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たゆたえど、沈まず
ババ殿がピンチ
2012年07月24日
テーマ:テーマ無し
先週、ババ殿(女房の母親)が発熱と膝が痛くて動けなくなったと連絡が入った。
奥三河の過疎村で持病の両膝を庇いなが一人で家を守り野菜を作って生活をしている。
杖と手すりでやっと歩いているが、気楽に村の人たちと助け合いながら笑顔で頑張る姿は立派である。
最近は私の心配が減ったので週一回ぐらいは帰っていたが、これからはもっと世話がかかるであろう。
女房は自分が世話をしたいと思っているしババ殿もそう望んでいる。
女房は、私とババ殿の二人をどうやって面倒みるかということが頭の中にある。
ババ殿は元来丈夫な田舎人だから100まで生きる可能性は大ありである。へたをすれば私より長生きする可能性が大である。
100歳まであと15年、そこまでの私の思考回路はよかった
しかし、その時私は82歳、男子の平均寿命を越している
COPDという持病の中で、今の下り勾配の先があと15年もあるとはとても思えない。
そのことに今日気が付いた。
女房の頭の中には現実問題としてそのことが視野の中にあるが、私の頭の中には、あったものの現実味がないままの視野であった。
ババ殿のことは夫婦で力を合わせてと考えていたが、とんでもないことで私自身がお荷物の立場である。
女房は自分一人で二人を背負って考えている。
これはキツイ、可哀想である。
私もかって経験がある。
私は2週間の間に3回救急車に家族を載せて運んだ経験がある。
3人とも寝たきりの病人で、一人ずつ見送って自由になるまでに19年かかった。
そのことに悔いはないが、その間に犠牲にしたもの、犠牲になったものがたくさんあり、今もその後遺症のような傷跡が残る。
しかし、そのことが私を多少なりとも大人にしてくれた。
おかげで今の色々な状況を否定的に捉えるやわな気持ちは持ち合わせていない。
自分が少しでも支え甲斐のある人でありたいと思う。
病人になってはいけない、この言葉の意味は重い。
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