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人生日々挑戦
「サムライブルー、ザックジャパンの大健闘」
2013年11月18日
テーマ:人生
サムライブルーと共に人生を歩んでいるシニアにとって、サムライブルーが点を取れないで負ける試合を観るのは辛い。しかも、サムライブルーの元気のなさが目に付く時は、なおさらだ。
今年の6月にブラジルで行われたFIFAコンフェデレーションズカップ2013。前回ワールドカップ覇者のスペイン、開催国ブラジルと各大陸王者が集まり、2014 年ワールドカップを占う熱戦が繰り広げられた。
グループリーグの初戦、日本はブラジルに0-3で負けた。続いて、イタリアには3-4、メキシコには1-2で共に敗れた。
6月24日付けのネットの配信ニュースは、コンフェデ杯での日本の戦いを総括して、次のような見出しをつけた。
コンフェデ杯、全敗。「3試合9失点」を守備陣はどう考えているのか
しかし、サムライブルーファンのシニアには、総じてサムライブルーの戦いぶりが嬉しかった。
初戦ではブラジルに0-3で敗れはしたものの、王者ブラジルに向かって行こうとする元気は感じられた。
そして、共に敗れはしたものの、イタリアには3-4、メキシコには1-2で、3点、1点を取っている。
コンフェデ杯で、ヨーロッパサッカーの勇者、世界のイタリアをあと一歩のところまで追い詰めた日本代表。彼らの真価を見せてもらった思いがした。
サムライブルーファンのシニアがドーハの悲劇の瞬間をテレビ観戦した20年前には考えられもしなかったことだ。
その後も、サムライブルーは、ワールドカップに向けて順調に歩んでいるように見えた。
しかし、10月、とても辛いことが立て続けに起きた。
サムライブルー、ザックジャパンの東欧遠征が行われ、10月12日にセルビア戦、15日にベラルーシ戦と、アウェーで続けて行われた国際強化試合。
結果は、セルビア戦が0-2、ベラルーシ戦が0-1と、2試合とも無得点で連敗。世界ランクは、セルビアが43位、ベラルーシが80位で、相手は、共にワールドカップ出場権を獲得できなかった国だ。
2試合とも、日本は、ほとんど決定機を作ることができず、零敗。10月半ばの東欧は寒いが、それ以上にサムライブルーの試合ぶりは、寒かった。全く元気がなかったのだ。
それでも、私たちは、日本にいてテレビ画面越しに声援を送るだけでもまだましだが、現地のスタンドで懸命に応援しているサムライブルーのサポーター。少数ではあるが、熱心なサポーターの皆さんが寒そうで、誠に気の毒だった。
香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、本田圭佑(CSKAモスクワ)の両エースのほかに、最近、新たにサムライブルーの攻撃陣に加わった柿谷曜一朗(セレッソ大阪)に大いに期待したのだが、全くの期待はずれに終わった。
2014年6月12日から7月13日にかけてブラジルで開催されるワールドカップまで7か月を切った11月16日。今年最後の国際強化試合二連戦の第一試合、対オランダ戦がベルギーのヘンクで行われた。世界ランク44位の日本に対し、オランダは、8位だ。
前半13分、オランダのゴール、1点目。オランダ選手のパスをカットした内田がヘッドでGK西川へバックパスするも、中途半端になり、オランダ選手が先に追いつき、シュートを決めた。
日本のイージーミスでやらずもがなの1点目を献上。こりゃ、アカン。日本は、オランダの猛攻を辛うじて防ぎつつ、少ない点をあげて勝つ、という目論見が前半13分にして早くも、逆。
前半39分、オランダのゴール、2点目。右サイドでボールを受けたロッベンが中央に切り込み、左足でカーブをかけたシュートを放つ。ボールは弧を描き、ゴール左隅に吸い込まれた。
さすがは、世界のエースストライカー、ロッベンだ。ボールを受けた後、一瞬のタメを作り、左足でシュート。上手い。実に上手い。
オランダのロッベンを観ていて、6月のコンフェデ杯の初戦で日本が0-3で敗れたブラジルのエース、ネイマールのシュートを思い出した。
世界のエースストライカーは、チャンスを一発で物にし、ゴールをあげる。
ネイマールやロッベンは、一発で物にし、香川真司や本田圭佑は、2発目ないし3発目、良くて1.5発目で物にする。この差がブラジルやオランダと日本の力量差となって現れる。
前半39分まででの0-2を観て、またかなとの思いがよぎり、なんか悲しくなった。
しかし。しかし、そうではなかった。
前半44分、日本のゴール、1点目。 吉田が高い位置でパスをカットし、長谷部へ。長谷部が巧みな反転で前を向くとゴール前に走り込んだ大迫にスルーパスを送る。大迫がこれをダイレクトで流し込み、日本が追撃の1点。
コンフェデ杯、全敗。「3試合9失点」を守備陣はどう考えているのか、と配信ニュースで指摘された サムライブルー守備陣。その要が吉田麻也であり、今回はよくやってくれた。
キャプテン長谷部誠も、さすがだ。いいところでいい仕事をしてくれる。
そして、いつもはワントップの先発で起用され、いつも結果を出せない柿谷曜一朗に代わり、この試合でワントップの先発を果した大迫勇也(鹿島アントラーズ)。貴重なチャンスを一発で決めてくれた。しかも、前半終了間際にだ。
後半15分、日本のゴール、2点目。遠藤が右サイドへ展開。内田、岡崎、本田、内田とつなぎ、ペナルティエリア内の大迫へ。大迫がダイレクトで落とすと、本田が左足でシュート。日本のパスワークがオランダ守備陣を崩し、2-2の同点に追いついた。
ここでの日本のパスワークは、今までは観られなかったようなパス技術だ。まるで、ヨーロッパの超一流の強豪チームのそれと見間違うような見事さだ。
そして、本田圭佑が一発で決めた。ネイマールやロッベンのようだった。
本田圭佑のゴールをアシストしたのは、またしても大迫勇也だ。
後半28分、日本のワントップが大迫勇也から柿谷曜一朗に交替。
後半33分、中央をドリブルで進んだ香川が柿谷へスルーパス。柿谷は完全に抜け出し、オランダGKと1対1になるが、シュートは、ゴール右に外れた。日本は、逆転の絶好機を逃した。
そして、結果は、2-2の引き分け。
久しぶりに、サムライブルー、ザックジャパンの元気あふれる雄姿を観れて、嬉しかった。
今回のオランダ戦での大健闘により、6月のコンフェデ杯終了後から抱いている日本代表への期待は、この先に続く。
それにしても、考えるのは、日本のワントップである大迫勇也と柿谷曜一朗の明暗である。
オランダ戦で大迫勇也は、先発のチャンスを一発で物にし、1ゴール1アシストを記録して、それまで続いた日本の窮地を救った。
勝負にたらればはない。だから、たらればでなく、日本は、99%オランダに勝てた試合だ。
後半33分、柿谷曜一朗が完全に抜け出し、オランダGKと1対1になり、シュートした場面。ごく普通にシュートするだけで入る。しかし、ゴール右に外れた。日本は、逆転の絶好機を逃した。
今回、大迫勇也が男を上げ、完全に柿谷曜一朗に差をつけた。
柿谷曜一朗は、ここ4試合ほど先発しても、結果を出せず、今回は、逆転の絶好機をミスったように見える。才能豊かなのになぜなんだろう。
チャンスを一発で物にできるかできないか、その差は、実に大きい。
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