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人生日々挑戦
「サッカー日本代表、目指せワールドカップ優勝!」
2013年12月02日
テーマ:人生
2014年6月12日から7月13日にかけてブラジルで開催されるワールドカップまで7か月を切った11月半ば。今年最後の国際強化試合二連戦がアウェーで行われた。
11月16日には、第一試合の対オランダ戦がベルギーのヘンクで、続く第二試合、対ベルギー戦は11月20日、ベルギーのブリュッセルでそれぞれ行われた。
世界ランク44位の日本に対し、オランダは、8位。ベルギーは、世界ランク5位で、来年のワールドカップで第1シードとなる8チームのうちの一つだ。
アウェーの国際強化試合二連戦で、世界ランクが8位のオランダとは2-2で引き分け、同5位のベルギーには3-2で勝った。サムライブルーは、着実に力をつけていると実感できた。
日本のワールドカップにおけるこれまで最高成績は、2002年日韓大会と2010年南アフリカ大会のベスト16であるが、今回の強豪国との国際強化試合二連戦は、日本がベスト8以上の上位に勝ち進むためのポイントを如実に教えてくれる。
格上のチームと対戦するときに勝てるのは、どうしても1点差という最少得点差になってしまう。最少得点差でしのぐためには、まず、凡ミスで点を与えることは絶対に避けなければならない。
今回の強化試合二連戦では、本来あり得ないミスで1点を献上した場面が2回もあった。
1回目は、対オランダ戦でだ。
前半13分、オランダのゴール、1点目。オランダ選手のパスをカットした内田がヘッドでGK西川へバックパスするも、中途半端になり、オランダ選手が先に追いつき、シュートを決めた。
日本のイージーミスでやらずもがなの1点目を献上。そんなアホな。
日本は、オランダの猛攻を辛うじて防ぎつつ、少ない点をあげて勝つ、という目論見が前半13分にして早くも、逆の展開になってしまった。
2回目は、対ベルギー戦で出た。
前半15分、ベルギーのゴール、1点目。日本守備陣の裏に抜け出したルカクが飛び出したGK川島をかわし、左サイドからクロスを入れる。酒井高が後ろから走り込んできたミララスに気づかず、ゴールに押し込まれた。ベルギーへの先制点の献上だ。
GK川島がペナルティーエリアの端の方まで飛び出すというミス、それをかわされるというミス、酒井高が後ろから走り込んできたミララスに気づかないというミス。
こんなに三つもミスが重なるのは、初めて観た。なんか、ドタバタ喜劇でも観ているようだった。
そんなアホな。
対オランダ戦でも、前半13分、日本のイージーミスでやらずもがなの先制点を献上している。またもや同じことを繰り返した。
この辺が日本守備陣の課題である。やらずもがなの点を献上しているようじゃワールドカップでは勝ち進めない。
二つの場面は、本来あり得ないミスだ。
GKへのヘッドでのバックパスが中途半端で、先に相手選手に取られ、シュートを決められるなんて。
GKが深追いして飛び出し、それを相手選手にかわされ、ゴール前が無人。その選手が入れたクロスを蹴り込もうとする相手選手が後ろから走り込んできたのに気づかないDF。で、簡単にシュートを決められるなんて。
二つの場面は、一生懸命やっている選手には悪いが、どちらも漫画チックだ。
しかも、どちらも、前半13分と前半15分と、立ち上がりの、さあ!という時だ。そんなん、ヤメテケレ、ヤメテケレと言いたくなる。
GKに対してヘッドで中途半端なバックパスをすることはしないと決めつければ、凡ミスは防げる。
もう一つのGK川島が深追いして飛び出し、それを相手選手にかわされ、ゴール前が無人、の方はどうか。
まあ、これは、普段ベルギーリーグで活躍しているGK川島があまりの嬉しさに舞い上がってしまったということだろう。
ベルギーリーグ所属チームのGK川島が、なにせ、世界ランク5位で、ワールドカップで優勝候補のダークホースと目されるベルギー代表チームと相対するのだ。いいところを見せて、勝ってやると意気込み、力が入るのは無理もない。
いつもは極めて冷静なGK川島のしたことだ。二度と同じミスはしない人だから、今回だけは大目に見よう。
以上は、凡ミスは絶対しないということについて申し上げたが、守備面では、もう一つのポイントがある。いつも日本守備陣の課題として指摘されるセットプレーへの対応だ。
