら追ってみたい。ある本によると、清なる名前は、漱石の奥様の鏡子(きょうこ)の"きょう"からうかんだものだという。なるほど、語呂合わせか、そんなふうにおもわれるかもしれないが、実は語呂合わせで決めつけるのはまだまだ早い・・・、その理由は次回で。 本日もお立ち寄りありがとうございました。

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