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平成の虚無僧一路の日記

武満徹 『エクリプス(蝕)』 

2012年05月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



日本各地が「日蝕」で沸いた昨日でした。「日蝕」の
観測によって「太陽の直径」が正確に測定できるのだ
とか。“蝕される”ことで判るものがあるということで、
私は、武満 徹(たけみつ とおる)の『エクリプス』を
思い浮かべます。

「武満 徹」は 日本を代表する音楽家で“世界の武満”
ですが、1996年に亡くなった時、欧米の新聞が一面
トップで報じたのに、日本では「訃報欄」に小さく
取り上げられただけだったことが、また世界の話題と
なりました。(「エコノミック・アニマルの日本人は
音楽に関心が無い」と)

武満 徹の代表作『ノベンバー・ステップス』は、
1966年(昭和41)、小澤征爾の指揮で ニューヨーク・
フィルで初演され、横山勝也の尺八と 鶴田錦史の
琵琶が絶賛を浴び、尺八を世界に広めるきっかけと
なったのです。

『エクリプス』は『ノベンバー・ステップス』の元に
なった曲で、『ノベンバー・・・』と同じく 昭和41年
(1966)、尺八(横山勝也)と琵琶(鶴田錦史)による
二重奏曲として作られ初演されました。

昭和41年のこの年、私は大学に入り、尺八に夢中に
なっていた時期でしたから、現代音楽のジャンルで
尺八が使われたことに感動し、初演を 聞いた時の
興奮は、今でも冷め遣らぬのです。


『エクリプス』とは「日蝕、月蝕」など「蝕される
(欠ける)」という意味のようで、「欠ける、失う、
蝕(むしば)まれることで見えてくるものがある」と
いう、深い意味合いがあります。

ある方のブログにこのような一文がありました。
曲も聞けます。

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琵琶は弾かれ、歴史を奏でる。霊を呼び、魂を鎮める。
また、竹藪を嵐が吹きすさぶようなムラ息、強烈極まりない
<気><息>の激しいノイズ音で 魂の奥底まで響きこむ
ような尺八の陰韻たる余情。それらの人の世の深奥に
まで衝きいる、なんと厳しい「凄絶哀絶」吹き抜ける響き
だろう。かく武満徹は<自然>との交感に音を聴いた
人であった。それゆえ音楽を自然に返した人でもあった

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