対ベルギー戦。後半34分、ベルギーのゴール、2点目。ベルギーのコーナーキックに、高さで勝る相手選手がヘッドで合わせると、ゴール左に吸い込まれ、ベルギーに1点差に迫られた。
このセットプレーの場面、分かっちゃいるけど止められない。やられる、やられる、で、やられちゃう。
この辺も日本守備陣の課題だ。
やられる、やられる、で、やられちゃうのでは芸がない。やはり、相手の誰には日本の誰がつく、という具合に、特定選手ごとにあらかじめはっきり決めておいて、実行することだ。それでも決められたのなら、仕方がない。
サッカーは、相手を零点に抑えても、こっちが1点以上取らないと勝てない。
今回の強化試合の対オランダ戦。前半39分、オランダのゴール、2点目。右サイドでボールを受けたロッベンが中央に切り込み、左足でカーブをかけたシュートを放つ。ボールは弧を描き、ゴール左隅に吸い込まれた。
さすがは、世界のエースストライカー、ロッベンだ。ボールを受けた後、一瞬のタメを作り、左足でシュート。上手い。実に上手い。
オランダのロッベンを観ていて、6月のコンフェデ杯の初戦で日本が0-3で敗れたブラジルのエース、ネイマールのシュートを思い出した。
世界のエースストライカーは、チャンスを一発で物にし、ゴールをあげる。
ネイマールやロッベンは、一発で物にし、本田圭佑や香川真司は、ついこの間までは、2発目ないし3発目、良くて1.5発目で物にする。この差がブラジルやオランダと日本の力量差となって現れていた。
しかし、強化試合の二連戦で本田選手が決めた二つのゴールは、ネイマールやロッベンに勝るとも劣らない一発目物だ。
対オランダ戦。後半15分、日本のゴール、2点目。遠藤が右サイドへ展開。内田、岡崎、本田、内田とつなぎ、ペナルティーエリア内の大迫へ。大迫がダイレクトで落とすと、本田が左足でシュート。日本のパスワークがオランダ守備陣を崩し、2-2の同点に追いついた。
ここでの日本のパスワークは、これまでは観られなかったようなパス技術だ。まるで、ヨーロッパの超一流の強豪チームのそれと見間違うような見事さだ。そして、本田選手が一発目物でゴールを決めた。
続く対ベルギー戦。後半8分、日本のゴール、2点目。遠藤が出したパスを香川が相手守備陣を引き付けながらスルーし、中央で受けた本田が右足で逆転ゴールを決める。
いつもは、黄金の左足で決める本田選手が咄嗟に右足で決めた一発目物のゴールだ。
強化試合の二連戦で立て続けに一発目物のゴールを決めた本田選手の精度は、もはや世界のエースストライカーの域に達しているとみる。
後は、香川選手が一発目物のゴールを決めてくれるようになれば、日本は、鬼に金棒だ。香川選手もあと一息のところまできているとみる。
去る10月半ばに行われたサムライブルー、ザックジャパンの東欧遠征。10月12日のセルビア戦で0-2、15日のベラルーシ戦で0-1と、連敗。
世界ランクは、セルビアが43位、ベラルーシが80位で、相手は、共にワールドカップ出場権を獲得できなかった国に対し、2試合とも、日本は、ほとんど決定機を作ることができず、零敗。
10月半ばの東欧は寒いが、それ以上にサムライブルーの試合ぶりは、寒かった。全く元気がなかったのだ。
この東欧遠征におけるザックジャパンの不甲斐なさを受けて、メディアではザッケローニ監督の解任論が飛び交う始末。
この時は、ザックジャパンが1か月ほどの長期合宿をして、今一度、戦術面なり、選手の能力強化面なり、鍛え直さないと、明るい展望は見え出せないのでは?、と心配したものだ。
しかし、幸いにも、それは、杞憂に終わった。
今後、ザックジャパンの各選手が各所属チームで徹底的に取り組み、精度を上げるべきは、次の三点である。
? 守備面では、凡ミスは絶対しない。
? セットプレーの場面では、相手の誰に誰がつくか、特定選手ごとにあらかじめはっきり決めておいて、実行する。
? 攻撃面では、一発目物でゴールを決める。
これらの精度が世界レベルまでに上がったとき、本田圭佑が広言してはばからない「日本のワールドカップ優勝」がきっと実現する。
頑張れ、サムライブルー! 頑張れ、ザックジャパン!
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