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平成の虚無僧一路の日記

山岡鉄舟のピストル 

2010年06月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



(さった)峠を越えて由比に抜けた時のことである。一軒の
古い旅館があった。門前で尺八を吹いていると、老婦人が
「お茶でもいかがですか」と中に招じ入れてくれた。

なんと室町時代から続く宿で、屋号は「藤屋」。離れは
ここから富士が望めるので「望嶽亭」として、浮世絵にも
描かれている宿だった。「ご主人が亡くなり、今は営業は
していないが、訪れる人には中を公開している。どうぞ
見ていってくれ」というので上がらせてもらってビックリ。

「山岡鉄舟のピストル」というのが展示されていた。なんと
このピストルは、ナポレオン皇帝から徳川慶喜に贈られた
もので、慶喜から鉄舟に下賜されたものだそうな。フランス
製10連発銃。そんなものがなぜここに?。婦人の説明に
よると、山岡鉄舟は、静岡にいる西郷隆盛に会うため薩埵
峠まで来たところ、官軍に遭遇し、追われて、ここ藤屋まで
戻り、主に助けを乞うた。事情を察した主は、山岡を匿い、
漁師に変装させて、秘密の通路から舟で清水の次郎長の元
まで送り届けた。その時、刀とピストルも置いていった。
後日、明治になって山岡鉄舟は再度この藤屋を訪れ、窮地を
救ってくれた主に感謝し、「ピストルは平和な世となった
ので不要」と、置いて行ったとのこと。

この由比の藤屋は、まさに「江戸無血開城」を成し遂げるに
価値在る歴史の宿だったのだ。

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