メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

平成の虚無僧一路の日記

『悪人』 

2010年09月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



9/23 朝 激しい雷雨。映画『悪人』を観て来た。

モントリオール映画祭で深津絵里が主演女優賞を
獲得したというので話題の映画だ。タイトルからの
先入観で、初めは、金髪でだらしない格好の今時の
若者「祐一」を、「こいつが悪人か」と決め付けて
見てしまう。

でも、これもまた今時の若い女 佳乃 を殺すに至った
経緯を知れば、「どっちが悪い」と思えてくる。
最初に佳乃を車外に突き落とした大学生の圭吾も、
今時の若者で許せない。
純朴な一市民だった被害者の父親(柄本明)も、圭吾に
殺意を見せる。こうして誰しもが “悪人”になりうる
ことを、見せつけてくれた。

私自身も、切れやすい性格だから、過去一度や二度は
そんな場面に出会ったことはある。その都度、親に降り
かかる多大な迷惑を思って、思い留まった。

映画でも、祖母の樹木稀林がマズゴミの格好の餌食に
される。この映画で唯一泣けたのは、バスの運転手が
マスコミの連中を一喝して追い払い、「あんたが悪いん
じゃない、しっかりしろよ」と励ます。そしてその後、
去って行くバスに向かって樹木稀林が深々と頭を下げる。
あのシーンだった。さすが樹木稀林、後ろ姿だけで泣か
せる。「主演女優賞」なら樹木稀林にあげたいくらいだ。

出会い系サイト、過疎化、悪徳商法、介護問題など
さまざまな社会問題をからめ、現代社会の閉塞感に
苛まれる若者の孤独を描いてくれた。映画とは、現実
離れした虚構の世界を描くものだったが、ごく身近に
いつでも起こりうるリアリティに、ぞっとさせられる
映画だった。

「真剣に命をかけて守りたい人がいるか」という、柄本
明のセリフが、この映画のテーマ(主題)だったか。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