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三婆 

2011年12月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し





昔からお天気女のT1ちゃんは、大分くたびれて古くなった今も効能がき通りにまぶしいおひさま連れで現れた。
昔と違うのは颯爽とではなく、見慣れぬ杖に助けられて、とんでもないスローモーションドラマでも見るように。

彼女が会いたいねと言ったとき、立ちどころにことは成り立つ。
もうおしまいかと一時はあきらめかけた友情が、未だに生き生きと現存するのを確かめたら、それだけでも生きているのが楽しくなる。

あれはまだお互い髪の毛も黒く背筋もしゃんと伸びていたころだったけど、T2ちゃんちで泊ったとき、
着替えた3人がそろって同じデザインのパジャマ姿で現れて思わず笑い転げたものだった。
「三婆だぁ!」

チェックとストライプとピンクの無地
相談したように同じシルエット。
小さいころからの遊び友達って、こうなるんだ
何年前のことだったか。

T1ちゃんは小説のヒロインを地でゆくような悲運のひと
体は若いころ術後の輸血とコバルト治療に痛めつけられて、骨密度90歳ときいてからも10年くらいは経っている。
ちょっと動いてもすぐに複雑骨折で病院行きとなるので、楽しみの温泉行きは夢になっていた
それが、この秋調子ややよさそうな声で突然連絡があり、それからとんとんスラスラと話が進んだのだった
会いたいね、からすぐ会おう、ってことに。

顔を合わせたとたん、たちまち懐かしい郷土弁満杯の近況報告が矢継ぎ早
止まることを知らないT1&T2ちゃんの口元を呆れて見つめる
これだったらまだまだ頭は大丈夫。
聞きづらいのかどちらも大声だから、内緒ごとは話せないのに一服するけど。

送迎バスの運転手がニヤリとしている。
幸いほかに誰も同乗していなかったので、文字通り今回「三婆」満喫の温泉行きとはなった。
しかし「三婆」の中身は以前と比べてかなり充実してきてるなぁ…

多分だれもが持っている似たような経験や想いをいっぱい詰め込んで
帰路に就いた頃から雲行きが怪しくなって、それからじっくり冷たい雨になった。
以来ずっと雨続きだ。

T1ちゃんの元気がこれからも続きますように。
次回三人で会うときも、きっとよく晴れた日となるに違いない。

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