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人生日々挑戦
「龍神NIPPONは名前負けだ」
2013年12月03日
テーマ:暮らし
「名前負け」とは、名前が立派すぎて、実物が見劣りすることをいう。この「名前負け」にピッタンコ該当する事例に最近出くわした。
事の発端は、ネットの配信ニュースの中に「グラチャンバレー」という言葉が出てきたことだ。
ネットで調べてみたら、「大陸王者の頂上決戦 グラチャンバレー」と銘打った日本テレビの大会放送のホームページがヒットした。
それによれば、「国際バレーボール連盟公認、『ワールドカップ』・『世界選手権』と同等の世界大会。各大陸選手権の優勝チーム同士が競う。男女6カ国によるリーグ戦。4年に一度、日本で開催。オリンピックの翌年、世界一を決定する大会」とある。
もっと正確に言えば、この年に行われる大陸選手権ごとに出場権を獲得した4チームと開催国・日本及び推薦国(ワイルドカード)の6チームで争う世界一決定戦であり、11月に開催された。
で、日本テレビのホームページには、「ついに最終決戦! 龍神NIPPON VS イラン」とある。「龍神NIPPON」ってなに? そうしたら、日本バレーボール協会のホームページがヒットした。
「龍神NIPPON」とは、日本男子バレーの愛称で、「天空を自由に駆け巡る龍神は強さと気高さの象徴。天地を制する圧倒的な強さを誇る龍神のように、強く、激しく、気高く、世界の頂点を目指し戦って欲しいという願いが込められている」という。2009年6月、一般公募の中から日本バレーボール協会での選考の結果、決定された。
2009年6月に決定とは、今から4年も前のことだが「龍神NIPPON」なんて今まで聞いたことがなかった。
「龍神NIPPON」とは、随分立派な名前だ。この愛称がつけられた2009年6月以降の日本男子バレーの戦績に照らせば、名前が立派すぎて、実物が見劣りする。つまり、「龍神NIPPON」は、「名前負け」の典型だ。
日本男子バレーの近年の戦績を振り返ると、日本女子バレーと異なって、全くのペケだ。
日本男子バレーがオリンピックに出てまともな成績を挙げたのは、1992年バルセロナ五輪での6位が最後だ。もう5大会も前の話だ。
その後は、1996年、2000年、2004年と、3大会連続して最終予選で敗退し、オリンピックに出場できなかった。
2008年の北京五輪には、16年ぶりに、やっとのことで辛うじて出場することができたが、11位だった。11位と言っても、実態は、5戦全敗で1次リーグ敗退。五輪で1勝もできなかったのは、史上初の出来事だった。
「龍神NIPPON」という随分立派な名前が日本男子バレーの愛称としてつけられたが2009年6月だから、史上初めて五輪で1勝もできなかった北京五輪の約1年後のことになる。
「龍神NIPPON」には、「天空を自由に駆け巡る龍神は強さと気高さの象徴。天地を制する圧倒的な強さを誇る龍神のように、強く、激しく、気高く、世界の頂点を目指し戦って欲しいという願いが込められている」のだが、命名後は、その願いに反し、ますますペケになる一方だ。
考えてみれば、「名前負け」なんていう生易しいものでない。日本男子バレーの実態の現状を見るとき、「龍神NIPPON」という呼称を用いることは、喜劇であり、悲劇だ。
「龍神のように強くあれ」との願いを込めるのは分かるにしても、「龍神のように強くある」ことからますます遠ざかる一方なのを目の当たりにすれば、「龍神NIPPON」と叫ぶことが空しい。
ちなみに、日本男子バレーの愛称と同時期に命名された日本女子バレーの愛称は「火の鳥NIPPON」だそうだ。
「火の鳥NIPPON」には、「真っ赤に燃える火の鳥は情熱の象徴。心に情熱の炎を燃やし、スピーディーなバレーボールで世界の王座を奪還して欲しいという願いが込められている」という。
しかし、「真っ赤に燃える火の鳥は情熱の象徴。心に情熱の炎を燃やし、スピーディーなバレーボールで世界の王座を奪還して欲しい」などという発想自体、プアでセンスがない。もう少しいい愛称がありそうなものだ。
「龍神NIPPON」といい、「火の鳥NIPPON」といい、日本バレーボール協会は、よほどセンスに欠ける組織のようだ。「火の鳥NIPPON」なんていう愛称にめげず、ロンドン五輪で銅メダルを獲得するなど、けなげに頑張っている日本女子バレーは、偉い。実に偉い。
ここまで書いてきて、日本男子バレーにピッタリの愛称を思いついた。なんだろう? それは、あなたのお見込みのとおり。そう、「火の車NIPPON」だ。
日本男子バレー「火の車NIPPON」は、2012年ロンドン五輪は、またまた最終予選敗退で、出場できなかった。
そして、今年のことだ。去る9月8日、2020年オリンピックの東京開催決定で日本中が歓喜に包まれ、沸きかえった。その午後、とんでもないことが起きた。
日本男子バレー「火の車NIPPON」は、韓国に負け、2014年の世界選手権に出場できなくなった。1960年の初参加から14回連続で世界選手権出場を続けてきたが、初めて出場権を獲得できなくなったのだ。よりによって、オリンピック東京開催決定のその日にだ。
しかも、試合会場がアウェーならいざ知らず、愛知県のパークアリーナ小牧というホーム。完全なホームで、0―3負け。3セット目は13−25の負けだ。惨敗もいいところだ。
挙句の果てに、11月開催のグラチャンバレーで5戦全敗でのダントツの最下位。奪ったセットは、たった1セットだけ。これも惨敗。
やればやるほど、惨敗を重ねていく日本男子バレー。まさに、日本男子バレー「火の車NIPPON」だ。
もう「龍神NIPPON」なんていう喜劇であり、悲劇である呼称はやめよう。「龍神NIPPON」と呼称されればされるほど、日本男子バレーの選手たちは、そんな器でないことは百も承知だから、ますます萎縮する一方だ。
だから、逆を行こう。おしてもだめならひいてみな、だ。
「龍神NIPPON」でなく、「火の車NIPPON」で行こう。
チャチャチャNIPPON!、「火の車NIPPON」!、チャチャチャNIPPON!、「火の車NIPPON」!
これを繰り返す。そうすると、劇的な変化が出てくる。日本男子バレーの選手たちは、ナンダと思い始めるのだ。馬鹿にするな、となる。そして、ナニクソとなる。
チャチャチャNIPPON!、「火の車NIPPON」!と応援を繰り返され、馬鹿にするなと叫び、ナニクソと燃えているうちに、結果として、火の車が転じて、火事場の馬鹿力が出てくるのだ。
日本男子バレーの選手並びに監督等の関係者の諸君、今述べた提言を信じることだ。
されば、信じる者は救われる。
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持ち上げ
バレーの試合を観に行くと異様な人気にびっくりします。
バレーでも野球でもサッカーでも、テレビ放送でわざわざ1人1人に変に大げさなキャッチフレーズみたいなのを付けるのが気持ちが悪いです。こんなのでは何か勘違いをし、舞い上がり、良くないと思います。
2013/12/04 09:24:35
ピッた〜〜し!!。
実に傑作…。
メディアも悪い…、スター扱いしすぎる。
実力が有ると勘違いしてる一番の馬鹿は協会。
二番目が監督。三番目マスメディア…。
いい加減目を覚ませ…って言いたいねぇ。
選手が可哀想。
「火の車NIPPON]はぴったりだと思う。
バレーの選手はスターなんでしょうかぁ!?。
テレビ局、良く考えて放送してほしいねぇ。
2013/12/04 01:05:43