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たゆたえど、沈まず

COPDの総括 

2012年12月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

今年もあとわずか、私のCOPDのその後を総括してみる。
心肺の衰えに気付いたのは都心のマンションから自宅に戻ってきた11年前、雑木を切り倒す時の息切れである。
便利なマンション生活のせいだと思い、体を鍛えれば元に戻ると楽観していた。

体調が大きく崩れ、肺に疾患がありそうだと思ったのが5年前、タバコが原因だと以前から思っていたので18歳から吸い続けていたタバコを止めた。
終日咳と痰に悩まされていたが、食生活の改善と禁煙でかろうじて普通の生活を取り戻していた。
季節の変わり目のたびに体調が崩れたが何とか元に戻り、少しずつ下り坂の体調を自覚しながらの生活であった。
増悪で大きく崩れたのは一昨年の春である。
文字通り息絶え絶えになり、背中を丸めて横になっている姿勢でしか息ができなく、小さな短い呼吸しかできず動くことも眠ることもできなくなった。
この頃はすでに自分がCOPDだということはネットで調べ尽くしていた。
心の中で、今回はダメかもしれないと思っていたし、女房も同じ思いで娘に連絡をとったりしていた。
「まだやることがいっぱいあるじゃない、やり残したことがいっぱいあるじゃない、このまま死んだら承知しないからね」
時々女房は小気味のいい啖呵を切る。
私は滅多に愚痴を言わないし泣き言も弱音も吐かない性格だ。
私は戦ってくれている自分の体を信じていた。
大丈夫?と聞かれれば大丈夫だとしか答えない。
頑固である。
3日ほどで最悪期を脱し徐々に回復に向かったが2週間で6キロ痩せ、立ち上がった時はげっそり痩せた猫背の老人になっていた。
女房には枯れ木だと表現され、妹分も「本当に枯れ木になっちゃったねぇ、でも心配せんでも車椅子押したげるしヨダレ拭いてあげるからね、安心しな」などと言われる始末であった。

この増悪の直前まで、12キロのウオーキングができたが、増悪後はみるも無残なヨレヨレである。
家で静かに生活することはできるが、動きのある動作だとすぐに息切れするし外出するとスタミナが続かない。
行きは良い良い帰りは怖い、急に電池切れのようにガクッとなる。
女房の付き添いと送迎がないと安心して外出ができなくなった。
いつ電池切れになるか予想もつかないからである。
運動不足で衰えに拍車をかけないよう女房に付き合ってショッピングモールを歩いても電池切れになると車椅子に乗せてもらうていたらくであった。
増悪の前と後の落差は想像以上に大きかったが、それでも女房のおかげで少しずつ回復した。
私たちを知る主婦は「私なら悪いけどさっさと病院へ行ってもらう、できないよそんなこと」と言った。
病院の世話にならないのはキチガイ沙汰だと言わんばかりの人もいたが、病院へ行ったらどんな処置をしてどうなるかは調べて分かっていたから医学に頼らなかっただけのことである。
どうにか普通に生活できるようになるまで回復するのに半年ほどかかった。
この頃、加圧トレーニングに興味を持った。
調べれば調べるほど加圧トレーニングは、衰えた身体の回復の手伝いに有効だと思った。
薬でごまかした見せかけの回復ではなく、正しい回復はCOPDの改善を伴っての回復になるはずである。
幸い良き指導者に恵まれ、加圧トレーニングは1年10ヶ月になる。
おかげで体力はついたし筋力もついた。
猫背のヨレヨレから何とか見た目は普通人と変わらぬところまで復活した。
付きっ切りだった女房も今年の春からは実家に安心して泊まりに行く。
ここまでくるのに色々な試行錯誤をしてきたが、総じて自分の体を観察してみると、息切れは酷くなっているような気がするから病気そのものはゆっくりと進行しているように思う。
しかし、他に改善された身体上のことはたくさんあるので、いい線いってるかなという総合判断ができる。
残された機能、未開発の機能を伸ばして欠点をカバーしるより方法がない。

最新の注意を払って体調と生活との因果関係を見ているが、因果関係がなかなかつかめない。
法則を何とか見出して応用できればと思うがままならない。
でも、COPDに立ち向かう大方針はおぼろげに絞られてきたと思う。

   血流を良くすること
   デトックスを心がけること
   体力と筋力の増強に努めるこ
   正しい食事(腸を中心に考える)
   正しい姿勢
   腹式呼吸
   体の柔軟性

健康になる王道は、どんな病気でも不変なのかもしれない。
どんな方法でそれらのことをやるかの試行錯誤がこれからも続く。
意志が弱く誘惑にも滅法弱い性格は治らないと見えて、王道がなかなか歩けず、道草ばかりしている。
病気の原因も色々な失敗の原因も煎じ詰めれば、自分の性格の欠点がもたらすものと思う。
自分との戦いということになるが、この年になって初めて分かるということが情けない。

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