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「人生90年時代バンザイ!!」 

2013年12月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

 日本人の平均寿命が50歳を超えるようになったのは、実に第二次大戦後になってから、つまり1945年(昭和20年)以降のことであり、それまでは、人生50年時代がとてつもなく永い期間続いた。

 平均寿命が50歳を超えるようになった後も、日本人の平均寿命は伸び続けている。

 そして、1984年度(昭和59年度)の「厚生白書」は、我が国において、やがて人生80年時代が到来するだろうと謳った。それから29年が経って、人生80年時代は、今や現実のものとなっている。

 人生80年時代の元気なシニアは、とにかく元気一杯であり、人生50年時代のシニアに比べれば、格段に若々しい。

 テレビの「NHKのど自慢」や「開運!なんでも鑑定団」を観ていると、80歳代後半のシニアがかくしゃくとして出演しているのが特段珍しいことではなくなっている。

 また、インターネットや携帯電話に代表される21世紀世界の文明利器を自在に操る80歳代のシニアは、今や珍しくない。


 2013年を振り返ると、人生80年時代をかくしゃくとして生きるアラエイ、アラナイの方々が織り成すいくつもの出来事があった。

 世に、アラフォーとは、around forty アラウンド・フォーティーで40歳前後を指す。とすれば、80歳前後は、around eighty アラウンド・エイティーでアラエイ、90歳前後は、around ninety アラウンド・ナインティーでアラナイなる。

 一つ目は、5月23日、三浦雄一郎さんが世界で史上最高齢となる80歳での世界最高峰エベレストへの登頂を成功させた。

 二つ目は、6月に、文挟(ふばさみ)夫佐恵さんが史上最年長の99歳で俳句界最高の栄誉と言われる蛇笏賞(だこつしょう)を受賞した。

 俳句のオリンピック大会があるとしたら、そこで金メダルを獲ったようなものだろう。

 そして、文挟夫佐恵さんが99歳であることが大変なことだ。オリンピック大会といえば、バリバリの若者が出場し、覇を競う場だ。そうした若者に混じって99歳の選手が金メダルを獲ったようなものだ。
 
 それと、文挟夫佐恵さんが99歳になるまで句作に精進を続けてこられたことが驚きだ。おそらく、90年近くも営々と努力されてきたのだろう。

 
 続いて、三つ目だ。7月31日に、ネットで「<96歳男性>現金2,800万円持って家出 妻とけんかし」と題する毎日新聞の配信ニュースが流れた。それを以下に掲げる。

 現金2,800万円を持って家出していた北九州市の男性(96)が28日、愛知県常滑市の中部国際空港で警察官に保護されていたことが分かった。
 妻(87)とけんかして25日に家出し、家族が捜索願を出していた。男性は、どこかで一人で生活しようと大金を持って旅をしていたという。

 
 96歳ものシニアは、いつも自宅で生活し、外に出ることはあまりなく、穏やかにテレビでも観て過ごしているのだろうと想像するが、そうではなかった。

 96歳家出男性は87歳の妻とけんかし、男性は家出した。こうした二人は、元気そのものである。96歳と87歳が随分バイタリティあるけんかをするものだ。

 現金280万円を持っての家出でも驚く。それがどうだ。現金2,800万円を持ってだ。実に豪快な家出だ。しかも、96歳にして、一人で生活していこうとしたのだ。

 北九州市から沖縄へ、その後沖縄から中部国際空港へ飛ぶなんて、若い者顔負けの行動力で、従来の常識からは、とても96歳ものシニアがやることとは思えない。

 四つ目は、ごく最近だ。師走に入り、今年も残すところ20日余りの12月10日、ネットで「匿名サンタ、600万円分の本寄贈 北海道の3小学校に」と題し、朝日新聞デジタルの配信ニュースが流れた。

 それによれば、北海道釧路市阿寒町の阿寒、中徹別、仁々志別の3小学校に9日、匿名の男性から計約3千冊の図書が贈られた。

 男性からの依頼を受けた市内の学校向け書籍販売店の店主によれば、3小学校に対し、3千冊、600万円分の図書を寄贈したのは、80歳前後の男性で、決して名乗らず、連絡先も言わず、その場でキャッシュで600万円を支払ったという。

