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平成の虚無僧一路の日記

人間機雷「伏龍」 

2013年08月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



8/17中日新聞「中日春秋」より転載。


靖国神社にある「遊就館」の片隅に奇妙な像がある。
潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、
身構えている。先端に付けられているのは機雷である

▼八月十五日の遊就館は見学者であふれていたが、
この像をあまり気に留める人はいない。それはそうだろう。
本土決戦を水際で食い止める「人間機雷」の存在は
ほとんど知られていないのだから

▼敗戦直前に横須賀や呉などで部隊が編成され、三千人
近くの若者が潜水訓練を受けた。上陸する米軍の舟艇を
水中で待ち構え、竹ざおの先の機雷を突き上げて自爆する。
「伏龍」と名付けられた水際特攻隊である

▼空を飛ぶ夢を失った予科練の少年兵たちは、ひたすら
死に向かう訓練に明け暮れた。本土決戦が回避されたために
実戦には至らなかったが、潜水具には構造的な欠陥があり、
多くの若者が訓練中の事故で命を失った

▼当時の戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を
考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を立案した人物だ。
自らを犠牲にして祖国を守ろうとした少年たちの命を
ここまで軽く扱うのか。以前、取材した時に心底、怒りが
わいた

▼戦争が長引けば伏龍の要員になるはずだった人物に
「城山三郎」さんがいる。特攻を命じた側に常に厳しい
視線を向けた作家の原点だろう。「日本が戦争で得たのは
憲法だけだ」。城山さんの言葉が重く響く。


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私も8/15 靖国神社の「遊就館」に行ってみましたが、
すごい人でとても入館できず。以前見学しましたが、
この「像」には気がつきませんでした。
「伏龍」については知っていました。

ネットで検索すると、中日新聞(東京新聞)記者の
「瀬口晴義」氏が『人間機雷「伏龍」特攻隊』(講談社)と
いう本を出していました。

横須賀だけで3名、全国では数十名の命が、うやむやに
葬りされた。軍部首脳の愚劣ここに極まれり。あの戦争を
「聖戦」と称える「遊就館」ですが、「伏龍」の像を
見た人は、どう思うのでしょうかね。

全く「人間機雷」は「人間嫌い」に通じる。

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