自転車で物語散歩

【雑記】 映画「ひまわり」へ...(1) 

2012年02月08日 外部ブログ記事
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松川地熱発電所は、まつかわちねつはつでんしょと読む。これは、日本初の地熱発電所で一九六六年、岩手県の旧・松尾村の松川温泉にある。十和田八幡平国立公園の南東にあたる。松尾村ときいて、なんか覚えがあるな〜、そんなふうにおもっていただけるとまことにうれしいかぎり。そう、松尾鉱山のことだ。この鉱山は硫黄や黄鉄鉱も産し、一時は東洋一の硫黄鉱山であったが、一九六九年に廃山となった。今、その跡地は、なかなか魅力的な雰囲気をかもしだし、ときには心霊スポットしても知られるようになった。松尾鉱山があった八幡平と筆者の生地盛岡市はそう遠くはない。バスに乗っても、盛岡バスセンター→松川温泉は千円ほどの運賃だ。そんなこともあり、筆者の小学校時代は、なにかと松尾鉱山というのは黄金の恩恵をもたらすお宝山のような響きがあった。しかし、弊害もあった。それは、鉱山からの廃液が川に流れ込んでいたことだ。それも、次の歌詞でしられる北上川にである。「北上川夜曲」♪匂い優(やさ)しい 白百合の濡れているよな あの瞳想い出すのは 想い出すのは北上河原の 月の夜宵の灯(ともしび) 点(とも)すころ心ほのかな 初恋を想い出すのは 想い出すのは北上河原の せせらぎよ・・・♪以下、なんとも東北の叙情的な情景をうたうことばがつづく。しかし、小学生の筆者は不思議でしようがなかった。なぜならば、日々の登校でわたる北上川は、実にきれいな粉末オレンジジュースのような色をしていたからだ。ようは、松尾鉱山の硫黄がとけこんでいたのだ。今ならば、公害だ! と大騒ぎになるところだが、当時の人々は、「お金のためだ、川がちょこっとオレンジでもしようがなかんべ〜〜」とおもっていたのであろう。筆者も、ランドセルを背負って盛岡駅前の開運橋を通るたび、下を流れるオレンジ色の北上川をながめては、この川の水が実に美味そうなオレンジジュースにおもえてしようがなかったものだ。なんせ、当時は人工甘味料(主にチクロやズルチンやサッカリンなど)がいっぱいの粉末ジュースが、あこがれのまとだったのだから。なんとも、筆者の小学生時代のオレンジ色、おもいだしてみると足元の川は公害の色であり、喜んでも飲む粉末ジュースは、実に危険極まりない添加物であったわけだ。そして、電気はといえば、不気味な原子力発電が東海村で怪しげな気炎をあげだしはじめていた。そんなとき、地熱を利用した松川地熱発電所が誕生。筆者は、これこそが、自然と共存した人間のエネルギーと、心のなかがわくわくしたものだ。つづく■本日もお立ち寄り、ありがとうございます。

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