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壇蜜さんのふるさと、バンザイ! 

2013年09月21日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

 秋田県横手市。若者から中高年まで幅広く人気を集める点では、今や、国民的アイドルといってもいい、壇蜜さんのふるさとである。

 県庁所在地の秋田市は、日本海沿岸の中央部に位置するが、横手市は、日本海からは遠く、県の南東部にあり、東北地方の中央部を縦断する奥羽山脈越しに岩手県と接している。
 
 2005年(平成17年)10月の市町村合併で、旧横手市と隣接7町村が合併し、新たな横手市として発足した。秋田市に次ぐ県内第2位の人口を有する都市であり、総人口は、94,000人強である。

 横手市は、 何と言っても、毎年2月に行われる「かまくら」が全国的に有名である。

 まず、「かまくら」とは、雪で作ったちっちゃな家である。

 その作り方を以下に掲げるが、「かまくら」を作る際には、安全安心が最大限考慮される。

? 雪の上に棒とロープを使って直径3.5メートルの円を作る。

? 円の中に、踏み固めながら雪を積み上げていく。円の外周部分は、家の外壁に相当するから、硬く積み上げ、中心部分は、最終的には家の部屋部分にするために掘りやすいよう、少し軟らかめに積み上げる。

 雪を積み上げていくには、足で踏み固め、スコップの裏側を使って叩きながら、固めていく。

? 2.5メートルくらいの高さまで積み上げたら、その後は、上部に丸みをつけながら、高さ3メートルくらいにまで積み上げる。

? そのままの状態で2、3日置いておく。積み上げられた雪は、夜の寒さで、より固まっていくのだ。

? その後、縦1.3メートル、横0.7メートルの入り口の印をつける。入り口は、風をよけるため、小さくするのだ。

? 入り口の印に沿って、中に穴を掘っていく。外壁の厚さは70センチメートルに保ったままで、内部を掘り進んでいくのだ。大人が立てる高さで、5、6人が居れるスペースがちょうどいい。

 こうして完成した雪で作ったちっちゃな家が「かまくら」であり、「かまくら」を使って行われる、水神様をまつる小正月行事も「かまくら」と呼ばれる。

 横手の雪まつり「かまくら」は、2月の半ばの2日間にわたって行われ、まつり期間中、市内に100個ものかまくらができる。

 中には子供たちが入っていて、「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」と言いながら、甘酒や焼いたおもちをふるまうのだそうだ。

 元々、「かまくら」は、中に入って、正面にまつられた水神様にお賽銭をあげて、家内安全、商売繁盛、五穀豊穣などを祈願するものだという。

横手の「かまくら」は、400年の伝統を誇るというから、歴史の重みを感じる。

 冬の夜、雪が降る中で、夜が更けていく。100個ものかまくらのそれぞれの周りには、無数のミニかまくらが取り囲み、それら大小のかまくらの中でロウソクの火が揺れる。神秘的で、幻想的だ。

 まつり期間中、街のあちこちには、雪像も作られている。

 だから、全国からたくさんの観光客が訪れるそうだ。

 全国から集まった観光客の中でも、とりわけお酒好きの人にとっては、横手の「かまくら」の夜は、たまらない。

 秋田は、名にし負う「日本一の酒どころ」だ。酒は、もちろん日本酒だ。

 全国のお酒好きに申し上げておくが、秋田県人と酒の飲み競争をしようなんて、決して思ってはいけない。

 彼らは、秋田県外の人に比べ、軽く倍は飲む。まさかそんなことはないだろうが、秋田県人は、小学生の頃から、酒飲みを鍛えられて育っているのでは、と思ってしまうほどに、とにかく酒には強い。桁外れに強いし、よく飲むのだ。

