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北軽井沢 虹の街 爽やかな風
入院物語−3
2013年04月02日
テーマ:テーマ無し
家族控え室で待っていた妻と娘が駆け寄ってくる。私は「生きてるよ」と照れ隠しに笑った。
病室に戻り、S先生から、4時か5時頃には麻酔が切れること、時には横を向いてもいいが起き上がらないこと、麻酔が切れたら水は飲んでもいいなどの注意事項を聞いた。そして、妻と娘が帰った後、空いていた隣の二つのベッドに新しい患者がやってきた。
右腕には血圧計がセットされていて、1時間ごとに測定する。そのたびに腕に巻かれた帯状のものが腕を締め付ける。左は点滴と膀胱に水を入れる点滴があり、指には洗濯ばさみの化け物が挟んである。これは、どうやら酸素を測定するものらしい。手は動かしてもいいのだが、その範囲も限られ自由はほとんどきかない。寝たままの状態が長時間続くと腰が痛くなる。このまま明日の朝まで過ごすのかと思うとぞっとする。そう思いながらいつの間にか眠っていた。
蓄尿バッグの尿は、定期的に看護師が払ってくれるが、管が透明なので血の混じった色がはっきりと分かる。やってきた看護師に時間を聞く。午後4時、麻酔がだいぶとれてきた。右足は動くが左はまだ少ししびれているようだ。看護師に頼んでテーブルの上のスマートフォンを取ってもらう。これで時間は自分で確認できる。それからは、みるみるうちに左足も麻酔がとれて両足が自由に動くようになった。喉がからからだ。ナースコールの赤いボタンを押し、水を頼んだ。
これほど旨い水を飲んだことはない。いや、あるかもしれないが手術後の水は初体験であった。
やがて夕食が運ばれてきたが、手術をした私と向かいの人は、何も食べられないのだった。点滴が終わるとすぐに新しいのと付け替える。このまま夜中中点滴を続けるという。そして、やがて消灯時間の午後9時になった。明日の朝7時まで10時間、血圧計が右腕を締め付けるごとに1時間の経過はわかる。しばらくすると、昨夜よりも数倍豪快なイビキが始まった。それは、新しく入ってきた若い患者だった。またイビキ交響曲が始まるのかと寝られないので、ちょうどいいと開き直ったが、新入りに遠慮したのか、昨夜の3人はおとなしい。そして、私の隣の新入りさんが、ちょっと控えめなイビキをかき始めた。私は、あと9時間、あと8時間と、ゆっくりと経過する時間を待ちながら、たまに左を向いたり膝を立てたりしながら腰の痛みをこらえる。
そしていつの間にか眠りにつき、目が覚めると3時間くらいたったかなとスマートフォンで確認するが、ある時は30分だったり、50分だったりと長い時間眠りにつくことはできなかった。
あと6時間、あと5時間と数えながら、どこまで数えたか分からない。何度も看護師が様子を見に来たのを覚えているが、看護師も入れ替わり立ち替わり人が変わるので名前は覚えられない。
一番奥の容態がかんばしくない人のところには、頻繁に看護師が出入りしているのが分かった。
そうこうしているうちに睡魔がやさしく私を包んでくれ、いつの間にか眠っていた。
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