 各小学校の年間の図書購入費がいくら予算措置されているかは分からないが、最近における市町村の財政状況の悪化に照らせば、せいぜい年間100冊、金額にして20万円もあればいい方だろう。

 であれば、各小学校にとっては、3年間分に相当する300冊、60万円分の図書の寄贈でも、泣いて喜ぶ。
それが、1校当たり、1千冊、200万円分の図書の寄贈がなされたのだ。10年間分もの図書に相当する。

 80歳前後の男性つまり80歳のサンタさんは、600万円もの図書の寄贈をポンと実行するくらいだから、よほどのお金持ちだ。
 この80歳のサンタさんの発想度合いは、桁はずれと言える。1校当たり、3年間分に相当する300冊、60万円分の図書の寄贈でも、泣いて喜ぶのに、10年間分もの図書の寄贈だ。おそらく、80歳のサンタさんは、豪快な精神の持ち主なのだろう。

 80歳のサンタさんの善行に対してとやかく言及するものではないが、子どもたちにお金の大事さを教える意味合いからすれば、1校当たり、3年間分に相当する300冊、60万円分の図書の寄贈で十分である。1校当たり、1千冊、200万円分の図書の寄贈は、その十分さを越えて、必要以上にビックリさせたことだろう。

 いずれにしても、80歳のサンタさんは、よほどのお金持ちで、豪快な精神の持ち主なのだけは確かだ。

 以上に提示した四つの事例について考えると、最近の元気な80歳前後ないし90歳前後の日本人、アラエイやアラナイは、ヨタヨタしている印象は、まったくない。


 我が国における人生80年時代の到来を謳った1984年度(昭和59年度)の「厚生白書」から29年を経て、人生80年時代は今や現実のものとなっていると思いきや、実は、人生80年時代が過ぎ去って、既に人生90年時代の到来を迎えているかのようである。

 国語辞典によれば、老人とは、「年をとった人。年寄り。老人福祉法では、老人の定義はないが、具体的な施策対象は65歳以上を原則としている」とあるが、元々、老人という言葉は、人生50年時代からのものである。

 人生50年時代においては、50歳以上は、完全に老人であり、ヨタヨタ印象である。
 
 そして、人生50年時代は、60年時代、70年時代、80年時代へと、順次進行して行った。

 人生60年時代においては、60歳以上は、完全に老人であり、ヨタヨタ印象である。

 人生70年時代においては、70歳以上は、完全に老人であり、ヨタヨタ印象である。このあたりでは、65歳以上を老人と呼ぶのは、しっくりくる感じはある。

 しかし、振り返れば、人生80年時代が現実のものとなったあたりから、単純に、「80歳以上は、完全に老人であり、ヨタヨタ印象である」とは言えなくなってきたように思う。そして、65歳以上を老人と呼ぶのにも違和感が出てきた。

 そうした感じは、最近の、既に人生90年時代の到来を迎えているのではというあたりでは、ますます強くなっている。

 今の元気なアラエイやアラナイは、ヨタヨタしている印象は、まったくないどころか、ソフトな行動の印象ばかりでなく、ハードそのものな行動の印象も持ち合わせている。
 
 人間は、とりわけ平成に入ってからの人間は、歳とともに進化をし続けていく生き物であるようだ。


素晴らしいことに、老いてますます身体・精神の健康を維持するとともに、進化し続けるのが元気なアラエイやアラナイである。

 このことを考えれば、むしろ「老人」という言葉自体がふさわしくなくなってきているのではないか。元気なアラエイやアラナイが醸し出す印象からすれば、「老人」ではなく、「朗人」という言葉がふさわしい。

  国語辞典によれば、「朗」の中身は、次のとおりである。
朗 [音]ロウ(ラウ) [訓]ほがらか 1 曇りなく澄んで、明るい。「朗月/清朗・晴朗」 2 気持ちが明るく、わだかまりがない。「朗報/明朗」 3 声がはっきりとしていて、よく通る。「朗詠・朗吟・朗読・朗朗」

以上から、朗人に拍手しつつ、声高らかに、「人生90年時代バンザイ!!」である。


 

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