 土佐の高知の人は、酒豪ぞろいだそうだが、それでも、秋田県人の敵ではないだろう。
 
 当然、秋田の酒は、名酒ばかりだ。横手市内にも5つの蔵元がある。そのうちその名も「かまくら」なんて酒は、ベリーグッドだ。

 酒のつまみは、 何と言っても、「いぶりがっこ」だ。
 いぶりは燻りのことで、がっことは秋田弁で漬物のことだ。つまり、「いぶりがっこ」とは、大根を燻製にした後に漬け込んだもので、良質の素材と発酵熟成が生み出すところの、ナチュラルで深い味わいが人気を博しているのだという。

 秋田の名酒を「いぶりがっこ」を食べながら、たらふく飲む。

 お酌をしてくれるのは、これも名にし負う「日本一の秋田美人」にふさわしい美人ときた。こりゃ、たまらんわ。
 壇蜜さんだったら、どないしよう。

 日本全国に美人の産地は、数多いが、と言いかけて、もとい、数多いとはいえないが、いずれの産地も「日本一」の称号は、秋田美人に譲らざるを得ないだろう。

 日本酒をおいしくいただいた後、締めは、横手では、焼きそばだ。我々の感覚では、締めは、ラーメンで決まりだが、横手では、そうではない。横手では、焼きそばで決まりなのだ。


 若き日の吉永小百合が主演した映画「青い山脈」は、青森県は弘前市(ひろさきし)出身の作家、石坂洋次郎の小説「青い山脈」を映画化したものである。
 
 石坂洋次郎は、津軽の若者たちを思い描いて小説「青い山脈」を書いた。津軽は、「青い山脈」からも連想されるように、美人の宝庫だ。津軽美人は、秋田美人に堂々と対抗できるレベルなのだ。

 その石坂洋次郎は、1925年に青森県立弘前高等女学校(現在の青森県立弘前中央高校)に教員として勤務した。
 翌1926年からは、秋田県立横手高等女学校(現在の秋田県立横手城南高校)、1929年から1938年までは、秋田県立横手中学校(現在の秋田県立横手高校)の教員を務め、そこで教職員生活を終えている。

 津軽人の作家、石坂洋次郎にとって、13年間わたって教員生活を送った横手は、第二のふるさととも言える土地である。

 映画「青い山脈」の主題歌は、何十年経っても色あせることなく、日本国民に広く愛され続けている。

 NHKの紅白歌合戦に並ぶ大型音楽番組で“夏の紅白”とも呼ばれる「思い出のメロディー」で国民が推すリクエストのベスト5の常連であるほどの人気歌唱曲である。

 
 去る9月7日、8日の両日、青森県の十和田市でまちおこしのビッグイベントが開催された。2013北海道・東北B-1グランプリin十和田がそれだ。

 B-1グランプリ(ビーワン・グランプリ)は、地域活性化を目的とするまちおこしのためのイベントであり、B級ご当地グルメなどを用いた「まちおこし活動」を競うイベントである。

 2013北海道・東北B-1グランプリin十和田は、観光地で名高い十和田湖を抱える十和田市での開催でもあり、2日間で18万人もの来場者を集めた。

 そして、参加21団体のうち投票対象の18団体の中から来場者の投票により選ばれた上位5団体が表彰された。

 見事、銀メダルのシルバーグランプリを受賞したのは、秋田県横手市は横手焼きそばサンライ'Sの「横手やきそば」である。

 しかし、これは、「横手やきそば」の実力に照らせば、別に驚くほどのものでない。
 と言うのも、4年前に開催のB-1グランプリの全国大会で、「横手やきそば」は優勝を飾っているからだ。

 B-1グランプリの全国大会は、発展に発展を重ね、60万人を越える来場者数を数え、大会開催による経済効果が30億円を越えるとも言われるビッグイベントである。
 そのB-1グランプリの全国大会で優勝する実力があるとは、たいしたものだ。

 横手は、今や、「かまくら」が全国的に有名なだけでなく、「横手やきそば」が日本国民に広く愛されている。壇蜜さんもね。

 社団法人横手市観光協会が「雪まつりとやきそばの街『よこて』」を標榜しているのも、そのとおりである。
 秋田県横手市、バンザイ!だ。


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