ことばの勉強

言葉の勉強 「有(ゆう)の以て(もって)利を為(な)すは、無の以て用を為せばなり」 

2013年05月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

有(ゆう)の以て(もって)利を為(な)すは、無の以て用を為せばなり


(何かが有ることで利益をもたなすのは、何もない無のはたらきによるものなのだ)


粘土を固めて作る器は、その内側に空っぽの空間があってこそ器として役に立ち、戸口や窓を開けた家も、その内部に何もない空間があってこそ、家としての役目を果たしている。


そんなたとえをあげながら、私たちに利益をもたらす「有」の働きを支えているのは、何もない「無」の働きなのだと老子は言っています。なんの役にも立たないように見える「無」こそ、「有」の存在と価値を根本で支えているというのです。『荘子』にも「人はみな有用の用を知るも、無用の用を知ることなきなり」とあり、無用なものの”有用性”を知らないことを憂いています。


有用なもの、目に見えるもの、形のあるものだけにとらわれていては、「無」のはたらきやみえないものから受ける恩恵を忘れてしまいます。


身近な例でいえば、太陽の光や空気はまさに無のようでありながら、すべての命に恩恵をもたらし、一見無意味なほどだだっ広い大地や海も、この地球環境を維持していくために大いなる役を立て居るのです。


もし「自分は世の中に無用だ、役立たずだ」などと思うことがあったら、「無」こそ有用、有益の源だと教えるこの言葉を思い出してみましょう。


『老子』第11章より

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