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心 どまり

初午とすみつかり 

2014年02月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:歳時記

 今日は立春ですが、春は暦の上だけですね!
朝から降っていた雨が雪に変わり、牡丹雪が音も無く降り続いています。
先月中旬、薄らと地面を染める程度の雪は降りましたが、事実上今日の雪が初雪です。

 雪で御苦労なさっている地方の皆様には、大変申し訳ございませんが、昨夜 当地の天気予報に、雪だるまマークが付いているのを見まして、孫達とチョットワクワク期待してしまいました。ゴメンナサイ!

 今日は、『初午』でもあります。
立春を迎える二月の最初の『午の日』は、一年の内で最も運気が高まる日とされています。

『午』は、方位の南を示し、時間は正午を表します。
この時間は、太陽が最も高く上がり、一日の内で陽光のパワーが、最強となりますので、そのパワーを頂きたかったのですが、生憎のお天気で少し残念です。

 『初午』の日には、全国で地方色豊かな行事が催されていますが、当地では、『すみつかり』とお赤飯を藁ツト(画像参照下段右に似た形状の物)に詰め、無病息災・五穀豊穣を願い、お稲荷様にお供えします。

 『すみつかり』とは、北関東(茨城・栃木・埼玉・群馬)の一部で作られ、名称も『しもつかれ』『しみつかり』『すみつかれ』等々 地域によって様々な呼び名が有る、郷土料理です。

 『すみつかり』には、お正月に頂いた塩鮭のお頭や節分の豆(年豆)も入れます。
おにおろし(画像参照下段左)ですりおろした大根・人参に油揚げ・酒粕と一緒に加え煮込み、醤油・塩・砂糖・酢で味付けした、残り物を無駄にしないと言う、先人達の知恵が集結した料理でもあります。

 古来から、魚の頭には不思議な力が有ると信じられていました。節分に鰯の頭を戸口に挿したり(魔除け)、『すみつかり』に鮭の頭を入れるのも、破魔力の有る食材を活用した、信仰的な意味合いの有る料理ならではの事なのでしょう!

 子供の頃は、『すみつかり』を藁ツトに詰め屋根に投げ上げると、火災や盗難除けになると信じられ、各々の家でも行われていました。

 また当地では、
「七軒の家のすみつかりを食べると、病気にならない」 
と言う俗言が信じられておりましたので、御近所さん同士で『すみつかり』のやり取りをしたものでした。

 現在でも、数人のお友達が自慢(?)の『すみつかり』を届けてくれますが、同じ材料、同じ調味料、同じ調理法で作られていても、其々各家庭毎にお味は微妙に違います。
やはり、幼い頃から食べ慣れた母の『すみつかり』が、一番美味しく感じられます。


 



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初雪

みのりさん

良香さん

最近は寒いですね
初雪が降ったようですね

私の住む磐田市では 
今期まだ雪を見ていません

今夜あたりもしかし雪かも知れません?!

2014/02/07 13:57:40

立春

さん

私の地域にも似たような 「しもつかれ」というのがあります。だいこんおろし 大豆 鮭などで作ります。好きな人嫌いな人が入るようです。

2014/02/04 23:16:13

初耳

さん

立春を迎える二月の最初の『午の日』・・そうですか!

あらためて北海道は雑多な文化圏と思いました。
日本列島、本当に様々な風習、言い伝えがあるのですね。

2014/02/04 16:59:39

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