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たかが一人、されど一人
読後感「近代日本の官僚」清水唯一朗著
2014年01月14日
テーマ:テーマ無し
昨年末に著者の講演を聞いて面白かったので読んでみたくなった。著者は高校の後輩で34歳年下だから、子供の世代の人だ。しかし背負った子に教えられるの喩えではないが、19世紀の後半から20世紀の初頭の我が国の歴史について随分と教えられるところが多かった。このブログでも度々書いているが、我々の世代以降、占領軍の戦略で自国の近代史を学ぶ機会を得ていない。建前的には昭和26年のサンフランシスコ講和条約によって、日本は占領から解放されて独立した筈である。にも拘らず、日本史教育に関する文部省の方針はあまり変化が無かった。故に維新前後、僅か150年そこそこ前のことでありながら、日本と言う国家がどのように形成されてきたかを正確に知らない、のが偽らざるところであり、同じような大人が多いのではないかと常日頃から心配していたところである。私なんかも、司馬遼太郎氏に代表される小説とか、テレビドラマに取り上げられた人物像をもって、断片的に理解しているつもりになっているだけに過ぎない。内戦であろうと外国との戦いであろうと、戦争にはヒーローがつきものであり、維新前夜から約100年、戦いに明け暮れた日本史の中には話のタネは尽きない。そのことを断片的に追ってしまうと、肝心の国家を見失ってしまう可能性が大である。我々庶民は歴史を知らないことより、講談本からでも歴史を少しでも知った方が良いだろう。それで触発されて靖国神社にお参りするのも大いに結構かもしれぬ。しかし歴史を、或いは歴史に学ぶと言うことであれば、それではいけない。もっと大局観をもって系統的に知るべきである。兎に角、本当の意味での国家「日本」が誕生したのは、19世紀も末の1890年代のことである。それまでは日本で「国」と言えばほゞ300に分かれた小国であり、我が故郷長野なんかは、本書で得た知識からすれば最低でも12の国に分かれていた可能性大である。平たく言えば、現在の中東アラブ諸国かアフリカ大陸のようなものだろう。少し近代日本史を勉強していれば、こんなところに迂闊に接近出来る筈もあるまい。1850年代後半から、日本で起きた実に様々なこと、これ等については無学故に知らぬことが多すぎるが、兎に角相当な混乱状態から僅か40年そこそこで「日本国」が出来上がった訳である。この統治を完成させたのは少なくとも個人でないことは容易に想像できる。強いて言えば「官僚」組織であったのだろう。官僚と言えば、直ぐ大久保利通のような個人名を思い浮かべるのが我々俗人の常、組織の形成過程には思いが及ばなかった。本書はその誤りに気付かさせてくれた。今までは川の流れに浮かぶ木の葉の動きだけを見て、知ったような気になっていた近代史であった。これを「官僚」という歴史の本流とも言える流れを俯瞰的に示してくれている。従って歴史小説のような感情的表現は一切ないので、ボリューム的には大した量とは言えない新書版とは言え、かなり読みにくい面もある。3連休掛けてやっとと言った感じである。大体昔の人は、なんであんなに小難しい名前なのか。(笑)たまたま統治に形態を根底から変えたいとする内閣が出現したことに対する反感を持っていることから手にした本書である。しかし本書を読んで冷静に考えれば、現在の統治の姿はこれで良いのかの感が強い。官僚の知見識見がご粗末になり過ぎているのではとの不安もある。憲法も見直す必要はあるのかもしれぬ。但し、9条だけはいじらない方が善いのではと思ったりしている。少し長くなりすぎたが、改めて著者に敬意を表し今後の活躍を祈りたい。
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