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人生日々挑戦
「相棒・相棒」
2013年11月09日
テーマ:人生
刑事ドラマ「相棒」は、2000年6月から2001年11月までに単発ドラマとして3回放送された後、2002年10月から連続ドラマとしてシリーズ化され、今日に至っている。もう13年以上の歴史がある。
杉下右京に扮する水谷豊は、放送開始時に47歳で、現在61歳である。まさに光陰矢のごとしだ。
人生は、相棒と共にある。人生のさまざまな面で相棒ありだ。
相棒が常に同じとは限らない。
杉下右京の相棒は、現在の甲斐享までで3人いる。話を進めていく上での便宜上、 杉下右京を含む4人の相棒のデータを以下に記す。
杉下右京 水谷 豊 1952年(昭和27年) 7月14日生まれ 北海道出身
61歳 身長168cm 体重60kg 血液型A型
亀山 薫 寺脇康文 1962年(昭和37年) 2月25日生まれ 大阪出身
51歳 身長180cm 体重74kg O型
神戸 尊 及川光博 1969年(昭和44年)10月24日生まれ 東京出身
44歳 身長175cm 体重60kg B型
甲斐 享 成宮寛貴 1982年(昭和57年) 9月14日生まれ 東京出身
31歳 身長172cm 体重53kg A型
初代相棒の亀山薫は、杉下右京の10歳年下である。10歳の違いであれば、先輩後輩みたいなものだ。
亀山薫が杉下右京を「杉下さん」とは呼ばず、「右京さん」と呼んでいるのも頷けるというものだ。
身長168cm、体重60kgの杉下右京に対し、亀山薫は、身長180cm、体重74kg とごつい。ケンカは亀山薫がし、杉下右京は頭で勝負となるわけだ。
役柄は、演ずる俳優の身体格好の影響を受けるか、役柄に合った俳優をセットするか、まあ二つが相まつのだろうな。
血液型がA型の杉下右京は、責任感が強く、几帳面。また、自分が一度やろうと決めたことは困難があってもねばり強くやり遂げるタイプだ。
亀山薫は、O型だ。情が深く、間違ったことやずるいことは嫌いだ。まっすぐな性格で正義感が強いのがO型人間の特徴である。
二代目相棒の神戸尊は、杉下右京の17歳年下である。17歳も違うと、先輩後輩とはいかない。立派な上司と部下の関係になる。自然と、杉下右京を「杉下さん」と呼ぶことになるわけだ。
杉下右京が身長168cm、体重60kgであるのに対し、神戸尊は、身長175cm、体重60kgと、背丈は神戸尊の方が高いが、両者とも細身だ。となれば、二人の頭勝負の構図がふさわしい。
杉下右京も神戸尊も警察組織の中で同じキャリア組という設定は、説得力がある。
神戸尊は、B型だ。物事の悪いところより良いところの方を重視して前へ進んでいく。思い立ったら即行動で、行動力がある。枠にとらわれずに自由な考え方ができるので、発想力に優れている。
これらは、B型人間の強みだ。また、喜怒哀楽の表現は激しいけれど、気持ちの切り替えは早い。
そして、三代目相棒は、今の甲斐享だ。甲斐享と杉下右京は、ちょうど30歳違う。 これは、上司と部下の関係であることはもちろんだが、親子みたいなものだ。
この先、甲斐享は、親みたいな杉下右京の指導よろしきを得て、人生勉強をみっちりしていくことになる。
甲斐享は、身長172cm 、体重53kgで、杉下右京に似て細身だ。身長は、杉下右京より4cm高いだけだが、テレビ画面では、もっと高く観える。おそらく、若者らしく上げ底の靴を履いているのだろう。
神戸尊も細身だが、神戸尊はキャリアであるのに対し、甲斐享は、ノンキャリだ。だから、役柄上、杉下右京と甲斐享には、頭脳のうえで甲乙がついているのは、やむを得ない。
甲斐享の血液型は、杉下右京と同じく、A型だ。だから、特徴が似ているが、甲斐享には、A型はA型でも、独特な点もある。
実は、真面目で、ルールを重視するし、礼儀正しくて素直でもある。周囲との調和を大切にし、協調性、順応性に優れている。
これらも、A型の特徴であり、甲斐享が捜査一課の伊丹刑事と芹沢刑事の二人を上手く使っているのは、こうしたA型人間であることの賜物である。
三代目相棒の甲斐享を演ずる成宮寛貴、31歳。甲斐享を観ていると、他の若手俳優と比べて、いや、杉下右京に扮する水谷豊と比べても明らかな相違点がある。それは、成宮寛貴の、甲斐享の、目力(めぢから)の強さだ。
杉下右京と甲斐享とがテレビ画面に映ると、甲斐享の目か゛キラキラと輝いているのが真っ先に目につく。おそらく、成宮寛貴が役者として持っている天性の輝きだろう。
61歳の杉下右京・水谷豊と31歳の甲斐享・成宮寛貴の二人の相棒を観ていると、水谷豊の若かりし頃を思い出す。
1976年(昭和51年)2月に、23歳の水谷豊は、51歳の鶴田浩二とNHKのテレビドラマ「男たちの旅路」で
共演した。
「男たちの旅路」は、その後、6年間にわたって放送され、世代も人生経験も異なる警備会社の社員たちが、ガードマンという仕事を通して直面する問題に向き合う姿、さまざまな場面での人間の価値観、信念といったものが描かれている。
小柄でやせ細った23歳の水谷豊は、すっかりあんちゃん風だ。鶴田浩二と言えば、昭和を代表する俳優であり、歌手であり、大スターだ。その51歳の鶴田浩二に、水谷豊あんちゃんがさまざまな場面で絡んでいく。
この経験は、その後の水谷豊の役者人生に決定的な影響を与え、平成の大スターである水谷豊を作り上げたはずだ。
杉下右京・水谷豊と甲斐享・成宮寛貴の二人の相棒の今後におけるさまざまな絡み。それらが、ひいては将来の大スター、成宮寛貴を生み出すことを願ってやまない。
人生は、相棒と共にある。人生のさまざまな面で相棒ありだ。
人生のあやが織り成されるとき、人情の機微に触れるとき、折に触れて、人は、相棒の大切さを知らされる。
しかし、相棒が、人そのものも、その人の心情も、常に同じとは限らない。それもまた人生である。
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