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「羽生結弦選手、この頼もしき若者よ、頑張れ!!」 

2014年02月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

人生や物事には、ターニングポイント、転換点というものがある。ターニングポイントの時に全力を尽くし、良き方向に持っていくのが極めて大事である。

 男子フィギュアスケートの羽生結弦(ゆづる)選手にとって、ターニングポイントは、昨年12月上旬に福岡市のマリンメッセ福岡で開催されたフィギュアスケートのグランプリファイナルである。
 
 12月6日夜のフリー演技冒頭の4回転ジャンプ。「チャン選手よりいい演技をしよう」と意識し、力が入った瞬間、羽生選手は、ジャンプしてゴロッと転んだ。

 それまでの羽生選手なら、最初の失敗の後、「羽生さんちのゆづる君」の悪い方の面がる。アレレッ、アレレッ、と泡食ってしまうのだ。
 泡食ってしまって自分との闘いに負け、ジャンプしてゴロッと転び、また、ジャンプしてゴロッと転びの連続となる。

 しかし、12月6日夜のフリー演技では、そうはならなかった。

 その後のジャンプをすべて決めるだけでなく、最後は、疲労困憊で、スッと立ち上がれないほどに、力を出し切った。

 結果して、羽生選手は、カナダのパトリック・チャン選手を破り、グランプリファイナルでの初優勝を飾った。
フリー演技、合計演技とも自己最高得点を更新し、フリー世界歴代2位となる193.41点を記録した。

 羽生選手は、フリー演技冒頭における4回転ジャンプ転倒で、「自分の持てる力を出し切るだけ」と、思いを切り替え、自分との闘いに勝った。

 総じて、羽生選手は、練習で高確率でできることを、本番では、無我の境地で、無意識に、自信一杯で、できた。

 
 スポーツは、何の種目であれ、どんな大会であれ、生で観るのが一番面白い。それがオリンピックとなると、格別である。

 2月6日夜、ソチ五輪の開会式前に、フィギュアスケートの団体が始まった。フィギュアスケートの団体戦は、ソチ大会から採用された新種目で、日本を含む10チームが参加して男女のシングルとペア、アイスダンスの4種目の総合成績で競う。

 団体戦のしょっぱなは、男子のショートプログラム(SP)だ。日本は、羽生結弦選手が起用された。ほかの注目選手は、カナダのパトリック・チャン選手と地元ロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手である。

 羽生選手は、1994年12月生まれの19歳で、身長171cm、体重53kg。
 

 チャン選手は、1990年12月生まれの23歳で、身長173cm、体重67kg。世界選手権3連覇中である。

 プルシェンコ選手は、1982年11月生まれの31歳で、身長178cm、体重69kg。2006年トリノ五輪金メダリスト、2002年ソルトレイクシティ五輪及び2010年バンクーバー五輪銀メダリスト、世界選手権優勝3回のロシアの英雄である。

 この3選手の滑走順は、プルシェンコ選手、チャン選手、羽生選手の順だ。
 
 

プルシェンコ選手は、地元の大声援の中、演技開始。冒頭にいきなり4回転と3回転の連続ジャンプを成功させる。事前の公式練習では4回転に何度も挑みながら、一回も成功していない。なのに、本番では一発で決める。
 しかも、自己ベスト更新の91.39の得点をマーク。さすがはロシアの英雄だ。その底力は驚きだ。

 チャン選手は、ジャンプでバランスを崩すなど、精彩を欠くとまではいかないが、本調子でないように観える。プルシェンコ選手よりも出来が悪いのは明らかで、89.71の得点。

 最終滑走者は、羽生選手だ。羽生選手は、冒頭で4回転トーループをピシャリと決める。後半のトリプルアクセル、3回転-3回転のコンビネーションと続くジャンプをすべて成功させるなど、完璧な演技だ。
 世界最高得点の自己ベストに迫る97.98の高得点でトップ。


昨年12月上旬開催のフィギュアスケートのグランプリファイナルからたった2か月後。羽生結弦選手、この頼もしき若者は、驚くべき進化を遂げている。二十歳前の若者の進化には限界がないようだ。

 2月6日夜のフィギュアスケートの団体戦における男子のSP。羽生選手、チャン選手、プルシェンコ選手の3選手の中で一番大きく観えたのは、羽生選手だ。実際は、身長、体重とも羽生選手が一番小さいにもかかわらずだ。

 また、足の長さも羽生選手が一番長く観える。ネットで調べても、3選手の足の長さは分からないが。

 身体の大きさも、足の長さも羽生選手が一番に観えるのは、それだけ羽生選手が躍動感にあふれ、演技にキレがある証左だ。

 羽生選手は、今シーズン3回目の直接対決である昨年12月上旬のグランプリファイナルで、初めてチャン選手を破って優勝して以来、確実にチャン選手に差をつけているように観える。

 羽生選手に迫ったプルシェンコ選手は、よくやった。よくやったが、プルシェンコ選手は、やはり31歳だ。

 2006年トリノ五輪金メダリスト当時のプルシェンコ選手は、23歳で全盛期だ。できることならば、その全盛期のプルシェンコ選手と今の羽生選手を対戦させてみたい。おそらく、羽生選手の方が勝つだろう。

 それほど、羽生選手は、力をつけている。

 いずれにしても、この先のソチ五輪がますます楽しみである。

 羽生結弦選手、この頼もしき若者よ、頑張れ!!


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メンタル面

さん

・・・ここが勝負どころですね。

羽生選手はアスリートにとっての必須条件が満たされていますね。

2014/02/08 13:10:02

すばらしい

リペさん

分析ですね。

羽生君は日本人にしては未だかつてない好条件のスケーターです。
世界で観ても全く引けをとらない才能と資質です。
もう一つのターニングポイントは皮肉にも「東日本大震災」でした。

彼の才能、資質にプラスして「想い」が強くなったと、その後の試合を観ていてよく分かりました。

プルシェンコもチャンも手強いですが、きっとやってくれると思います♪

2014/02/08 12:29:22

スポーツ新聞以上

睡蓮さん

良く書けたブログ記事です。

スポーツ新聞より読みごたえがあります。

ソチ五輪いよいよ熱くなります。

金・銀・銅 取って来て!

2014/02/08 11:03:41

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