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平成の虚無僧一路の日記

「高橋是清」 

2012年12月31日 外部ブログ記事
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中日新聞に長らく連載されていた『天佑なり』が大晦日の今日
完結した。「幸田真音」の力作。

大正から昭和始めにかけて首相、蔵相をつとめた政治家「高橋是清」翁
(1854〜1936年)。昭和11年(1936年)「2・26事件」の凶弾に
倒れる。時に83歳。

今まで、明治、大正、昭和の歴史は「軍部中心」に語られてきた。
「幸田真音は」、「高橋是清」を中心にすえて、経済の面から
「日清、日露、第一次世界大戦、恐慌」を詳細に論じた。私も
始めて知ることばかりで驚きだった。とにかく、桁外れにすごい人だ。

12歳でアメリカに渡ったものの、言葉が通じないことから、奴隷に
売られてしまう。その後運良く助け出され明治元年に日本に帰国。

英語ができるということで「大学南校」に助手として採用される。
しかし、酒と芸者にのめりこみ、辞職。

英語の翻訳で得た金も、銀相場に手を出して大失敗。
ペルーの銀山開発の話に乗って、ペルーまで行ったものの、
銀は産出せず大損。これは詐欺にひっかかったのだった。

そんなこんな、すったもんだの体験をすべて肥やしにして、
日銀に入り、やがて頭角を現して日銀総裁から蔵相となる。

昭和7年1月、上海事変が勃発。陸軍の増長を経済面から
封じ込め、軍部の反感をかう。

「国防とは守るに足るだけで良し。軍部は常識に欠けている。
参謀本部なんてものがあるから陸軍は戦争をしたがるのだ。
地方幼年学校の増設は無意味である。社会から隔離した
特殊教育を幼年学校で行なうから片寄った人間を作るのだ。
この人間が陸軍の幹部となり政治にまで口を出すとは
言語道断。国家の災いである」と軍部を叱りつけた。

それが、2.26事件の引き金となった。
「軍部の増長の先にあるものを明確に予見ていた「無私の人」
高橋是清の声は、暴挙によって完全に絶たれた。当時1ドル
3.33円だったのが、第二次大戦を経て360円にまで
下落。財政規律だけでなく、法治国家としての規律も破壊し、
是清がなによりも守りたかった国民生活にもまた大きな
犠牲を強いるのである。・・・と。

「幸田真音」って 一体 何者? なんと「こうだ まいん」
女性でした。「まいん」は「main=買いの意味」。
米国系銀行や証券会社で債券ディーラーや大手金融法人を
担当する外国債券セールスなどを経て、前政府税制調査会委員、
財務省・財政制度等審議会委員・・・・・・。

ドヒャー。その他すごい肩書き。とても歴史作家では及ばない。

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