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「東北楽天の優勝」 

2013年09月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

 どの種目のスポーツファンが一番多いだろうか。サッカーのJリーグができてから20年以上が経過し、なでしこジャパンの活躍もあり、サッカーファンが増加の一途をたどっているようだが、それでもまだ野球ファンの方が多いだろう。

プロ野球については、元々、東北の人々は、というか、地元にプロ野球球団がない地域の人々は、といった方が適切だろうが、圧倒的に巨人ファンが多い。

 そりゃそうだ。プロ野球のテレビ中継は、巨人の試合ばかりだし、物心ついた頃から、毎日のように、それを観ていると、誰しも巨人ファンになってしまう。

 今は、巨人戦のテレビ中継は少ないような気がしているが、私の小さい頃、試合のある日は、明けても暮れても巨人の試合がテレビに映る。

 大人たちの中での熱狂的な巨人ファンは、ほうぼうにいて、巨人が負けた日の翌日は、仕事上でも機嫌が悪いという連中は、珍しくなかった。

 しかし、2005年、平成17年から、東北楽天ゴールデンイーグルスが仙台にフランチャイズを置き、プロ野球に参入するようになって、様相は変わってきた。

 宮城県民は、大部分が巨人ファンから楽天ファンに鞍替えしたはずだ。

 それに、東北楽天ゴールデンイーグルスと、チーム名に東北がついていることで、宮城県以外の東北各県民の楽天びいきが増えていった。東北楽天でなく、仙台楽天ゴールデンイーグルスだったら、こうはいかない。
 

 
 2011年3月11日、東日本大震災が発生した。東北地方を中心として、甚大な被害が生じ、未曾有の巨大災害となった。

 仙台市にある東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場も被災し、数か月間、仙台で試合することができなかった。

 そうした状況の中、東北楽天の選手たちは、何度も被災地を訪れ、炊き出しをしたり、野球指導をして子どもたちを励まし続けた。子どもたちの笑顔は、大人たちの笑顔を呼ぶ。子どもたちも大人たちも未来に希望を見出し、頑張ろうと自らを鼓舞した。

 いつしか、被災地のみんなが東北楽天ゴールデンイーグルスが自分たちと共に戦ってくれると思い始めた。

 こうした被災地に希望と勇気を与えるという好循環は、プロ野球だけでなく、ありとあらゆるスポーツ種目において見られた。やはり、スポーツの力は大きいし、アスリートの存在は貴重だ。

 去る9月26日、東北楽天ゴールデンイーグルスは、埼玉県所沢市の西武ドームで行われた西武戦に4-3で勝ち、球団創設9年目で初のリーグ優勝を成し遂げた。

 東北楽天の歴史は、残念ながら、弱小球団のそれであった。
 昨年までの8年間で勝ち越したのは、わずかに1回である。野村克也監督時代の2009年がそれであり、77勝66敗
1分の成績で、昨年までで唯一のAクラス入りを果した。
 星野仙一監督に率いられて2年目の2012年は、67勝67敗10分のイーブンであった。

 弱小球団、東北楽天が奇跡的とも言えるリーグ優勝をなぜ達成することができたか。スポーツ紙などにおいて、さまざまな指摘がなされている。その主なる点を以下に掲げる。

? 星野仙一監督がエースの田中将大投手を初めとする若手の成長を見事に実現させ、常勝軍団に引き上げていること。

? 田中将大投手が開幕21連勝でプロ野球新記録を作り、同22連勝の達成でプロ野球新記録を更新するなど、絶対的エースとしての力を存分に発揮していること。

? 大物メジャーリーガーとして今年からチーム入りしたアンドリュー・ジョーンズとケーシー・マギーの二人の右打者が大活躍していること。ジョーンズが4番、マギーが5番を打ち、勝負強い打撃と常勝軍団に向けての意識改革でチームを牽引していること。

? 昨年から東北楽天の球団社長を務めている立花陽三社長が選手補強や経営の面で辣腕を振るっていること。

 ?の星野仙一監督の実力発揮、?の田中将大投手という絶対的エース、?の両外国人選手の大活躍、?の立花陽三社長の辣腕、これらは、みんなそのとおりだ。

 しかし、なんか極めて大事な点を忘れているんじゃないの?

 エッ、なんですか、ハイ、そこのお父さん。

 「それは、絆だと思うよ」

 ハイ、正解です。

 東日本大震災では、仙台市にある東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場も被災し、数か月間、仙台で試合することができなかった。東北楽天は、東日本大震災の被災者なのだ。

 被災者でもある東北楽天の選手たちは、その一方で、何度も被災地に足を運び、子どもたちや大人たちを励まし続けた。

 東北楽天の選手たちは、被災地の子どもたちや大人たちに約束したのだ。
 「必ず優勝して、みんなのところに優勝の報告に来るから、みんな応援してくれ、そして頑張ってくれ。俺たちみんなして戦おう」

 いつしか、被災地のみんなが東北楽天ゴールデンイーグルスが自分たちと共に戦ってくれると思い始めたように、東北楽天の選手たちは、絶対約束は守る、絶対優勝する、その思いで戦ったのだ。

 東北楽天ゴールデンイーグルスと被災地のみんなとの絆。これが東北楽天優勝の最大の原動力である。

 
 何事も諦めたら、その時点で終わりだ。
 
 決して諦めてはならない。願いは叶う。思いは叶う。夢は叶う。

 東北楽天は、見事に優勝した。

 東日本大震災の被災地の復興は、見事に実現する。



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