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「食品偽装に続き価格偽装」 

2013年11月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

 去る10月22日の阪急阪神ホテルズの食品偽装発覚以降、日本全国各地のホテルやデパートなどで、続々と食品偽装が発覚している。
 食品偽装発覚が報道されない日はないほど、堰を切ったように、我も我もと、いい大人が連日謝罪の頭下げだ。はたから見ると、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」式の群衆心理が働いているようだ。

 偽装とは、事実とは異なるのに、あたかもそれが本当であるかのように偽ることをいう。例えば、安いブラックタイガーの天ぷらを高い車海老の天ぷらと表示し、高い金を取る。偽装には、人を騙して高い金を出させるという本質がある。

 一方、詐欺とは、人をだまして錯誤に陥らせ、金品を奪ったり損害を与えたりする行為をいう。
 安いブラックタイガーの天ぷらで高い車海老の天ぷらの金を取るために、車海老の天ぷらと表示し、客に提供する。
 客は、車海老の天ぷらだと信じて(錯誤に陥り)食べ、高い車海老の天ぷらの代金を払う。天ぷら料理人の腕だけは確かだから、客は、ブラックタイガーの天ぷらだとは気づかない。
 客は、ブラックタイガーの天ぷらでも、美味しいから車海老の天ぷらだと信じて食べた。しかし、客は、いくら美味しくても、ブラックタイガーの天ぷらと分かれば、ブラックタイガー分の代金分しか払う気はない。安いブラックタイガーを使って、高い車海老と見まごうほどに美味しい天ぷらを提供してくれてありがとう、代金は当然安いブラックタイガー分よ。それが常識というものだ。

 だから、食品偽装には、詐欺罪が成立する。記者会見をして謝罪の頭下げをすれば済む問題ではない。

 
 連日のように、次々と明らかになる食品偽装発覚の連鎖。羊頭狗肉の本家・中国から食品偽装の本家・日本と揶揄されかねない状況が続く中、またまた嘆かわしいことが発覚した。

 11月7日付けの毎日新聞の配信ニュースは、 <楽天>20店舗の商品1000点に Vセール不当表示と題し、次のように伝えている。

@ 楽天は7日、不適切表示が約20店舗の商品約1000点に上る可能性があることを明らかにした。この20店舗は閉鎖した。楽天は全店約4万2000店舗を対象に調査を開始し、半月後をめどに調査報告をまとめる。
A 問題があったのは今月3日夜から7日未明まで開催していた優勝記念セール。星野仙一監督の背番号77にちなんだ「77%引き」などが売りのセールで、対象商品は店舗が事前に楽天側に申請する仕組みになっていた。ところが、一部の店舗が独自判断でセールを実施し、大幅な値引きをしているように見せかけて販売していたという。
B 三木谷浩史会長兼社長は「正式な日本一セールは厳正なる審査を経て実施していた。便乗して勝手にセールをやっている店舗があったので調査をしている最中。結果が出たら正式にコメントする」と述べた。
C 独自判断でセールができないようにすることなどを含めて再発防止策も今後考えるという。  

 不当表示、というか中身を見れば、不当表示などという生易しいものではないが、その手口は、配信ニュースよれば、次の事例1から事例4までのとおりであり、以下コメントしていく。

事例1 市場の卸売価格で500〜700円の大根5キロが、ネット店舗では通常価格1万1,125円と表示され、セール価格で2,540円となっていた。

 大根5キロの卸売価格は600円として、これの約19倍に水増しした1万1,125円が通常価格であると表示し、その77%引きの2,540円をセール価格としているから、卸売価格は600円のものを2,540円で売っていることになる。これは、不当表示なんてものではなく、詐欺だ。

事例2 他の通販サイトで9,800円で売られているスルメイカ10枚が通常価格1万7,310円と表示されて大幅に値引きされていた。

これは、大幅値引きの額が分からないので、微妙だが、通常価格1万7,310円と表示して、セール価格を9,800円としているのなら、通常価格を1.8倍に水増しした、まあ不当表示だろうな。

事例3 通常2,625円で販売されている「抹茶しゅーくりーむ10個入り」がセールで「1万2,000円が77%オフで2,600円」として販売されていた。

 これは、通常価格を4.6倍に水増しし、その77%引きの2,600円と表示してセール価格としているから、こりゃ詐欺だ。

事例4 別の通販サイトで6万円台で売られている米アップル「iPhone(アイフォーン)4S」も「通常価格43万3,915円のところ、セールで9万9,800円」となっていた。

これもひどい詐欺だ。

 食品偽装は、食品や食材を偽り、人を騙して高い金を出させるのに対し、今回の楽天市場の事例は、商品は適正であるが、価格を偽り、人を騙して高い金を出させるから、価格偽装だ。

 食品偽装で連日世間がうるさい中、今度は価格偽装ときた。


 ネットの楽天市場を運営する楽天の三木谷会長兼社長は、「正式な日本一セールは厳正なる審査を経て実施していた。便乗して勝手にセールをやっている店舗があったので調査をしている最中」と語り、問題事例は、問題店舗が便乗して勝手にセールをやっていたとしている。

 問題店舗が便乗して勝手にセールをやったことなので、価格偽装は、問題店舗とお客とのの問題であって、楽天は、 あずかり知らぬということなのか。

 しかし、とたんに大阪の漫才師こだま・ひびきさんの得意ギャグが炸裂する。「そんな事はないだろう」

 楽天は、ネットの楽天市場をセットし、各ショップは、出店料を楽天に支払った以上、あとは、各ショップとお客とでどうぞ、とはいかない。
 楽天は、ネットの楽天市場をセットした以上、社会的使命として、楽天市場を安全安心なものとして維持する責任がある。また、楽天には、楽天市場で違法行為が行われないよう監視し、違法行為が行われた場合、それを是正する責任がある。

 今回の楽天市場の価格偽装については、楽天が責任をもって、返品と返金をさせなければならない。

 もし、楽天がそうした対応を拒否するなら、楽天市場の利用者は、楽天も結局は儲ければいい主義にしかすぎないと認識し、楽天市場の利用は危なくて仕方がないと決めつけるだろう。
  
 楽天がどのような対応をするか見ものである。



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