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「出ると負けの日本男子バレー」 

2013年11月26日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

「勝負は時の運」という言葉がある。勝ち負けはその時の運によるもので、力の強い者が必ず勝つとは限らない。
 それは、そのとおりだ。しかし、誠に残念なことに、この言葉が当てはまらないスポーツ種目がある。

  去る11月19日、ネットでスポーツナビの配信ニュースが流れた。「全日本男子の初戦は米国に1-3で敗戦=グラチャンバレー」とのタイトルがついている。

 グラチャンバレーってなに? そうしたら、「バレーボール男子のワールドグランドチャンピオンズカップ2013(通称:グラチャン)が19日、京都府立体育館で開幕。全日本男子は北中米代表の米国(世界ランキング4位)と対戦し、セットカウント1-3で敗れた」と続く。

 「ワールドグランドチャンピオンズカップ」の文字を見て、我が目を疑った。だって、日本の男子バレーはオリンピックに出場すらできず、確か、世界ランキングも20位前後に低迷しているのに、「ワールドグランドチャンピオンズカップ」出場なんてことは、ないだろう。

 ところが、それがあった。

 日本バレーボール協会のホームページは、「ワールドグランドチャンピオンズカップ」ついて次のように宣伝している。

 国際バレーボール連盟(FIVB)公認の世界4大大会の一つ。
 オリンピックの翌年に開催され、この年に行われる大陸選手権で出場権を獲得した4チームと開催国・日本、および推薦国(ワイルドカード)の6チームで争う、4年に1度の世界一決定戦。
 1993年に第1回大会が開催され、1997年(第2回)、2001年(第3回)、2005年(第4回)、2009年(第5回)に続き、2013年大会で第6回を数える。

なんてことない。いくらかかるのかは分からないが、日本が開催経費を負担して日本で開催してあげるから、お金を出す日本も出場できるということだ。

 4年に1度の世界一決定戦とは、そのとおりだろう。ただし、厳密には、大陸選手権で出場権を獲得した4チームと推薦国(ワイルドカード)の5チームで争う世界一決定戦が正しい。

 あれっ、日本は入らないの。そう、厳密には、日本は員数外だ。本来的には員数外だが、開催経費を全額負担する開催国だから、混ぜてあげるというやつだ。

 出場国の世界ランキングは、ブラジルが1位、ロシアが2位、イタリアが3位、アメリカが4位、イランが12位、日本が17位だ。イランは、12位だが、堂々のアジアチャンピョンだから、日本より格段に強い。

 出場国の世界ランキングと日本の最近の戦いぶりに照らせば、大会が始まる前から、日本の最下位は誰の目にも明らかだ。だから、11月19日の初戦で世界ランキング4位のアメリカと対戦し、1-3で敗れたのは当然だ。むしろ、1セットを取れたのが驚きだった。

 11月24日、スポニチアネックスの配信ニュースが次のように伝える。

 バレーボールのワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)男子大会第5日は24日、東京体育館で行われ、4連敗で最下位が決定している日本(世界ランキング17位)はイラン(世界ランキング12位)と対戦。1勝を目指したが、アジア王者に歯が立たず0-3で5連敗。奪ったセットは開幕米国戦での1だけで終わった。

案の定、日本男子は、5戦全敗で文句なしの最下位。奪ったセットは、初戦のアメリカ戦での1だけ。全部で16セット中のたった1セットを取っただけ。

 大会が始まる前から、日本の最下位は明らかで、結果はそのとおり。

 こんなんじゃ、日本が開催経費を全額負担して日本で大会を開催する意義は、ゼロだ。

 もう、日本で「ワールドグランドチャンピオンズカップ」を開催するのはやめようや。開催国日本の男子バレーが戦前予想どおりダントツの最下位なんて。観ていられないよ。

 大会が始まる前から、日本の最下位は明らかと見られる状況下であるならば、1試合くらいは勝つのが意地というものだろう。日本男子バレーチームには、男の意地ってものがないのだろうか。

