メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

人生日々挑戦

「学ぶ紫陽花」 

2013年08月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:

 古代の日本人は、自然物や自然現象の中に、神々しい「何か」を感じ取った。自然物とは、山、川、海、動物、植物、巨木、巨石などといったものであり、自然現象とは、風、雨、雷、火などといったものである。

 この神々しい「何か」が「カミ(神)」と呼ばれるようになる。自然のものすべてに神が宿っていること、これが八百万の神の考え方であり、このことにより、古来、日本人は、この世のありとあらゆるものに人格を認めてきた。

 この影響があって、日本文化は、擬人化、つまり人間でないものを人間に見立てて表現することが得意だ。その最初の例は、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけて描かれたとされる鳥獣戯画である。


 だから、桜と並んで日本人に親しまれている紫陽花についても擬人化することができる。

 紫陽花は、5月下旬に九州南部で咲き始め、アジサイ前線が北上を始める。
 
 そして、九州、四国、中国、近畿、東海、関東甲信と、北上を続けたアジサイ前線は、7月中旬になってようやく東北南部から北部に差しかかる。

 アジサイ前線の旅は、夏の盛りの中、東北北部を進み、北海道の端まで続くのだ。

 我がふるさと、津軽では、紫陽花の見ごろは、7月下旬から8月下旬までであり、北海道でも同じ頃、 紫陽花は咲き誇る。

 5月下旬に九州南部で始まったアジサイ前線の旅は、8月末にようやく終わることになる。

 3か月もの長い間、紫陽花は、日本国民に愉しみを与え続けるのだ。こうした咲く期間の長さが紫陽花が日本人に愛されるゆえんの一つである。

 甲子園で夏の高校野球の熱戦が展開されている今、日本列島は、猛暑列島であり、学校は夏休み中である。

 我が津軽の大学も夏休みである。しかし、大学の正門から学び舎までの道伝いに咲く紫陽花たちに夏休みはない。

 彼ら彼女らは、夏の暑さにも負けず、けなげで元気に咲き誇っている。その姿は、まるで、大学で一生懸命学んでいるようにも見える。

 こうした元気な紫陽花たちにエールを送るべく、五行歌を詠んでみた。
 
 
 五行歌「学ぶ紫陽花」

 夏休み
 学生いない
 大学に
 学ぶがごとく
 紫陽花咲きぬ

 

 やがて、熱闘甲子園も終わる。大学に学生が戻り、猛暑も和らぐ兆しを見せ始める頃、紫陽花たちの旅は、ようやく終わる。

 
 


 私のブログにご訪問下さり、ありがとうございます。  
 人気ブログランキングへの応援よろしくお願いします。 

 よろしければ、↓をクリックして下さると励みになります。
 http://blog.with2.net/link.php?1546952



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

PR





上部へ