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平成の虚無僧一路の日記

継母に殺された観音・勢至 

2010年08月03日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「阿弥陀如来」の両脇に並ぶ「観音」「勢至」の両菩薩に
ついて、その前世が語られている。

昔、インドに、早離(そうり)速離(そくり)という二人の
兄弟がいた。二人の母親は早く亡くなり、父は再婚した。

その継母が、とんでもない母親で、父親がいない時には、
二人をこき使い、いじめぬいた。

ある年、飢饉で食べるものがなくなり、父親は他国へ出稼ぎに
行った。その留守に、子供に食べさせるものも無くなったので、
継母は「一緒にお父さんの所へ行こう」と二人を連れて、家を
出た。海岸に着くと、二人を船に乗せ、孤島に渡った。

そして「この島の向こうにお父さんがいるから探しておいで」と
二人を船から降ろした。兄弟は喜び、島中を探したが、父親の姿は
無かった。岸辺に戻ってみると船も継母の姿もない。二人は初めて
継母に捨てられたと気づく。島には食べ物もない。3日たち1週間が
たち、二人はやせ衰えていく。

弟の「速離」が息も絶え絶えに言う。「おにぃちゃん。ぼくたちは、
なんでこんなに不幸なんだろう。死んで天界に行ったら、僕たちを
こんなに苦しめた人間社会を呪って、仇を討とう」と。

それを聞いた兄の「早離」は静かにいう。「なにを言うんだ。
僕たちを生んでくれたお母さんが言ってたじゃないか。
『どんなつらいことがあっても、決して人を憎み、社会を
恨んではいけませんよ。世のため、人のために尽くす人に
なりなさい』と。世の中の子供たちが、もう僕たちのような
不幸な目にあわないように、天から見守ってあげようじゃないか」

弟の「速離」もうなづいて「そうだったね。お兄ちゃん。
僕がまちがっていた。天国に行けば、お母さんに会えるね。
お母さんと、お兄いちゃんと、僕の三人で、僕たちのような
不幸な子がいたら 救ってあげようね」と言って、二人は
こと切れた。

母は「阿弥陀如来」、早離は「観音菩薩」、速離は「勢至菩薩」と
なった。

この話、書きながら涙が止まらない。生みの母は恋しい。
子を捨てるのは、継母だった。それが今では実の母が子を
捨てる。阿弥陀様も観音・勢至も泣いてござる。



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