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平成の虚無僧一路の日記

ワタル(渡辺渡)のこと 

2012年04月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



中居正広が『砂の器』以来8年ぶりに演じるTVドラマ『アタル』。
テレビを全く見なくなった私。久々に見たが、この種のドラマは
話についていけない。チンプンカンプン。頭が痛くなった。

こちらは「アタル」じゃなくて「ワタル」。「渡辺の渡(わたる)」と
言っても知らない人が多かろう。

DVDで 映画『地獄門』を見た。1953年(昭和28年)大映初の
総天然色映画。北面の武士で「遠藤盛遠」を長谷川一夫。
「盛遠の従兄弟、渡辺渡」の妻「袈裟御前」を京マチ子、
という世紀の美男美女。だが「袈裟御前の良人、渡辺渡」役の
山形勲が、私としては大いに気にいった。

ストーリーは、『平家物語』に登場してくる「文覚」上人の
出家の理由となった事件。


「文覚」は「遠藤盛遠」という北面の武士だった。従兄弟の
「渡辺渡」の妻「袈裟御前」に横恋慕して、関係を迫るも、
「袈裟」は凜として断る。「ならば、そなたの母を殺し、我も
腹を切る」と脅迫する「盛遠」に対し「いっそのこと夫(渡)を
殺してくれ」と、夫の寝所を教える。その晩、「盛遠」は
教えられた寝所に忍びこみ、「渡」とおぼしき人を殺して
みれば、なんと「袈裟御前」だった。

「盛遠」は「渡」に「わしを斬れ」と迫るが「渡」は「お主を
斬ったところで、袈裟を無くした自分一人生きていく悲しみは
癒えない」と。若い時の「山形勲」って、なかなかのハンサム。
気品があって美しい。そこで「盛遠」は「地獄の責めを負って
生きていこう」と出家して、旅立つところで「完」。

そうか「仏門」は「地獄の門」かと、妙に納得する私。

「盛遠」が「袈裟御前」に横恋慕したあげく、「袈裟」を
殺してしまう話しは『平家物語』には無く、『源平盛衰記』に
書かれているそうな。映画『地獄門』は、菊池寛の『袈裟の良人』
が原作。タイトルからみると「袈裟の良人」だから「渡辺の渡」
が主人公かと思われるが・・・・。


映画『地獄門』は大映初の総天然色(カラー)映画とあって、
絢爛豪華、実に美しい。第27回アカデミー賞にて衣裳デザイン賞
(和田三造)と名誉賞(外国語映画賞)を受賞し、第7回カンヌ
国際映画祭でもグランプリを受賞した。

さて、これに比べて、現在放映中のNHK大河ドラマ『平清盛』は
いつも汚らしい姿だ。我々は、『平家物語』に平家の公達の
“きらびやかな美”をイメージしているから、どうも、“汚らしい”
平家は見る気がしない。見ていないのだが、NHKでは、「文覚」
の事件を、「西行法師」のこととして放送されたそうな。
「西行」ファンにとっては許せぬことだ。

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