 今回の結果は、優勝がブラジル、準優勝がロシア、3位がイタリアで、これは、世界ランキングどおりだ。
 で、特筆すべきは、4位が世界ランク12位のイランであり、世界ランク4位のアメリカを上回ったことだ。日本男子バレーと比べ、イラン男子バレーのなんと立派なことよ。


 日本男子バレーに期待すること自体がもはや無理なんだろうか。

 日本男子バレーの近年の成績を振り返ると、日本女子バレーと異なって、全くのペケだ。

 日本男子バレーがオリンピックに出てまともな成績を挙げたのは、1992年バルセロナ五輪での6位が最後だ。もう5大会も前の話だ。

その後は、1996年、2000年、2004年と、3大会連続して最終予選で敗退し、オリンピックに出場できなかった。

 2008年の北京五輪には、16年ぶりに、やっとのことで辛うじて出場することができたが、11位だった。11位と言っても、実態は、5戦全敗で1次リーグ敗退。五輪で1勝もできなかったのは、史上初の出来事だった。
 
 そして、2012年ロンドン五輪は、またまた最終予選敗退で、出場できず。 

 「オリンピックに出場すらできない日本男子バレー」が決まり文句だ。

そうしたら、あろうことか、もう一つ別の決まり文句が生まれた。それは、「世界選手権に出場すらできない日本男子バレー」だ。

 去る9月8日、2020年オリンピックの東京開催決定で日本中が歓喜に包まれ、沸きかえった。その午後、とんでもないことが起きた。
 日本男子バレーが韓国に負け、2014年の世界選手権に出場できなくなったのだ。1960年の初参加から14回連続で世界選手権出場を続けてきたが、初めて出場権を獲得できなかった。よりによって、オリンピック東京開催決定のその日にだ。

 しかも、試合会場がアウェーならいざ知らず、愛知県のパークアリーナ小牧というホーム。ホームもホーム、完全なホームだ。観客数の割合は、日本と韓国で9対1ぐらい。そんな完全なホームで、0―3負けだ。3セット目は13−25の負けときた。

 「オリンピックに出場すらできない日本男子バレー」。そして、今度は、「世界選手権に出場すらできない日本男子バレー」。

 挙句の果てに、11月開催のグラチャンバレーで5戦全敗でのダントツの最下位。奪ったセットは、たった1セットだけ。

 やればやるほど、弱くなっていくのが日本男子バレーの実態だ。


 本来、「勝負は時の運」だ。勝ち負けはその時の運によるもので、力の強い者が必ず勝つとは限らない。
 それは、そのとおりだ。ただし、この言葉は、日本男子バレーには当てはまらない。だって、日本男子バレーは、出ると負け、出ると負け、の連続だ。

 日本男子バレーの実態の現状を指し示す三つの決まり文句。
 「オリンピックに出場すらできない日本男子バレー」
 「世界選手権に出場すらできない日本男子バレー」
 「出ると負けの日本男子バレー」

 11月開催のグラチャンバレーを放送した日本テレビの大会開催のホームページには、「ついに最終決戦!龍神NIPPON VS イラン」とある。
 しかし、こんな馬鹿らしいキャッチフレーズを用いること自体がおかしい。
 「龍神NIPPON」ってなんだ? 龍神とは強いものの象徴だろう。全然強くない、たまらなく弱い日本男子バレーに、「龍神NIPPON」だと。それこそ笑止千万だ。
 「龍神NIPPON」ではなく、「カナヘビNIPPON」だ。カナヘビ君には悪いが、日本男子バレーの実態の現状は、「カナヘビNIPPON」ぐらいがちょうどいい。

 日本男子バレーの再生への道は、まず日本男子バレーの特別扱いをやめることだ。

 オリンピックに出場すらできない日本男子バレーが開催国日本ということで、オリンピックの翌年に開催される「ワールドグランドチャンピオンズカップ」に出場するなんてことはやめよう。

 それと、「カナヘビNIPPON」の試合をテレビ放送で取り上げ、チヤホヤするなんてこともやめだ。

 日本男子バレーは、茨の道を独力で這い上がらない限り、自らのの再生はない。それは、自明の理で、火を見るよりも明らかである。

 頑張れ、「カナヘビNIPPON」! カナヘビに負けるな!



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